養鶏場などで鳥インフルの疑い=今冬初めて―新潟、青森
新潟県と青森県は28日、高病原性鳥インフルエンザ発生の疑いがある事例が見つかったと発表した。
〔写真特集〕宮崎で鳥インフルエンザ
野鳥の感染例はあるが、家禽(かきん)では今冬初めて。両県とも、対象の養鶏場や農場で飼育している家畜の移動を制限するなどの対応に乗り出した。事態を受けて、農林水産省は同日夜、鳥インフルエンザ対策本部を開催した。
新潟県によると、県北部の関川村にある約31万羽を飼育する養鶏場の一角で同日朝、20~30羽が死亡。午後にさらに20~30羽が死んだため県に届け出た。簡易検査を実施したところ、5羽中5羽が陽性だった。
青森市内でも、「フランス鴨」と呼ばれるアヒルを約1万6500羽飼育する農場で高病原性鳥インフルエンザ発生の疑いがある事例が確認された。10羽が死亡し、死んだアヒルと生きているアヒルの5羽ずつに簡易検査を実施したところ、9羽が陽性反応を示した。
両県はさらに遺伝子検査を行って感染の有無を確認する。青森県の結果は28日夜、新潟県は29日未明にそれぞれ判明する見通し。