台風「トカゲ」の雲から連なっているように見える日本付近の雲。でも進む先は別。「トカゲ」は次第に西へ。

気象衛星がとらえた雲の様子を見るとフィリピン付近に白く真っ白に写る雲が目立ちますね。
これは25日(金)の午前9時に発生した台風25号「トカゲ」の雲です。
そして、そこから連なるようにも見える日本付近に広がる雲、これは前線や低気圧に伴う雲です。
台風25号「トカゲ」はきょう(27日:日曜)の正午現在、南シナ海にあり、時速15キロと比較的ゆっくりと北へ進んでいます。
あす(28日:月曜)にかけて北上を続けますが、その後、次第に進路を西よりへ変える見通しです。
日本への直接の影響はありませんが、フィリピン方面へ出張や旅行などで行かれる方はご注意下さい。
一方、日本付近に広がっている前線や低気圧の雲ですが、北からの冷たい空気と南からの暖かい空気がぶつかりあい、所々で発達しています。太平洋側で雨脚の強まっている所もありますが、この雨は残ってもあす(28日:月曜)の明け方までとなりそうです。日本付近に広がる雲はあす(28日:月曜)にかけて次第に東へと遠ざかるでしょう。前線は南へ下がり、低気圧は東へ移動するためです。
すると、今度は北の冷たい空気が勢いづいてきます。
このため、日本海に寒気に伴う筋状の雲が現れるようになるでしょう。(気象衛星で確認してみてくださいね)
あす(28日:月曜)は日本付近は西高東低の冬型の気圧配置です。北海道の日本海側は雪が降るでしょう。東北の日本海側は雪や雨が降る見込みです。北陸周辺や山陰も昼ごろまで雨が降ったりやんだりするでしょう。九州北部も福岡県や佐賀県は雲の多い天気となりそうです。
一方、北海道の太平洋側や本州の太平洋側は午前は雲が多く、明け方まで所々で雨が残りますが、昼過ぎ以降は次第に晴れるでしょう。四国や九州南部は朝から晴れる所が多い見込みです。沖縄は曇り空の一日でしょう。
今回、北日本に流れ込んでくる寒気の底はあさって(29日:火曜)になる見通しです。
北海道や東北、関東甲信越と北陸では29日(火)から30日(水)頃は空気の冷たさがレベルアップしそうです。
防寒対策を万全にしてお過ごし下さい。また、北海道の日本海側や東北の日本海側では雪の降り方が強まる所もあるでしょう。