メタモルフォーゼ(変態すること)
思った通りの収益が上がらなく悩んだ時にすべきは、決断と行動である。
目的は事業を再編集して収益力の強い構造にすること。
例え話をしてみよう。
ここにWeb制作を本業とするSOHO・身の丈社長がいたとする。
三鷹は住宅地なので、顧客は中小企業か個人が中心である。
しかし住宅地のWeb制作となると、都心の大企業とは単価の桁が違うという厳しい現実がある。
さらにネット黎明期ならともかく、今ではJimdo、Wix、WordPressなど一般人がノーコードでWeb制作が可能な時代である。
だから、なおさら優良顧客の数は限られてくる。
つまりWeb制作の技術があるから、と起業しても収益の伸び悩みという現実にぶつかる。
自分はデザインが得意です。
Webもチラシも動画も手掛けます、と言う人も同じだ。
集客に励んでも、手持ちの技術を高めても限界がある。
こんな時には一度原点に立ち戻ったほうが良い。
このケースでは、
1.本業を幅広く構える
2.それをもって別の分野に出ること
というメタモルフォーゼ(変態)を述べてみる。
1.本業を幅広く構える
① 経営とマーケティングなどの知識ものは今やだれでも学べる時代である。
その学びで、あなたは単なるWebの制作業者からWeb活用の販売促進アドバイザーに変身できる。
はじめはおぼつかないが、繰り返し試すことで能力は確実に伸びる。
その結果、顧客である経営者にとって外部の有能なスタッフとして活躍できる。
② 特定の分野に精通する
学びと経験を繰り返すことで、ひとつの業界のスペシャリストになれる。
すぐには無理だが、適切な時間と努力で必ずなれる。
その結果、顧客から一目置かれる人物になれる。
③ その結果を図で表すと上記のようになる。
まず事業のストライクゾーンが広がる。
その努力を継続すれば、三角形の面積は広がり続け、同時に深く進化する。
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2.それをもって別の分野に出ること
あなたが着実に経験を積み実力をつけることで次のような事業も可能になる。
④ あなたはZOOMを使って日本中の新規顧客に向けてセミナーを打つことができる。
・無料のセミナー
・有料のセミナー
・やや高額だが中身の濃いセミナー
以上3種類を組み合わせるとよい。
あなたは努力を重ねてプロになった。
だから教える内容ならあなたの中にあるのだから、あとは時代に合った要素を組み合わせるだけで多種多様なセミナーが実行可能である。
⑤ オンラインスクールとしてストックビジネス(チャリンチャリン・ビジネス)が組み立てられる
普通に売られているカメラとマイクで動画はだれでも作れる、使える素材になった。
映画やテレビドラマを作るわけではないので、内容が顧客に役立てばよい。
注意点は画像よりきれいな音声である(ノイズがないという意味)。
自分で撮影した動画を編集し、例えば
・ Teachable(教育用のITプラットフォーム)
を使ってオンラインスクールを開講することができる。
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人に何かを教える、アドヴァイスする、共に考える、などの頭脳労働はシニア世代になっても伸びるビジネスである。
以前、何かの会合でご一緒した臨床心理士の先生は、
「僕らは50歳からが本当の仕事なんです」
と言っておられた。
なるほど。
学生時代の学び、その後の臨床心理士の経験値、それに自分自身の人生経験が加わって初めて仕事になる、という意味は自分が50歳を過ぎる頃に本当にわかる。
また上記の事例以上に、読者の皆さんにはもっと多様な展開をすることが可能なはずだ。
あなた独自のアイディアを生かし、ぜひ誰かの役に立つビジネスを思う存分展開してほしい。
さあ、さっそくAmazonで参考本を一冊ポチっとしよう。
さて私が述べた話の中での注意点は以下の2点である。
・すぐにモノになるとは言っていないこと
・学び、繰り返し試せば、必ず実力がつくこと
時間軸を味方につけよう。