河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-793

2023年08月13日 | Weblog


小さな試み

ひとりの事業家が十分な花を開かせる時代である。
その環境が世の中に揃ってきたからだ。

デジタル化、ネット化、ビッグデータ、AIと技術が進化する中で、それらのツールが一般人にも使える基準で、ふんだんに提供されている。

1998年当時、それらの業態を表現するのに”SOHO”が適切だった。
その意味するところの”ひとり会社”、”それらのチーム”は経済的にも充分成立する。
また、これらのプロは何らかの技術と智慧を活用している。

今後、彼らの可能性が一気に加速してくる、と見るのは私だけではない。

本業×AI
本業×ChatGPT
本業×動画プラットフォーム

などの事業化は、既に私の身近で起こっている現実だ。

具体的にその事例を紹介してみよう。
三鷹SOHO倶楽部のひとり野島晋二さん(株式会社トゥエンティ・フォー・ストリーム 代表取締役)の作品である。
今年6月の勉強会で知っった。

GPT-2033 人工知能と人類の未来の物語(日本語字幕)
https://www.youtube.com/watch?v=WB-4EHcoID0

どうやって作ったかは、動画のコメント欄を参照してほしい。
本来なら数人のチームが下請けを使うレベルだ。

この実績に留まらず、彼は既にいくつかの方面に挑戦を始めている。
同じSOHO・身の丈事業仲間として、このような事例を報告できることを誇りに思う。

本業×AIは、既に現代ビジネスの本命と見られているから、これに向かって多くの身の丈事業者による小さな試みが、昔の井の頭公園の七井池のように、あちらこちらから湧き出て来るだろう。
小さな試みを続けているうちにコツをつかみ、事業化につなげるのは王道の極みである。

VUCA(変動性・不確実性)の時代には、今までより一層”小さな試み”こそが事業化への決め手になる。
私も仲間から大いなる刺激を受け、新プロジェクトを動かし始めている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実行へのヒント-792

2023年08月09日 | Weblog


情報交換の「場」づくり

今、日本の経済成長はよくて1%前後だ。
2000年以降ずっとそうだ。
というか、日本だけでなく世界の先進国経済は実質皆そうである。

ところが各国の中央銀行はリーマンショック以降、通貨を発行しまくったので、大いなる水膨れの経済成長率を声高々と自慢している。
結果、実体経済とリンクしない株価が形成され毎日マネーゲームが繰り返されている。
ご苦労なことである。

その昔、戦後焼け野原から立ち上がって高度成長経済を築いた日本も、もはやシニアから後期高齢者入りとなった。
自分が働けなくなったので、お金に働かせる~というのは株屋の発想だが、2008年のリーマンショックで相当懲りたはずだ。
当時は100年に一度の不況と言われたが、15年もしたらすっかり忘れてしまったらしい。

話は戻り、戦後とは会社全盛の時代で、よく勉強し、良い学校と良い会社はワンセットで売られていたようなものだ。
貧しい庶民が全員中流階級になったのだから、すごい時代である。

ところが現在、いい学校を出た人を抱えた会社が伸びない。
GAFAだイノベーションだと言っている間に大切なものを忘れてしまったようだ。
忘れていない人は強い。
特に地方の自然の中で育ったとか、家がものづくりの工場だったとか、いわゆる本物に囲まれて育った人のことを言う。
そういう人は強い。

それと時代の流れで言えば、個人・自由業のベクトルが静かに伸びてきた。
企画も販売も、会計もデザインも1人で行う個人での身の丈社長は4人馬力だから、月収20万円なら80万円、30万円なら120万円の粗利が手に入る。

作業者ではなく、社長型の思考回路と特別な集中力を持つ個人事業家は強い。

もうひとつ。
このごろ個人事業家の世界では副業組の台頭が著しい。

個人でビジネスと言うと、メルカリやヤフオク、あるいはフリマやコミュニティビジネスなどが先ず浮かぶ。
ただ、そうではなく本格的な副業人が既に2-3割くらいはいる。
数字で言うと、継続して月収10万円、20万円を副業で得る人々だ。
従来から認知されている主婦の副業組に年金+10万円の事業収入を持つおじさんが加わった。

事業を始め、軌道に乗るまでは実際なかなか大変だが、そのプロセスで力をつけてしまうのが一番いい。
本業組と違い、食うに困らないので伸び伸びと実力を磨けるのもいい。

このような本業で1割、副業で2-3割の人は肩書ではなく本当の実力者だから、身の丈のプロと呼んでいいだろう。
プロは仕事や暮らしで一流を目指すところが只者と違う(しかし金満家ではない)。

そして今後の日本にはこういう人が益々増えるだろう。
収入云々の前に、自分が行動すること自体が楽しいからである。
郊外住宅地はITベンチャーやイノベーションより、こういう人の集積と情報交流を本気で意識したほうがいい。

生々しいリアルと技をベースに、
AIやビッグデータを使い、
今までにないものを提供する事業者と、その情報交換の「場」づくりである。
研究会でもいい。

お互いに刺激し合い、小さな工夫、小さな発明が活躍する世界が実のある希望を生むことは確実だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする