ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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ドリル魂 -ガ・ガ・ガ・ガ・ガ-

2007-10-01 15:21:26 | 舞台関係
昨日、とうとう行ってきました。
苦難多難を乗り越えて、工事完了のみを目指して驀進していた
扉座 第38回公演
ミュージカル
 ドリル魂 -ガ・ガ・ガ・ガ・ガ-


そのタイトル通り、ドリルが唸る工事現場でのミュージカルパフォーマンス!
ニッカポッカをひるがえし、ヘルメットを被った作業員が足場を闊歩する。
ドリルを使う人、鶴嘴を振りかぶる人、カンナを扱う人、ネコ車を押す人、角材を運ぶ人、火花を散らし溶接をする人・・・
どこにミュージカルの要素があるのだろう・・・と思わずにはいられない光景。

しかし鼓動のあるところにリズムあり。
音のあるところに音楽あり。
・・・である。


今年の4月、本公演として劇場に登場したドリ魂。
実のところ、4月の現場はスンゴイ楽しかったって感想と、感激度は微妙だという気持ちとがあった。
普通のミュージカルと根本的に違うと解っていても、動きや歌はやはり弱いし、(エアリアルはさすがに素晴らしかったけれど。)なんと言ってもストーリーがイマイチしっくり来なかった。いつもの扉座らしくない不完全燃焼を感じていた事も事実。
その反面、テンポのよさやコミカルな仕草、さらには演劇ではお目にかかれない演出なんかもあり、新たな可能性がきらきらしていた舞台であったことも事実。

今回の池袋現場は、以前より練りに練りこまれて余裕のあるカッチョイイ現場となっていた。
ストーリーが書き換えられた訳でもなく、また、振り付けがまったく変わってしまった訳でもない。
多分、再演を経て、動きがより体に馴染み、歌がよりその場に馴染み、芝居に深みが出ているからではないかと思う。

このミュージカルは、綺麗なダンスや美しい調べを聴かせる舞台ではなく、泥臭い人間模様を浮かび上がらす横内さんらしい物語と言う土台の上にリズムが跳ね飛ぶ、ガチンコの舞台なのではないだろうか。
若いパワー溢れる動きと歌。ソコに重石のように貫く芝居がある。
演劇集団ならではのミュージカル。そんな気がする。


一つ非常に残念なのは、池袋現場では降板となってしまった犬飼さんの勇姿が見られなかったこと。
どんな演技を動きを歌をされていたのかが気になる・・・(美浜現場の感想を求めて彷徨うべ・・・)

犬飼さんの演じるはずだったパクさんには、急遽、岡森さん・茅野さん・田島さんが入られた。
演技を岡森さん。特殊技術を茅野さん。パフォーマンスサポートを田島さん。
犬飼パクさんとはまったく違う印象の岡森パクさん(4月の現場比)。スンゴイかっこよかったのである。なんだろ、素敵過ぎてホロリと来るんだよね。
茅野さんの特殊技術・・・一番綺麗な火花が散ってると思ったのはオイラだけでしょうか。しかも、処々に見受けられる決めポーズもちゃっかり決まっているし(笑)
幸さんは、2回見てなんとか出ていらっしゃるところを見つけられた・・・ってくらい影からの支えよう。(見落としも多いだろうなぁ^^;スミマセン)


今回、池袋現場のみのアイテム『ドリルメガネ』
これは素晴らしく楽しいアイテムだった。
メガネのレンズ部分に細かい凹凸があり、それを通してみることで、キラッとこぼれる光にラブマークを見出すことが出来るのだ。

個人的に一番効果的だと思ったのが、ガン平が見守る中、生きるとは何か、人のぬくもりとは何かを感じながら踊るエリのシーン。
小梅ちゃんがエアリアルしている下で、くるくる踊るり歌うエリ。
工事現場なので、溶接している火花があちこちで散っている。
振るように飛び散る火花が、足場に当たって砕け散る。
その最後の一粒までもラブマークなのである。(素敵)

ほかにもね、自分の好みで舞台にラブを見出せるアイテムだったのだ(笑)


今回のドリ魂。
若い若いがむしゃらないっぱいいっぱいの力と、それをじっくり押さえ込む芝居。
個人的総合意見は・・・
ビジュアル的にも、物語的にも、実際作り上げている劇団的にも、魂(ラブ)の溢れる舞台だったと
そう思うのであります。



今年はもうイッチョ扉座は弾けますよ!
12月に第39回公演 『LOVE LOVE LOVE R36』
大人の恋愛オムニバス。
だって。




最後に・・・
新幹線の最終の時間が迫っていたために、カテコを途中退席致しました。
舞台を作り上げた役者の皆様スタッフの皆様に、深くお詫び申し上げます。スミマセンでした。
また、隣の席の方、後ろの席の方、お邪魔を致しまして、本当に申し訳ありませんでした。
・・・・・しかし、池袋は遠いですT_T もう少し近場希望ッス。(欲を言えば関西公演熱望ですが)