- 2021/1/20 八重山日報より
中国主張「受け入れられず」 字名変更時の抗議で加藤氏 尖閣諸島
- 石垣市が尖閣諸島の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更する前、中国駐福岡総領事館から市に再三の抗議があった問題で、
- 加藤勝信官房長官は19日の記者会見で「中国側から外交ルートで独自の主張に基づく申し入れが行われた。尖閣諸島はわが国固有の領土であり、中国側の申し入れは全く受け入れられないという立場で、しっかりと反論を行っているところだ」と述べた。
中国による内政干渉ではないかとの問いには「わが国の一貫した立場にのっとって反論している」と述べるにとどめた。
18日の施政方針演説で菅義偉首相が尖閣諸島問題や、香港、ウイグルでの中国の人権弾圧に触れなかったことについて「中国につけ入る隙を与えているのではないか」と問われ「尖閣諸島も含めて、懸案があることを示し、中国側に具体的な行動を強く求めている」と強調した。
石垣市によると、市が字名変更の検討を始めたことを受け、2017~20年にかけ、中国駐福岡総領事館の担当者から再三、市に電話で抗議の申し入れがあった。
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具体的な行動はあったのか?!
日本政府は、今まで繰り返しそう言っている。
が、その間(反論、抗議を伝えるだけ)、中国はどれほどエスカレートしてきたことか!
日本政府はそれをどこまで放置するのか!
確かに海上保安庁の装備・体制の強化、日米同盟の確認をやっているが、
これは力(武力)の強化であって、これのみに頼る(防衛)は危険だ。
行きつくところは戦争だからだ。
では、どうするか?
それも必要なこととしたうえで、尖閣諸島の実効支配を強化することが急務である。具体策は、端的に言うが、一つは国としての尖閣諸島の利用、もう一つが民間の尖閣海域の利用(主に漁業)である。
これに対して、中国は猛烈に抗議してくるだろう。当たり前だ。中国は「尖閣は自分のもの」という発想から出発しているからだ。もし、我が政府がそれにビビっているとするなら、今まで(火の粉が小さい内に)何も対処してこなかった結果であり、日本国民に対して責任は大きい。
もはや手遅れの感は否めないが、それでも実効支配強化のための施策の即時実行を毅然としてやってもらいたい。領土問題は超党派の課題であるが、政権を担っている自民党は腹をくくってそれを断行してもらいたい。
海に於いては漁師が、陸(島内)に於いては農民・島民が防人なのである。
思い出してほしい。中国の「尖閣奪取」行為は、漁船の利用から始まった。現段階では、(日本領海であるにもかかわらず)日本漁船の追い出しにかかっている。
かつて、尖閣海域に出漁する日本漁船は与那国島からだけでも20隻あったという。現在では、尖閣諸島海域で漁労をする日本漁船は、ほぼ2隻だ。そして政府は尖閣諸島国有化以降、一切手を付けていない。
中国様に差し上げます、と言う腹なのか?!
現在、中国では全人代が開かれており、「海警法」が通過する見通しと言う。それは、中国海警局軍船の「火気使用」を許可するものである。また、「島に構造物の設置を禁止する」という内容のものもあるという。
明らかに、日本国内の実効支配強化を求める声(与那国町、石垣市、沖縄県、国会内での動きなど)を牽制・先取りする法律である。
対して、我が国の対応は・・・
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