鹿児島県の桜島では、13日(月)22:07頃に南岳山頂火口で爆発的噴火が発生しました。
この噴火により、体に感じる中程度の空気の振動「空振」や、「火山雷」が観測され、風に流されない大きな噴石が5合目付近まで飛んだ模様です。

なお桜島周辺では前線の影響で雲が低く垂れ込め、噴煙がどれほどの高さまで上がったかは報告されていません。

噴煙と思われるレーダーエコー

アニメーションが表示されない場合は、オリジナルページからご確認ください。
雨雲レーダーには、桜島の噴煙と思われるエコーが映っています。このエコーを見ると、噴煙は桜島から北東方向へ流れているように見えます。
仮に噴煙が火口縁上3,000mまで上がった場合、噴煙は北東から東方向(霧島市から鹿屋市方向)へと流れることが予想されています。

「中程度の空振」観測は1年半ぶり

鹿児島地方気象台では中程度の空振が観測されましたが、これは昨年3月26日以来となる約1年半ぶりのことです。

鹿児島市のウェザーニュース会員からは、22:14に「地震かな?と思う程、窓ガラスとかが揺れたのに、蛍光灯自体は全く揺れてない不思議な現象でした。」と投稿がありました。
垂水市の会員からも、22:19に「桜島だったのか?家が、揺れていました。」と投稿がありました。

今年79回目の爆発的噴火

南岳山頂火口では先週の11月7日(火)に、同火口では約5年ぶりとなる爆発的噴火が発生していました。
昭和火口での爆発的噴火をあわせると、今年79回目となります。