実は美食の王国ベルギー

歴史ある下町、東京神田の真ん中にある、景観にまったくマッチしない妙に小洒落たレストランから美味しい情報をお届けします。

新入荷樽替わりビール 「ランビック アウトベールセル」 ※貴重です!!

2015-05-30 18:56:43 | 日記
こんにちは。本日は限定入荷の樽生ビールを御紹介させて頂きます。





  ~ランビック アウト ベールセル~



約1年熟成の真正ストレートランビック(自然発酵ビール)です。

日本においてストレートランビックをドラフト(生)で味わえるのは今年が初という事になります。

※本年度のベルギービールウィークエンドにおいて「ブーン・ランビック」というストレートランビックが既に提供されています。
 要するに「今年はランビックが熱い」という事でしょう…。



以前、ベルギー研修の回想の際に少し紹介させて頂きましたが、自然発酵ビールとは世界広しと言えども、

ベルギー・ブリュッセル近郊でしか造られていない非常に珍しい酸味が主体のビールなのです。


こんなような浅い桶で、空気中の微生物を用い発酵を得るという珍しいビールです。






ベルギーの自然発酵というと「グーズ」と呼ばれるものがありますが、

要するにグーズとは熟成年代の異なるストレートランビックをブレンドして造られたものであります。

ちなみにベルギーのカフェでは古来、お客が各々、ストレートランビックに角砂糖を入れて甘みを加え、

飲みやすくしてから飲んだりしておりました。それを製品化したものが「ファロ」と呼ばれるビールです。


  
      「グーズ」                   「ファロ」 





アルコール度数5%

非常に強い酸味を持つ個性的なビールですが、お好みで角砂糖等を加える事により、

酸味がマイルドになり、より奥深い味わいを楽しむ事ができます。

個人的にはベリー系や柑橘系のジュースとブレンドしても良いと考えます。

何気なくオレンジジュースを加えた時も違和感なく美味しく飲めました。カクテルの様です。

ただ、ランビック独特の風味を真に楽しむにはやはり何も加えないか、せめて角砂糖にしておくのが良いかと思います。

ベルギーの伝統をそのまま飲むような貴重なビールではありますが、

その味わいは個性的であり、ランビックを飲み慣れない日本人には好みの別れる所でしょう…。

ですが、日本でドラフトのストレートランビックが味わえるのも、そうある機会でも無いと思います。

是非、お試し下さい。







先週末は横浜の山下公園で行われたベルギービールウィークエンドにて、

お世話になっている業者様の出展ブースをお手伝いさせて頂きました。

普段、ビールサーバーの前に立ち、直接御客様の前で注いだり、手渡しをしたりするオシャレな仕事には縁がなく、

非常に新鮮であり、何より楽しむことができました。

注がれた美しいビールを満面の笑みを浮かべて大切そうに両手で持ち帰る可愛い女の子の表情が強く印象に残っております。

注)勿論、女の子意外の方々の嬉しそうな表情もそれなりに印象に残っております…。



後にも先にも、ビールを注いだだけであんなに感謝されたのは初めてですね(^_^)

こういう時に、改めてこの業界に携わっていて良かったと感じるものなんです。

人に喜んで頂くためにやっている事が仕事になるっていうのは何とも幸せな事です。

自身の修養という意味でも、毎年恒例になりそうです。





…さて、私が自らの生業にささやかな感動を得ているそのころ、伝説のあの漢も人生の岐路に…






突き抜けるような5月の青空の下、横浜港に停泊する豪華客船の甲板上で、
潔くシェフの座から身を引き、海の男になる事を強く誓った原田船長。
さあ!!未来という名の未知なる大海原へTAKE OFF!!






万が一の難破に備え、訓練も怠りません。…この漢、どうやら本気のようです。




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ベルギーレストラン シャン・ドゥ・ソレイユ

東京都千代田区内神田1-10-6

TEL 03-5281-0333

FAX 03-5281-0334


新入荷樽替わりビール ~ LUCIFER ルシファー ~

2015-05-16 18:43:45 | 日記
こんにちは。

気が付けば、半月以上ブログの更新がありませんでした…。

実はゴールデンウィークを過ぎ、正直、軽度の五月病気味でありました。

…が、

「youtube」で松岡修造が応援してくれるやつを観て復活しました。

私と同じ症状で苦しんでいる方は是非、youtubeで「松岡修造」と検索してみて下さいな(*´艸`*)





…さて、本実は新入荷の樽替わりビールを御紹介致します。



~ 新入荷樽生ビール ルシファー ~ 


ベルギーの醸造所の中でも最古参の一つとされる「ヘット・アンケル醸造所」で

醸造されるストロング・ゴールデンエール。アルコール度数は8%

原材料には3種のホップを使用し、高アルコールの中にも、

しっかりとした麦芽の旨みと、リンゴや洋梨を思わせるフルーティさを併せ持つ。

非常に飲みごたえのある一杯です。

炎のゆらめきを表現したかのような専用グラスもユニーク。

是非お試し下さい。





原田修造先生のありがたい御言葉

「…諦めんなよ…。諦めんなお前!!ダメダメダメ諦めちゃダメなんだよォォォ!!」








ベルギー研修回想 ~その10~



ベルギー研修最終日はランビックビールを手掛けるカンティヨン醸造所を訪れました。

ランビックといえば前日にブーン醸造所を訪れましたが、

ベルギー訪問前の私の勝手な「脳内理想」で、自然発酵ビールは絶対に、

もん~の凄~い田舎で人知れず少家族が造っているものなの!!と決め込んでおりました。

ところが、前日のブーン醸造所では確かに田舎は田舎であっても、

すぐ近くを路線が通っていたり、建屋は増築され綺麗であったりと、

意外な景観に驚かされました。

…というわけでカンティヨン醸造所にはランビックへの勝手な妄想は既に消え去った状態で訪問いたしましたが…





ブーン醸造所よりもはるかに都会の一角に位置し…


通りの向かいには大層な建物群… 


そして…な…何と…こんなシャレオツな専用車両までも保有…


可愛いロゴしといて…カンティヨン…侮れない…。




とは言え、醸造所内は私のイメージに近いクラシカルな造り。

古びた樽…煤けた屋根…放置されたままの蜘蛛の巣…使い古した伝統器具の数々…

素晴らしいノスタルジーを感じさせて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 






~カンティヨン・グーズ~

強烈な個性。強い酸味と独特の野趣で「飲むと癖になる」といわれるカンティヨン・グーズ。
勿論、シャン・ドゥ・ソレイユでもお楽しみ頂く事ができます。




のべ8日間に及ぶベルギー研修の回想録は今回で終了です。

得たものは非常に大きく、自身の今後の仕事に間違いなく良い影響を与えてくれることと確信しております。




ただ惜しむらくは…




帰路、経由地のドバイ空港にて、
研修終了の開放感と、わずかな好奇心から食してみた「ドバイの寿司」が様々な意味で強烈過ぎて、
せっかく8日間の研修で、ビールの微妙な風味の違いでさえ感じ取る程に繊細に磨かれた筈の感性が、
完全に振り出しに戻ってしまったと思われる事…。











…こうなってはいつか必ず再訪せねば、気が済みません。




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新入荷樽替わりビール ~ベルジャンコースト IPA~

2015-05-01 20:33:42 | 日記
連休を前にして微妙なタイミングではありますが…

本日は新入荷樽替わりビールを御紹介致します。最近益々流行りの所謂「ベルジャンIPA」でございます。

強い苦味が特徴のIPAですが、何度か「度」を意図的に超越したような代物に遭遇した経験がございます (-_-;)

勿論「流行」でもあるのでしょうが、個人的にはしっかり食事をしながら一緒に楽しみたいタイプですので、

味わいの取り合わせ上、あまり「苦味」だけを誇張し過ぎるのもどうかな~?と思う次第であります。

何事も程々が一番。私めは凡庸ですので「程よい苦味」の物を好みます。

そういう意味ではこのIPAは確かに、しっかりとした強い苦味もありますが、清々しい芳香を持ち、

柑橘類や数種のハーブを思わせる爽快な仕上がり。素晴らしいIPAです。



~ベルジャンコーストIPA~ ※貧乏なので専用グラスがありません御了承下さい(T_T)


アビイビールで有名なベルギーのサンフーヤン醸造所と、アメリカのグリーンフラッシュ醸造所との「共作」です。

7種類のホップと2種類のモルトを使用。アメリカンIPAの苦味とベルギービールの旨味が合わさった素敵な一杯です。

徐々に蒸し暑くなるであろうこれからの季節にピッタリです。是非お試し下さい。










ベルギー研修回想 ~その9~



研修6日目の2箇所目の訪問先は「ヒューガルデン醸造所」です。

例え、ベルギービールを全く知らなくても、ヒューガルデンのロゴを酒場で見たことがある人というは

さぞや多い事でしょう…。



誰でも一度は目にした事があるであろうヒューガルデンのロゴ…。




ちなみにシャン・ドゥ・ソレイユではヒューガルデン醸造所の以下3種類のビールを御飲み頂く事ができます。
    
ヒューガルデンホワイト       ヒューガルデングランクリュ     ヒューガルデン禁断の果実





余談ですが、今でこそ健全経営を取り戻している様相のヒューガルデン醸造所ではありますが、

2005年頃には移転やら閉鎖やら何やらで諸々の問題が発生し、一時的に品薄状態に陥った経緯もございました。

丁度、私がこの業界に入って、やっと仕事を覚え始めた頃の出来事でありましたので、

当時、私の最もお気に入りであった「ヒューガルデン・グランクリュが飲めなくなるのでは??」

という事で、けっこうショックを受けた記憶がございます。

今にして思えば。、一番のお気に入りが手に入り難くなった事で、色々なビールと出会う事ができたような…。




紆余曲折を経て、今回9年ぶりに門戸が開かれる事になったそうです。

先日の修道院内の見学に続いて、タイミング的にやはり今回の旅は幸運…。

この幸運の原因が私では無い事は今までの私の人生が証明してくれておりますので、

やはり同行者の誰かの幸運にあやかっているのでしょう…。有難き幸せ m(_ _)m





醸造所見学の前に隣接するレストラン「Kouterhof」にて食事&ビールテイスティングが行われました。
レンガ造りのクラシカルで素敵なレストランです。
 

 




御馴染みの「ヒューガルデンホワイト」さらには「ヒューガルデンロゼ」「ヒューガルデンシトロン」
「ヒューガルデンスペシャル」「ヒューガルデングランクリュ」「禁断の果実」をテイスティングいたしました。
「ロゼ」や「シトロン」は商業主義的な匂いのプンプンする作品ですが、
イメージよりも甘みは少なく、ビールが苦手な方にも喜んで頂けそうな味わいです。
 

 

  






実はその日の夜はブリュッセルの名店、ムール貝料理で有名な「Chez Leon」にて夕食をとる事が、
既に決まっておりましたので、内心「…遅い時間に重いランチは厳しいな…」なんて思ってはいましたが…
無論、なかなかの美味なれど、会食を控える遅めのランチとしてはかなりワイルドな一発…。
 

 

  




…そして、いよいよ醸造所見学へ!!
 




…まずは瓶詰めラインを見学後、いよいよ醸造所内へ!
  




…と思いきや、残念ながら醸造所の奥の方には入れず、入り口付近で解説をして頂く事で終始致しました…。
やはり奥の方は「企業秘密」という事でしょうか…。それも人気を保つ秘訣なのでしょう。
  




せめて敷地内に点在するビール醸造の解説パネルを観て、奥まで見学した気分に浸る事にしましょう…。
 

 






…研修6日目の日程を全て終え、夜はブリュッセルに居を構えるムール貝料理で有名な「Chez Leon」へ。
 

 

 

 
…さすが名高き名店。本当に素晴らしい料理でありました。



目下「ムール貝のワイン蒸し」を看板商品としている我々としましては当然、比較をしてしまうわけですが…
そもそも、ベルギーと日本国内とでは生息するムール貝の品種が若干異なります。
風味も多少変わってくる事は当然あるのでしょうし、調理法だって若干異なると思われます。

…しかし、それを差し引いたとしても…






      「少なくとも負けてはいねぇ…」
       
       ※体重では…。





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