加賀藩前田家の祈願所として建立された妙立寺。
複雑な建て方をしたお寺がありました。外観は2階に見えるが、
内部は4階建てというものでした。その仕掛けは中2階、中中2階など複雑な
構造で部屋数が23、階段数が29もあります。
最上階の物見台は各方面を遠望でき、金沢城への逃げ道と言われる大井戸など
色々な工夫が施されていました。堂内はあちらこちら迷路になっていることから
「忍者寺」とも呼ばれているようです。
忍者の寺として建立されたのではなく、幕府からの公儀隠密や外敵の目をあざむく
ために、建てられたものです。
明かり取り階段の蹴込のところに障子を張って明かりを取り、外敵の足の影を見て、
槍などで刺し倒すことができるようになっています。
内部の写真が撮れなく、外から撮った貴重な写真です。
※仕掛け賽銭箱=本堂入り口に埋め込まれている細工が仕掛けられて、落とし穴と
しても利用できる。
※落とし穴階段=渡り廊下に見せた階段で、床板をはずすと落とし穴となっている。
※井 戸 =建物の中心にあり、深さ25メートル茶水に利用されたが、水面上には
横穴があり、金沢城まで続き逃げ道にもなっていたとも言われています。
見学には事前予約が必要。拝観料:800円
百万石道路を貸し自転車で走りながら考えました。
昔の人々はすばらしい知恵があったんですね~
1泊2日、金沢の街に触れる900キロの旅でした。