竹心の魚族に乾杯

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登場する団体名、河川名は実在のものとは一切関係ございません。

地下水と川の関係

2009年07月23日 21時44分49秒 | 竹田家博物誌
先日「伏流水」って書きましたけど、伏流水というよりもむしろ、「地下水」といった方が正確かも知れません。


梅雨の長雨の時期を過ぎた頃、峠道を走っていて、切り通しの斜面の至るところから水がしみ出しているのを見るようになると、そろそろ良さそうだなという気がしてきます。辺り一帯の地下水位が飽和してくるわけです。

こうなると、ちょっとやそっとの日照りでは水位が下がりません。水量が安定してくるわけです。

水量もそうですが、先日の釣行では川底の状態が、この地下水位と関係があるんじゃないかと感じました。
これを口で説明するのは困難なのですが、ちょっとイラストを描いてみました。

ところでみなさんは河原に水が湧き出ているのを見たことがありますか。
よく、雪解けの時期などに、川べりに水が湧き出ているのを見かけることがあります。雪が降らない地域ではそこだけクレソンなどの草が生えていたりしますね。

春になると急に温かくなるため、たくさん積もっていた雪が大量に溶けて、それがいったん地面に染み込んで、下の方の河原で噴き出してくるわけですが、ということは、梅雨時の長雨の時期にも同じことが起きているんじゃないかということです。
図に表すとこんな感じです。


常時水が出ているところを「湧き水」と呼ぶわけですが、それ以外にも、雨が降った時だけ水が出る場所というのは当然あるんだろうと思います。おそらく地面には地下水が湧き出しやすいところとそうでないところがあるんだと思います。

そして、この推測をそのまま広げてみますと、川底にも水が染み込んでいくところと、湧き出るところがあるということになります。

そしてさらに、このような場所では、地下水位が飽和している時は特に、下からの水圧が掛かりますから、砂や軽い有機物は押し上げられて、流されやすい状態になると考えることができます。
粒の小さな砂が流されますから、あとにはある程度の大きさの小砂利だけが残ることになります。そうすると、あたかも粒の揃った砂利を敷き詰めたような状態になります。


このようなことが水底のきれいなところと、なんとなく汚いところとができる一因なのではないかと思います。

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