河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント891

2024年05月29日 | Weblog


ここを上手に乗り越えよう

「たまにおこずかいを稼げばいいや」という気持ちではなく、継続的に月額30万円、50万円、100万円と稼ぎたい人は次の事に気をつけたらいい。
(主婦の副業で年収100万円が目標でも、いつかライフワークをものにしたいと考える人も同じである)

1.甘い言葉には乗らない
2.起業までのプロセスと注意点は3つ
3.自己成長を常に意識する
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順に説明しよう。
1.甘い言葉には乗らない

世の中に甘い言葉と話は散在しているが、本物に甘い言葉も話もない。
何故なら市場競争があるからである。
収入のある事業とは、目のつけどころと実力勝負だから、相手が強ければ負けて売り上げが伸びない。
目のつけどころとは、そういう競合が居なければ勝てるというケースなどである。
それでも普段から力をつける努力をしていないと、ある時から痛い目を見る。

表現を変えてみよう。
例えば実力の点で言うと、
・あなたもすぐに起業できる
・好きなことで起業できる
・あなたの得意を売りなさい
などのキャッチフレーズは「条件つき」と理解しなければならない。

つまり空白の市場に打って出れば初期は勝てる。
しかし顧客を増やしていくと次第に実力がある相手に負けるのである。

すぐに起業できるの類も、起業は誰でもできるから間違いではない。
しかし経営は別だ。
売るもの売り方を絶えず工夫しなければ、すぐに市場競争から脱落する。
継続して安定利益を得るには、経営マインドと普段からの努力が必要である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.起業までのプロセスと注意点は3つ

起業へのプロセスとはざっと下記の4点に分けられる。

1)起業のきっかけ
2)学びと修行の期間
3)見通しと決断
4)実戦

注意3点とは次の事を言う。

① きっかけを上手につかみ、充分に実力を身につける事。
② 何をやろうと自由だが、要は成功するか否かだ。
③ 理に適った経営決断を行う。勢いだけの一発勝負はかけない。

順に説明しよう。

① きっかけを上手につかみ、充分に実力を身につける事。

ビジネスチャンスは至る所にある、と昔から言われている。
至る所にあるなら、世の中には成功者で溢れているはずである。
直線的にそうはならない理由はこうだ。

・ビジネスチャンス(きっかけ)とは、起業しようとする人の持てるものと、外部環境の何かの化学変化である。
・それは面白い!と思っても(化学反応があっても)事業として成り立つか、はまた別である。
 出来るだけの情報を集め、自分で試してみなければわからない。
 いける手ごたえがあれば十分な実務経験を積む先へ駒を進める事。
・何回も試した後、事業計画書を練り上げてみる。
 その上で収支の見通しが立つなら前へ。
 立たないのなら手掛けるのは危険である。

② 何をやろうと自由だが、要は成功するか否かだ。

・事業計画書が練り上げられても、実務経験を踏むまでは本物とは言えない。
・しかも成功者は一度決めたらモーレツな努力を注ぎ込む。
・方向は3つあって
  売るものを磨くこと
  売り方を磨くこと
  自分自身を磨くこと
 であり本人はそれへの興味が尽きなくなる。

事業選びは恋愛に例えると分かり易い。
一目惚れもあるが、何気なく触れ合っているうちに恋心が芽生えることも珍しくはない。

その結果として、
・好きこそものの上手なれ
・惚れてしまえば千里も一里
となる。
早いか遅いかはともかく、惚れるとは十分に相手を理解することだ。

③ 理に適った経営決断を行う。勢いだけの一発勝負はかけない。

・理に適った経営決断には、判断材料として事業計画書を充分に練り上げることが必要となる。
・無理がある場合にはまず実績はついて来ない(まぐれ当たりは稀にあるが、続くことはない)。
・決断は社長の仕事である。利益責任も同じ。
・準備や考える事が面倒くさくなって、大金を一発勝負にぶち込む人もいる。
 爽快感は得られるが、これは必ず負ける。

加えてひとつ述べておこう。

・上手に滑り出せばよいが、「これは間違った」と事業を始めてから気づく場合も少なくない。
・これを挽回するには、もう一度「決断」の前まで戻る必要がある。
君子豹変せよ。

これだからお金をかけない起業が勧められる所以である。
この道は明治生まれの大実業家によっても勧められている。
その本「私の行き方」から抜粋してみよう。
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私はこれからの道は、経費がかからないで、自分の一寸した注意、一寸した発明、一寸した工夫で商いの出来るものを、皆が選んでゆくように希望する。
経費を沢山かけないということを最後まで頑張りとおす人が最後の勝利を得る。
大概の人は少し良くなると欲が出て、こうもしたいああもしたいと思って経費をかけ過ぎる。

これからの人は売り上げの増加に努力するよりも、寧ろ経費をかけないことに努力すべきである。
これからやってゆく人のモットーは実はここにある。
余り経費をかけ過ぎると、いわゆる今までの小売商と同じ憂き目を見ることになってしまう。
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(小林一三:こばやし いちぞう、1873年(明治6年)1月3日 - 1957年(昭和32年)1月25日))
※ 阪急電鉄をはじめとする阪急東宝グループ(現・阪急阪神東宝グループ)、宝塚劇場の創業者。

続きは次回に述べることにしよう。



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実行へのヒント890

2024年05月20日 | Weblog


BOBOS(ボボズ)

先日、身の丈起業のセミナーで次のような話をした。

・身の丈起業家とはおこづかい稼ぎではなく、継続した収入を得るビジネスを行う人である。
・収入は年収100万円から2,000万円までで、単独収入でもダブルインカムでもいい。
 (主婦の副業から自立一本立ちまで)
・キーワードは「納得」。仕事と収入と人生への「納得」。

で、当たり前の話だが理由はこうだ。

・何かのスペシャリストにならなければ十分には稼げない。
・それには懸命な努力が必要である。
・凡人でも時間をかけて努力を続ければ、スペシャリストになれる。

ところが多くの場合、この事実を理解している人は少ない。
それ以外に人間が成長する秘訣などないのだが。

そんなことを考えていたら、友人が
「ボボズって知ってるかぁ」
と言うので、思わずググってしまった。

BOBOS(ボボズ)はジャーナリストのディビッド・ブルックスの造語で、お金はあっても質素な暮らしをする人たちの事を言うらしい。
BOBOSへの必要資源は3つある。

・スペシャリストになる事
・長期視点でお金に困らない経済力
・家族と友人との豊かな人間関係

「この頃アメリカで増えてるんだよ」
と友人は続けた。

「金の話ばっかりの世界にうんざりしてる」
と友人は続けたが、その意味は良く分かる。
さしずめ、私はそれへの方法を教えているわけだ(笑)。

「あいつら派手な暮らしが嫌いなんだ」
と、さらに友人は続けた。
金満家よりBOBOS(ボボズ)の方がどれだけスマートでクールではないか、と思う。


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実行へのヒント809

2024年05月05日 | Weblog


暮らしづくり

コロナ騒ぎ以来リモートワークが増えた。
そこで工夫を重ね、自分の暮らしに新たな視点と実践を取り入れた事例は多い。
それはこんなことだ。

・家飲みだけでなく家事の分担
・食事の後片付けを手伝う
・主夫の料理
・素材に使う家庭菜園
・花苗を買って植えてみる
・部屋に観賞植物を置く
・散歩での新発見
・近場への日帰り旅行、食事はリッチに

などで、サラリーマンも会社だけでなく、家での暮らしを意識し始めた。
つき合いだと称して月に何万円も外で飲んでいたのが、家で飲むから1万円で済む。
仕事についても考え始めた。

「会社で一体何をしていたのか」
「働く意味とは何か」
「これから自分は何をすべきか」

全員とは言わないが、この頃人生や仕事に「意味」を求め始めた人が増えている。
その人々にとって一番身近で実践し易いのは、あらためて暮らしを見つめ、新たに暮らしを手づくりする事だったのだろう。
同時に「これは面白い」という実感と発見があったと思われる。

日本人は未来への脱皮を始めたのではないか。

通勤が減り自分の時間は確かに増えたのだから、様々な方向へ思索を始めたのも面白い。
暮らしから始まり、ご近所づきあい、地域の在り方、政治の在り方、憲法論議、今後の日本の行く末などだが、それらはいずれ行動に現れる。

目の前の仕事でも、
「数字に踊らされるのはもう十分」
「どうせなら意味のある事をしたい」
と心が変化してきたのは日本人だけではないらしい。

一方で定年後も働くことを模索する人は年々増えている。
継続雇用、転職、起業と選択の余地はある。
が、ともかく副収入が欲しい。
年金+副収入の「大衆副業化社会」はもう来ているし、それに備え各種の集まりに参加して情報を集める現役組も少なくない。

こういう意味でも庶民は自分の手で「暮らしづくり」を始めている。
年金というセーフティネットがあるから、この環境を充分に活用してほしいと思う。

新たな仕事との出会いへのコツは
・どんどん動くこと(出会いの回数を増やす)
・中身が分からないなら見て聞いて試してみる

で、アメリカのビジネススクールやシリコンバレーでは「Fail fast(失敗するなら早い段階で)」と教えるらしい。
日本では「やってみなはれ!」の掛け声が有名である。

お金をかけなければ失敗は怖くない。
逆に勢いだけの一発勝負は避けた方が無難である。
こうして静かに活躍するシニアが増える日本は、世界的高齢化社会のお手本となる。
社会常識を身につけたシニアから、自分の実践を含んだ魅力的な日本を発信する現実はもう始まっている。

世界最高齢プログラマー、若宮正子さんはその良い事例のひとつではないか。
さあ、続いてやってみよう!




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