ツナ缶工場シャッターに穴=虫進入経路か、再発防止指導―静岡市
はごろもフーズ(静岡市清水区)のツナ缶「シーチキンLフレーク」にゴキブリが混入していた問題で、ツナ缶を製造した下請け工場(同市)の建物を屋外と遮断するためのシャッターに穴が開いていたことが、静岡市保健所への取材で8日までに分かった。
同保健所は虫の進入経路になったとみて、穴をふさぐとともに、定期的に確認して再発を防止するよう下請け会社を指導した。
同保健所によると、工場内を屋外から遮断するため原材料搬入口に設置された樹脂製の「シートシャッター」に、直径2~3センチほどの穴が開いていた。シャッターは搬入口一面を覆っており、天井へ巻き取る構造のため、端の部分がこすれてほつれたとみられる。穴が開いた時期は不明という。
はごろもフーズは10月27日、ホームページ上におわびの文章を掲載。同保健所が翌28日に製造工場を立ち入り検査し、シャッターの穴を確認した。
はごろもフーズによると、休憩時間に工場のラインを止めた際に、空の缶にゴキブリが入ったとみられるという。同社は「偶発的な混入」と判断し、製品の回収はしていない。