昨日はご指導いただいてる先生のコンサートに、雑司が谷まで出かけました。
天井の高い、木の香りのするステキなホールでした。
40分ほどの演目をお二人で行う演奏会。
聴き応えのある素晴らしい内容で、
終わったあと本当に心からほ~、っと感嘆のため息が出ました。
もうお一人の先生の演目の最初がグリーグで、私が高校1年生の時に弾いた
「ドロウドハウゲンの婚礼の日」。
これは本当に、嬉しくて懐かしくて、驚きました。
(高校1年のお教室のコンサート、ショパンやシューマン、リストやらを弾く子が多い中で
当時ついていた先生に頂いたこの曲に、私は少なからず失望したのです。。
グリーグ…。でも一念発起し取り組んだら何やらとても成績が良くて、
一気にグリーグファンになったのでした。)
先生はシューベルトのソナタ、全楽章を弾かれました。
空気の中にポロンと溶けていくような音色。
踊るように楽しそうに弾いてる3・4楽章が印象的で、終わってからそれをお伝えしたら
「実は少し前にちょっと嫌な事があって、でも今日は切り替えられたから(よかった)…」と
明るくおっしゃっていたのも、とても先生らしくていいな~と思ったのです。
何かあっても、そうやって本番に自分のコンディションを整えられるのってすばらしい!
いつも同じ心持ちで練習に臨めれば、苦労ないんだけれど
それってなかなか難しい。
それができるからプロなんだよな~と感心しながら、先生にワインを注いで頂いたのでした。
夕方のこざっぱりとした空気の中、1杯のワインでほろ酔い気分で
自分の演奏の事を考えながら、てくてく帰ってきました。