名前をなくした女神 最終回 ＊感想＊

＊　名前をなくした女神 「５人の女、最後の答え」　＊　　番組ＨＰ

予想通りというか　期待していた通りというか・・・
それぞれの登場人物たちが　前を向いて歩き出すまでの様子が描かれていた最終回。
レイナ（木村佳乃）と結城の関係や　レイナが抱いていた結城への仄かな想いに対して　
ああも心の広いトコロを見せちゃう功治（平山浩行）の　いい夫ぶりには驚きを感じてしまうし
あまりにも出来すぎな展開にゃあ　萎えそうにはなるのだけれど
レイナ・ちひろ（尾野真千子）・真央（倉科カナ）それぞれが　夫と本音で向き合い　
夫婦の関係を深めていく様子を描きつつ　３人とは対照的に　利華子（りょう）だけが
最後まで夫と本音でぶつかることが出来ずに　さらに煮詰まっていくという展開は面白かった。

それにしても　利華子さんったら　最終回では　さらなる卑劣な行為で　見ているアタシを刺激してくれるのねぇ。
「どうして？どうしてそこまで・・・。怒らせるようなこと、何かした？」と　問いかける侑子（杏）に
「してないんじゃない？」　と　利華子が答えるシーンは最高。
あのひと言で　苛める側の屈折した心理を表現しちゃうアタリが面白いわぁ。
今回も重要な役割を果たしてくれた空斗（今井悠貴）の泣きのシーンも良かったなぁ。
前回　侑子と交わした約束を果たすべく　必死に母を正気に戻そうと頑張る空斗が　あまりにも健気で切なくなる。
後半に　利華子が侑子に謝罪するシーンも　見ていて切なくなったトコロ。
常に冷静さを装い　素直な気持ちや感情を表に出すことの少ない利華子が
泣きながら自分の気持ちをぶちまける様子は見応えがあった。

侑子の家庭だけに絞ることなく　レイナ・ちひろ・利華子・真央と５人の家庭の様子を描いていくことで
日々の暮らしの中で　知らず知らずに膨らんでいく彼女たちの不満や嫉妬を見せていき
そんな鬱屈した感情が渦巻く閉塞した関係を　不気味に　魅力的に表現していたと思う　このドラマ。
最終回でも　前向きになった彼女たちの様子を描くだけで終わらせず　
「来週、初めての保護者会だね。」という　何とも嫌～な台詞をちひろに言わせ
「ようこそ。新しいママ友の世界へ。」と　不気味なナレーションで幕を下ろすという
最後の最後まで　刺激的に視聴者を煽ってくるアタリが　とてもこのドラマらしくって　最後まで楽しめたわぁ♪

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マルモのおきて 第９話 ＊感想＊

＊　マルモのおきて 「オレ、薫に手上げちゃった」　＊　　番組ＨＰ

サブタイトルどおり　思わぬことから薫（芦田愛菜）に手を上げちゃった護（阿部サダヲ）が　
動揺し　悩み　反省する様子が描かれた第９話。

今回　描かれているのは　薫が怒ってしまうのも無理ないよなぁと思っちゃうエピソードだし
友樹（鈴木福）が言うように　誠意をこめて謝ることが得意なはずのマルモが　
薫に対してはなかなか素直に謝れない様子には　彼の大人気なさが漂っているのだけれど
本人はそこらへんのトコロを重々承知で　自分の至らなさを素直に口に出して反省する様子を見せているため
見ているアタシは　広い心で彼のコトを見守ることができるのよねぇ。
なかなか仲直りできない護と薫それぞれに　畑中（世良公則）がアドバイスするというのも良かった。
当事者だけでは煮詰まるばかりの関係も　第３者がチョッと言葉を添えることで
気持ちが軽くなったり　冷静になれたりするものよねぇ。
閉塞した中で　護がひとりで子育ての苦労を抱え込むのではなく　
周囲の暖かな人たちの協力の元で子供を育てていく様子に癒される。

畑中と同じくらいナイスなアドバイスを護と薫にしていた友樹の様子も良かったわぁ。
「しゅきしゅきだいしゅき　ペコリンコビーム！！」・・・可愛すぎる～♪
第４話で　護から呪文を教えてもらった友樹が　お返しするといった感じのエピソードね。
ものスゴ～イ険悪なムードが漂う中で　一人まったく無頓着に振舞う友樹のトボケっぷりを見せられた後だけに
こんな　些細なコトでも　でかした友樹！と思えてしまうわねぇ。
もちろん　それだけじゃなくって　薫に適切なアドバイスをして　二人を仲直りさせようと頑張ってたワケだけど。

「お姉ちゃん、日曜日何が食べたいかだって。」
「スパゲッティ。」
「ハンバーグだって。」　・・・・　このやり取りも面白かったなぁ。
薫と護の両方から突っ込まれる友樹が可笑しすぎる。　いいわぁ友樹くん♪

さてさて　ラストでは　知らされていなかった事実を　ついに知ってしまった薫。
シリアスな結末とは裏腹に　予告は随分楽しそうで能天気な映像ばかりが流れていたケド
この問題は　どうなっていくのかしら？　
このドラマには癒しを求めるために見ている部分が大きいので　
この問題は　あんまり広げてくれなくっていいんだけどなぁ。


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