河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
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実行へのヒント-5

2006年02月05日 | Weblog
石田梅岩は江戸中期の学者で、いわば「商売道」を説いた。
写真はPHP新書「企業倫理とは何か~石田梅岩に学ぶCSRの精神」という本。
一読をお勧めする。

何を説いたか、詳しくは本を読んでいただきたいが、さわりだけ書く。

1.
・問い
我々は日々商売をして暮らしていますが、どのような心がけで行えばいいのでしょう。

・答え
商売とはそもそもあるところであまっている物を、足りないところへ持ってゆき、お互いに補い役立てたのがはじめである。商人は計算に明るいことで暮らしているのだから、一銭もおろそかにしてはならない。それを積み重ねて富を作ることが商人の道だ。


2.
商売のコツは、第一に倹約に努めること。それとお客様へのサービスを忘れないことだ。
一貫目の費用は七百目で済ませ、一貫目得ていた利益も九百目で抑えるようにする。これが商人の心がけだ。

(以上、河瀬の意訳)

商売といえどもそれは「人の道」であり、今で言えば企業倫理(CSR)であるが、それを平易に教えたところが偉い。

この本を書いた平田雅彦さんは松下電器産業副社長等を歴任している経営のプロ。石田梅岩の「教え」は松下幸之助さんに継がれ、後に稲盛和夫さんへと伝播してゆく、と述べられている。
平田さんの解説が妙味を発揮し得るところが多い。

町人の
「俺は何のために商売をしているのだろう」
という素朴な疑問に答えることから出発しているのは、石田梅岩自身も商人の出で、いろいろと悩んだ末の「商売哲学」の確立でもあったからだ。
この商人上がりの異色学者は当時の学者から非難や妨害なども受けたようだ。

非難した学者は忘れられ、石田梅岩の精神は今も生き続けている。

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