「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

世界文化遺産 宮島

2007-11-22 10:10:08 | 日記
日本三景の一つにあげられる宮島は、島全体が神の島とあがめられ、昔は人が住むこともゆるされなかったそうですが、14世紀ごろから一般の人たちが住むようになり、今では観光地として栄えています。
ただ、今でも島内にお墓をつくることは許されていないので、対岸の廿日市市の方にお墓があるのだそうです。
宮島といえば世界文化遺産に指定されていますが、厳島神社を中心に、前面の海と背後の弥山原始林を含む島の14%が該当するということです。

社殿が創建されたのは593年ですが、その後、1168年に平清盛によって現在のように海の中に建てられました。
私たちが行ったときは、干潮時だったので、水はなかったのですが、満潮時には海に浮かんでいるように見えます。
ただ、近年、大潮のときの満潮の時には、社殿の板の上まで水があがってくるそうで、10月にも何度か浸かってしまって、そのときは訪れた観光客は中に入れなくなってしまったそうです。
それだけ、海面が上昇しているということでしょうね。
数年前、台風でたいへんな被害を受けていましたが、これからはますます深刻になることでしょう。
回廊の床は隙間が空いていて、少しぐらいの水があがってきても大丈夫なのですが、台風のときは土嚢を置いて、浮き上がるのを防いでいます。
それでも心配なときは、神官さんたちがその上に立ち、身を挺して重しがわりになるそうで、文化遺産を守るのもたいへんですね。

厳島神社といえば、海に立つ朱塗りの大鳥居が有名です。
正面からみれば、普通の鳥居のようですが、主柱の両側に二本ずつ、別の柱で支えてあります。
海の中に埋められていると思っていたんですが、鳥居はただ置かれているだけなのだそうです。
主柱には大きな楠が使われていて、柱の重みと鳥居の棟の部分には石が詰められているので、鳥居本体の重みだけで立っています。
今の鳥居は平安時代から8代目にあたり、明治8年につくられたものです。

神社の建物の中に、反橋が架かっていたんですが、かなりの急勾配で、とても人が上れそうにありません。
これは昔勅使が参拝されるときに渡られたものだそうですが、その時は臨時に階段が取り付けられたということです。
今は柵がしてあり、そこを通ることはできないのですが、ガイドさんが近所のおじさんから聞いた話によると、昔は自由に通ることができて、そこを自転車で駆け上ったり、回廊のところまで潮が満ちてきたときは、内緒で釣りをしたりしたそうです。
昔はそういうことにも大らかだったのでしょうね。

その他、毛利元就が寄進したという能舞台があったり、縁結びの神様も祭られていました。
また、豊臣秀吉が月に一度、千部経を転読供養するために建てさせたという千畳閣という建物がありましたが、途中で秀吉が亡くなったため、完成しないまま現在に至っていて、りっぱな建物なのですが、壁の部分が作られていませんでした。

紅葉谷というところが紅葉の名所で、今が見ごろなのだそうですが、今回は時間がなくて行けなかったのが残念です。
また今度、満潮のときに訪れたいものです。
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