河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-725

2020年01月29日 | Weblog


消費の魅力

日本はデフレだといわれるが、一般消費者が感じるのは「ともかく不景気だ」という感覚である。
また日銀がいくらお札を刷っても世間でお金が使われないのは、国民の自衛活動と成長経済の終了を意味している。
お金を回す「消費の魅力」を生み出すことは、郊外都市の人々の宿題である。

兎に角これから一般消費者は「必要なこと」、「面白いこと」、「お金自体を増やすこと」の3つにしか時間とお金を使わない。
B to Bは違うとも言われるが、最終出口である消費者の蛇口が開かなければお金は回らない。
これは成熟期を迎えた国の特徴で、先進国はみな同じである。
以上はマクロ経済の話。

ミクロではいろいろと売れるハナシがある。

自宅に近い吉祥寺では、タイ焼き屋さんが好調である(いつもお客さんが並んでいる)。
おなじみの小笹や、肉のさとう、人気ラーメン店にも人は並んでいる。
駅ビルアトレの食品売り場などは人でごった返している。

売れる店とそうでない店の「差」とは、消費の魅力だ。
並ぶのが楽しい、食べるとおいしい、がその正体だからこの法則を真似れば、は一つのヒントになる。

「OXOXOX」×「OXOXOXO」とカッコ内の2つの要素を埋めて掛け算で売る。
発想のカギは「身近なところ」から出発、創造するモノコトだ。
人はナカナカこれが見つからずに右往左往した挙句、原点回帰して思考を再出発したりする。

結果、深く深く考えるので、今までとは一味違うものが出てくるだろう。
それがこれからの「商売のネタ」で「金のタマゴ」。
だから、大事に発掘し育ててみるとよい。

このときの消費の魅力には「新しさあり」、「懐かしさあり」の世界がひとつある、と思われる。
我々の世代で言えば、メンコやベーゴマに何をかけたらよいか、という問いである。
「新しさ」だけでは突飛になり、「懐かしさ」だけでは平凡すぎるからだ。
それをさらに一ひねり、二ひねりする執念も。
また、とにかくやってみてから、反応を見ながら改良し続ける、という方法もある。

大切なのは、ほふく前進、マドリングスルー、トライアンドエラー。
何もないところからの無手勝流の発想と実行。
これらを奨励する家庭やチームの文化力。

「消費の魅力」創造へのキーポイントは、学校でも、会社でも、教えられなかったことを試す「実行力」と「勇気」である。

実行へのヒント-724

2020年01月25日 | Weblog


一点を突く

知的財産権がらみの「知的創造物」を最先端に置く。
最後尾は受託ビジネスの構成。
全体は3階建て。
まさに槍のように突き出た先端と安定収入を持つ最後尾のビジネス形態を持つこと、がSOHO・個人事業家にはふさわしい。

先端から最後尾まで、最小経営資源で、ベクトルを合わせ、一点に向かうのが最も強く、深く掘れるからだ。

そのような構造をどのように組み立てるかのアイディアを他人から与えられることはない。
まさに自分で作り出すことが求められる。
これに至るには気の遠くなるような「努力」と「忍耐」を求められることはすでに述べたとおりで、一足飛びにそこにはいきつけないのが現実である。

こんな困難なことを行う人は1,000人に3人くらいだろう。
まさにセンミツの世界だが、これらのチャレンジャーが順次出てこないことには面白くはならない。
郊外都市から新しいビジネスを生むとはこういうことで、センミツの世界にどれだけ挑戦する人が出るか確率の問題になる。
それもメトロポリタン東京とは違うパラダイムで。

この時必要なのは
・ 挑戦する本人の事業計画とその心構え
・ 挑戦への理解者と仲間の存在
・ 土台を支える支援、心理的応援者の存在

の3段構えが必要で、そういう環境のところから必ず出てくる。
次の10年、頭一つ抜け出すのはそういうところだ。

もっとも、いずれこういう人が出てくるだろう、と10年ほど前にある学会で言ったら
「SOHOには無理だろう!」
と某私立大学の教授に面と向かって言われた。
常識からいえばもっともな意見ではあるが、いまひとつ踏み込んで考えてほしい思ったことも確かである。
未来ビジネスの経営資源とは何か。
これを本気で考えれば、その答えにはならないからだ。

ともかく一点を突く体制を整えた人の存在がキーである。
もっとも可能性が小さな確率レベルの段階に入ったので、結果が出るにはあと10年必要だと読んでいる。
そのころにはSOHO CITY みたかも「オールド」から「ビンテージ」になり輝きを増しているだろう。

やるべきことはやってきた。
Just watching!

実行へのヒント-723

2020年01月25日 | Weblog


アイディアとビジョン

これからのSOHO・個人事業家、新展開への着眼点は知的財産権がらみの「知的創造物」である。

世間では少し前に騒がれた5Gの戦いがその一つで、つまり世界は各所でソフト大戦を繰り広げている。
一方、SOHO・個人事業家の経営資源は大企業と比べて限定的。
だから、ランチェスターの法則にしたがい「違うソフトな土俵」で戦うことを選ぶことになる。

そこで先ず必要なのは、柔らかでしなやかな頭脳とアイディア。
その次は、夢を描く行為。
3番目は、現実的なビジョンを描くことであり、ここまでくれば一段落。

そして、ここからが忍耐どころ。
アイディアとビジョンの間をつなげる知的・肉体的試行錯誤の激しい繰り返し(例えばひとり人ブレインストーム)。
これは脳みそがクタクタに疲れる期間が続くことを意味する。
それが何か月か、何年かは本人にもわからない。

運よくそこを抜けだしたら(マドリングスルー:どろまみれの突破)、試作品へと進む。
そして試作品で手ごたえを得たり腹落ちすると、世界は一挙に広がる。
そこからの具体的な事業化にも試行錯誤はあるが、その前段階、試作品段階マネージャーまでの「プロセス」と「腹落ち」が大事なのである。

新規事業開発の扉は誰にでも開かれている。
しかし多くの人が試作品にも手が届かないのは、考え続ける行為が苦しくなって途中であきらめるからだろう。

しかしアイディアとビジョンを埋めていく知的な戦い。
それへの忍耐力。
これこそが未来発展へのカギなのである。

実行へのヒント-722

2020年01月24日 | Weblog


事業を見直す

儲からない仕事には、必ずきちんとした「理由」がある。
会社は売上で動くのではなく、粗利で動くのだから年の粗利計算はこうである。

粗利×年購買数(受注回数)=年の粗利
(例)
30,000円×300回=9,000,000円

例えば、年1,000万円の収入を目指し、それが達成できないそうなら、事業そのものを見直すタイミングが来る。目標は個人によって違うので、500万円でもよい。
とにかく単価の安い下請け業(請負業)ばかり続けていると、そのサイクルに入ってしまいそこから抜け出すことができない。
だから意欲のある人は、事業への取り組み方、考え方そのものを見直す時が必ず来る。

結論だけを言うと、
「何かで一番になれない事業は切る」
のが正しい。

地域で一番。
その業種、業態で一番。
独占権利、知的財産権で守って一番。
オンリーワンでとにかく一番。

などである。

理由は
・ 単価(粗利率)が高い。
・ 競争がない(ならない、寄せつけない)。
・ No,1販売はそれだけで目立つ(PR,売り込み費用が少ない)。

などがある。
請負事業で力をつけたら、次は事業の見直しでリーダーを目指すことだ。
(事業の2階建て、3階建て)

つまり事業とは、何らかの世界でリーダーを目指すことである。

実行へのヒント-721

2020年01月22日 | Weblog
伸び伸びと「鈍」を歩もう

一日、一か月、一年が早く感じられる。
社会が目まぐるしく変化しているから、と言われるからか。
だが変化の速さはいつの時代にも言われていた、と記憶する。

「古き良き時代」とは変化の速い時代を受け入れがたい、とする心情の一面を表したものだと思う。

さて、文明ごときものを取り入れた社会は、それは大変な混乱をもたらす。
「民情一新」の中で福沢諭吉は言った。

この書において、福沢は鉄道、蒸気船、郵便制度、電信、印刷技術など情報通信技術の進歩が人民の知見を拡大し社会に貢献したことを指摘しつつ、同時に、混乱と不安定をもたらすものと看破し、警鐘を鳴らした。

科学技術は20世紀を席巻し、21世紀初頭はGAFAなるものが利益と情報を独占するとされている。

大量破壊兵器、豊かな暮らしと原子力発電の共存、収入の高い生活と本来の暮らしの統合。
これからは「答えのない時代」、その未来に我々は身を放り込んで「挑戦」しなければならない。

まあ、普段の生活の中では、我々は目の前の凹凸に右往左往する必要がある。
だが、忘れがちではあるが「鈍」を踏まえた「超長期的視野」がもう一方で必要ではないだろうか。

本田技研誕生のとき、
「近視眼的な会社にはしたくないね」
と言った本田に
「わかった、金は俺が用意するから(やりたいことをやってくれ)」
と言った藤沢の間には、「豊かなもの」、「鈍」なものがあったと想像する。
二人は長期的に夢を見た。
当時、短期的な夢を見る環境にはなかったからだ。

「鈍」の反対は「敏」だ。
そもそも「敏」と「鈍」とを人は生来持っている。
今、令和二年、「敏」に震える人が多い中で、これからは「鈍」が貴重になるだろう。

それはさんざん「敏」で失敗してきたからである。
平成30年はそういう時代だった、とくくりたい。

さあ、伸び伸びと「鈍」を歩もう。