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光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

古代遺跡を思わせる富津市・岩谷観音堂の磨崖仏たち

2022年04月14日 | 日記
  
4/3(日)富津市関尻の大わらじの制作風景を見た後、関尻から車で10分位の場所に在る、岩谷観音堂横穴遺跡をツレと訪ねました。薄曇りの中、岩谷観音堂の横を流れる湊川沿いには春らしく山桜等が咲いていました。

     



   岩谷観音堂を訪れるのは今年になって初めて、広い駐車場に車を停めて入り口の階段を上り始めました。



  時間は午後1時頃でしたが、誰もいません。岩谷堂の前でお参りを済ませてから、磨崖仏のある石窟に入りました。この岩谷堂の磨崖仏は、奈良時代の高僧行基上人の一夜の作と言う伝説があります。古いものは横穴式の古墳と思われますが、鎌倉時代の「やぐら」形式の岩洞も存在しています。



  石窟は全部で14個あるそうですが、入れるのは第2窟から第6窟。見所はコの字型の第2窟で、廻廊窟と呼ばれています。



   暗い廻廊窟に入ると浮き彫りの磨崖仏が、等間隔に並んで出迎えてくれます。長い年月の風化によって輪郭しか分かりませんが、シルクロード・敦煌の遺跡群を思わせる素晴らしさです。





   廻廊窟には弥勒菩薩、千手観音、馬頭観音等推定68体の磨崖仏が刻まれているそうです。そして圧巻なのは右手入り口にある仁王像と言われる磨崖仏。像高約115cm、髻(もとどり)を高く結いあげ右手を顔の高さまで上げ、金剛杵(こんごうしょ)を持っています。岩谷観音堂の守護神でしょうか、圧倒的な迫力の磨崖仏です。





  この第2窟の右上が第3窟、ここも広い岩窟です。ただ遺跡に似合わないテーブルといすが置いてあるのが興ざめです。壁の磨崖仏はかなり傷んで線刻の様。柱のような場所に刻まれた2体の仏像は江戸時代の物でしょうか?下に文字がクッキリと刻まれていました。何度訪問しても新鮮な感動を受ける岩屋観音堂横穴群です。

 

富津市関尻の大わらじ②と志駒不動尊の霊水

2022年04月13日 | 日記
  所用で関尻の大わらじの完成を見る前に作業場所を離れたので、4/7(木)ツレと完成した大わらじを見にいきました。大わらじは関尻地区の境3か所に吊ってあり、疫病神の侵入を阻止する結界「道切り」の役目を持っています。最初その3か所の内、県道88号線沿いの大わらじを見に行きました。

  午前9時半頃でしたが大わらじの写真を撮っていると、軽自動車で2人ずれがやって来ました。そして大わらじの前で記念写真を撮り始めたのです。あまり知られていないと思っていた大わらじですが、ツレとこんな人もいるんだと感心してしまいました。



  県道88号線は富津館山線と言い起点は国道465号・関尻交差点。ここから館山市の安房地域医療センター前交差点までの道路です。途中にニホンザルで有名な高宕山自然動物園や姥石等があります。上は関尻交差点方面、下は館山方面で、車の運転席から大わらじを見ていく人も多いようです。
 




   88号線を関尻交差点方面に300m位戻ると、2番目の大わらじが吊るしてある場所です。そこには「ディサービスセンターあさひ」があり、その裏にひっそりと吊られています。周りにタンポポが咲いてとてものどかな雰囲気。ここは上後と関尻地区の境目になる場所です。




 
  3番目は少し山の中に入った場所。この上には昔峰上城があったと言われています。ここも上後地区との境目の場所です。小高い場所に吊るされた大わらじが関尻地区を見守っているようです。





 次に向かったのは志駒不動尊の霊水です。昨年バスツアーで行った場所ですが、この霊水を飲みたくなって寄って来ました。関尻から国道465号線に入り上総湊方面に向かいます。途中から県道182号線もみじロードを保田方面に進むと10分位で志駒不動尊の霊水です。

 5~6台の車が停まり、霊水をペットボトルに汲んでいます。驚く程のペットボトルの数です。私たちも空いている蛇口で霊水を飲みました。冷たくて美味しい水です。そうこうしている間にも次々車が入って来るので、5~6分で退散して次の目的地に向かいました。


富津市関尻の大わらじ(長さ1.5m、幅60cm)①-厄除けの行事「綱つり」

2022年04月12日 | 日記
  
  この度富津市関尻で、疫病退散・五穀豊穣。家内安全を祈願する「綱つり」が行われました。大わらじを作成し集落の境に吊るす行事です。今年も昨年同様コロナ禍の影響で2か月遅れの4月第一日曜日・4/3に集落をあげて実施されました。この行事には3年前からツレと見学に行っており、今年も市役所に連絡し開催日を確認し関尻集会所を訪問しました。



  大わらじを作成している集会所には午後1時半頃着いたのですが、もう作業は始まっていました。市役所の話では1時半開始と言っていたのですが、早めに開始されたようです。



 マスクを着け密にならない様に窓も開けられていました。顔なじみの人もいてとても和やかな雰囲気です。



  作業をしているのは15人、この集落の全員が参加していました。昨年から若い人たちも参加しているので、後継者問題もクリアーしているようです。



  作業は大わらじを作る班と酒樽等を作る班に分かれて進行しています。



  「綱つり」は大わらじを作り、村の境界に吊るすと言う行事で、疫病神に「ここにはこんな大わらじを履く巨人がいるぞ」と思わせ退散を願う行事です。最初は2月の第一日曜日に行われていたのですが、コロナ禍のせいで4月にずれ込んだようです。



  この日は他に外せない用事があったので、完成を待たずに失礼させていただきました。後日完成して3か所に吊るした大わらじを撮影に行きましたので、№-2として紹介します。また集会場の庭には、小さな石仏が並び風情があったのでUPしました。(トップの大わらじも後日撮影したものです。)


房総の春⑥-袖ヶ浦公園の桜・野鳥とのコラボも楽しめました

2022年04月11日 | 日記
  
5/2(土)桜撮影の最後は袖ヶ浦公園にしました。ここは敷地面積が25万2千㎡もあり、東京ドーム約5.4個分の広さを誇っています。そして敷地内には、染井吉野をはじめとして約1000本の桜が植えられています。入り口の駐車場に車を停め、はじめに遊漁池と下池の桜を見学。池には冬鳥のキンクロハジロやオナガガモが何羽か残っており、湖畔の桜と野鳥とのコラボがとてもフォトジェニックです。



 遊魚池の淵を通って、せせらぎの方に向かいます。途中八重桜や枝垂れ桜もあって、気分が高揚してきました。



          

  せせらぎと言うのは辞書で引いてみると、浅瀬とか浅い川の水の流れ。遊漁池のせせらぎも、岩が組あっている中を流れる日本庭園的な場所です。噴水があって情緒があります。





  桜の木の間に変わった緑の花をつけた樹木がありました。イイギリと言う名の木だそうです。4~5月に開花し橙から濃い赤紫色のブドウのような実を付け、その実は食用にもなるとの由。そして風が無かったのでせせらぎの池は水鏡になり、桜の姿が写って素敵です。





  袖ヶ浦公園には野良猫が多いですね。少し前までは100匹位いたと公園のホームページに書かれていました。猫がいた横は菖蒲園、その正面にはピンクの桜並木が続いています。





  菖蒲園の池にも対岸の桜が写っています。花のテラスの近くには菜の花と桜のコラボが見られました。この所の花冷えで桜の花ももう少し楽しめそうな今日この頃です。


房総の春⑤-木更津・見知らぬ神社の桜と奇妙な狛犬たち

2022年04月08日 | 日記

 4/2(土)ツレとつくしの群生と石仏・石板たちを撮影した後、県道146号線に入り直進し袖ヶ浦方面に向かいました。そして国道410号線と交わる十日市場の交差点に来ました。

 この交差点の左側にかなり広い神社と隣接するお寺があります。袖ヶ浦公園に行くときここを通りますが、桜が綺麗なので一度寄ってみようと思っていた場所です。この日は目的を決めずに桜の名所を撮影していたので寄ってみる事にしました。





 一の鳥居の前の駐車場に車を停め、桜の花が散りばめられた参道を進み、2の鳥居を潜ると一対の狛犬が置かれていました。



 右は口を開けた「阿」の形の狛犬で、下に親と同じような子供の狛犬が2匹置かれています。

       



  左の狛犬は口を閉じた「吽」の形の狛犬です。この狛犬の下には可愛い子犬像が1匹置かれています。右の狛犬は親子とも同じ形ですが、この狛犬は全然違います。それに右は2匹ですが、左は1匹、何か意味があるのでしょうか?それにして左の子犬はリアルです。参拝者が撫でるのでしょうか、頭と背中がツルツルです。

       

  あまり可愛いので、私も頭をなぜてしまいました。その後参道を歩いて行くと桜の木の向こうに隣のお寺の石碑が整然と並んでいるのが見えました。



       

  社殿の前で参拝を済ませ、右手を見ると不思議なトンネルの様な通路があり、隣のお寺に行けるようです。社殿には神社の名がありませんでした。後で地図で調べてみると日枝神社でした。





  トンネルを出るとそこは隣の善照寺の参道でした。参道沿いにはお願い地蔵もあり参拝し、石の門を出て車に戻りました。

      


ツクシの群生と石板・石仏たち‐木更津市

2022年04月07日 | 日記
 
  陽が射して幾分温かくなった4/2(土)ツレと石仏・石板が2列に並ぶ木更津市十日市場の不思議な場所を訪ねました。ここは県道146号線を巌根駅方面に向かった田んぼ沿いに在る名もなき場所。彼岸やお盆になると石仏の前に花やお供物が供えてあるので、地域の信仰の場なのでしょうが、良く分かりません。ここに人がいたら聞いて見ようと思うのですが何時も誰もいません。



 3月末ごろこの場所を通った際、石仏の側につくしが群生しているのを見ました。1度行って撮影しようと思っていたのですが、4/2に漸く行くことが出来ました。時間は午前7時半頃、朝の斜光がツクシを照らしてフォトジェニックです。





 ただこの石仏群の中に入るとツクシを踏んでしまうので、つくしの生えていない場所から撮影するしかありません。痛しかゆしです。





  しかしこんなに沢山のツクシは見た事がありません。今年はつくしの出るのが遅いので、余計にそう思うのかもしれません。





  少し摘んで行こうかと思ったのですが、もう何回も近所のつくしを摘み佃煮にして食べているので、やめました。それにこの景観を変えるのは忍びなくて、写真を撮るだけにして帰りました。


房総の春④-木更津市・小櫃堰(おびつぜき)公園の桜

2022年04月06日 | 日記
 
 4/2(土)この日は晴れて過ごしやすかったので、ツレと木更津周辺の桜を見て周りました。最初は自宅近くの祇園地区にある小櫃堰公園を訪問しました。

  ここは約8万5千㎡の広さを持ち、中にはテニスコート、少年野球場、アスレチック、サイクリングロード等スポーツ施設があり、その他多目的広場や鑑賞池も設けられた憩いの場です。右横の川には大きな小櫃堰が架けられ、そこには野鳥が優雅に泳いでいました。




 
  川の土手には桜の木が植えられ、その下を市民が散歩やジョギングを楽しんでいます。



  堰と言うのは河川の流水を制御するために、川を横断する形で設けられた構造物。堤防の機能は持たない施設の事です。この小櫃堰は幅122m高さ3.53m、昭和48年(1973年)3月に完成しました。



  小櫃川の桜はどの位の数が植えられているかは不明ですが、小櫃堰公園付近だけでも100本はあるとの由。





 土手に植えられた桜の枝が川の側まではりだしています。その下を通ると桜のトンネルを潜る気分。桜の枝の間にボンヤリと水色の橋が見えますが、水を通す上総水質センターのパイプの橋です。





  公園の広場で冬鳥のツグミを何羽か見つけました。暖かくなるとシベリア南部等に移動する鳥ですが、まだ残っていました。ツレが、繁殖地に帰ると言う伝言板が回っていないのでは、と心配していました。
 
  公園の休憩所では、何人かの年配のおじさんが、缶コーヒーを飲みながらくつろいでいました。日本は、ウクライナと違い平和です。


袖ケ浦市の「日本料理店・ほしの」でデカ盛りランチ

2022年04月05日 | 日記
 
  4/1(金)ツレと市原市の「ギャルリ梦心坊」を訪問しました。本日から始まる千葉文化センターのツレの写真展のお礼と報告を兼ねて行ったのですが、帰りに袖ヶ浦市岩井の「ほしの」でランチをいただいてきました。



  「ほしの」は農業公園ひらおかの里の近くにある日本料理の店。県道143号線沿いに在る地元密着型の食事処、デカ盛りで知られている店です。



  訪問したのは午後12時半頃。こあがり席とテーブル席に分かれており、こあがりの方はいっぱいの様です。テーブル席は1組3人だけだったので、そちらに座りました。結構繁盛しているらしく我々の後から2組5人程が入って来ました。



  メニューをみて私は天ぷら定食(税込み1430円)をツレは茶そば(880円)を注文しました。



  注文してから15分位で茶そばが出てきました。かなりのボリュームです。



  ツレが食べても食べても減らないと言うので、私が残りをいただきました。ほんのりとお茶の香りもして、美味しいお蕎麦です。



  茶そばが出てから5分程後に天ぷら定食が登場。この店は天重が有名らしいのですが、食べログを見ると具がてんこ盛りで食べにくそうなので、天ぷら定食にしました。定食なので天ぷらの他に香の物と煮物の小鉢が付いています。

  天ぷらはエビが2本、イカが2個、シシトウ、厚切りのサツマイモ、舞茸2個、人参のかき揚げ、大葉が2枚等です。食べ切れそうもないので、ツレにエビとサツマイモを食べてもらいました。下の写真は上の天ぷらを食べて半分くらいになった天ぷらの皿です。





  天ぷらはサクサクです。日本料理の基本通り具の周りに花が咲いている本格的なものでした。味噌汁も付いているのですが、それがまたデカイ。洗面器の様なお椀にカニが入った味噌汁です。カニはあまり好きではないので、ツレに食べてもらいました。



   料理のボリュームも多く値段も手ごろで、コスパの高いお店でした。ただ接客が少し雑な感じがしましたが、気取らない田舎の食堂らしくて良いのかもしれません。


房総の春③-古都の庭園を思わせる長楽寺の桜

2022年04月04日 | 日記

  春らしく天気が猫の目のように変わる今日この頃。3/31(木)は晴れたので、ツレと木更津市請西の長楽寺を訪ねました。ここは真言宗豊山派の寺院で、山号は清龍山、本尊は薬師如来です。





  長楽寺は鎌倉時代後期の嘉元年間(1303年~1306年)から徳治年間(1306年~1307年)にかけて融源上人によって上総の国望陀郡請西本郷に創建されました。その後永禄年間(1558年~1570年)に現在の場所(木更津市請西982)に移ったと伝えられている古刹です。





  本殿でお参りしてから本殿裏にまわりました。そこには池と大日堂があり、周りに桜の木が何本も植えられています。池の淵に立って見る光景は、京都の庭園を思わせる素晴らしい景観です。





  池には桜の花びらが浮かび、とても風情があります。錦鯉が何匹も飼われていて、時々花びらの間から姿を表します。また桜は染井吉野だけでなく枝垂桜もあって、薄いピンクと濃いピンクのコラボが見事に春を演出しています。





  自然豊かな庭園にはフキノトウが可憐な花を咲かせ、その側では女性の住職と庭の手入れをする人の姿が見られました。


千葉市文化会館で潮田展子写真展-勇魚(いさな)唄がながれくる

2022年04月01日 | 日記
  3/30(水)にツレと千葉市の文化会館を訪問しました。4/1(金)から5/8(日)まで、ここの大ホール・ギャラリーで開催されるツレ(潮田展子)の写真展の打ち合わせのためです。この写真展を開催することになったのは、市原市の「ギャルリ夢心坊」さんの推薦によるもので、過去に新宿のフォトスタジオ・シリウスと木更津のスズトヨで開催した写真展「勇魚唄がながれくる」を構成を変えて写真16点を展示しています。



  千葉県文化会館は1967年に開館、今年で55周年を迎えます。館長さんによると来年は大規模な改築が行われる予定との事です。そしてそれを記念し、2022年は海をテーマにした展示を考えていたので、この「勇魚唄がながれくる」はうってつけの企画でしたと語っていました。



  写真展は本来4/1からなのですが、会館の御厚意により3/30日から展示が始まっていて、卒業式や入学式に来た学生さんも観覧していたそうです。



  ギャラリーは大ホール前の半円形の区画です。常駐者はいませんが、受付台が置かれ潮田展子の『木更津』他3冊の写真集が置かれ入場者ノートが置いてあります。



  文化会館の隣は千葉城を模した郷土博物館、本来なら桜まつりが開催されるのですが、コロナ禍の為中止との由。私たちも千葉城と桜のコラボを見てきましたが、それ程人もいなくてとても素敵な景観を味わいました。