河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-30

2006年04月30日 | Weblog
SOHO経営者のために何がしかの実のあるヒントを書こう、というのがこのBlogの目的である。

さて、SOHO社長は忙しい。
忙しいけれどすべてを同時にやるのであれば不完全で終わってしまう。
世の中の物事は完璧とはゆかないが、不完全では明日の経営が危うい。

同時並行での実行には
・すべきモノコト
・すべきでないモノコト
がある。

会社の大きな戦略をたて、これを実行するには優先順位を決め、関係者にわかるように「キーワード」にして伝え、徹底して実行してもらう方法がよい。
戦略項目に優先順位をつけなければ、現場がただ混乱するだけだ。

売上げを伸ばす、利益率を増大する、生産を増やす、社員・関係者の報酬を増やす、これらはすべて同時期には出来ない。

だから、大戦略を立てたら一点突破がよい。
・サービスを徹底的に充実する
というのであればこれをやる。
とことんやる。

このとき経費は一時的に増大するのだ。
しかし、サービスの充実が実行されれば、次の課題に移れる。
従って順を追って、経費削減は実施される。

何もかも一緒にやろう、というのは聞こえはいいが戦略とその実行がわかってない社長であり、本気で自社の実績を伸ばそうとするならば、こういう人と付き合ってはならない。

実行へのヒント-29

2006年04月22日 | Weblog
まったく新しいことを始めるときに答えはない。

先例もない。売れるかどうかもわからない。
あるのは「いける」という社長の感覚だけだ。

だから銀行も貸したがらない。
自腹を切るか、親族の協力を得て始めるしかない。

起業するのには熟慮と行動力が必要である。
人、モノ、金、情報、など経営資源を縦横無尽に組み合わせねばならない。
複数要素が絡み合う大変な作業である。

しかも会社の未来は見えない。
しかし「でも私はやる!」というのは決断である。
決断は意思であり心の力である。

「よーし、いっちょやったろか」という心意気は、どこか心の深いところでささやかれる”何か”に自らが反応したときに出る力だ。

実行へのヒント-28

2006年04月21日 | Weblog
社長の決断により会社の運命は決まる。

決定と決断は違うのはご存知の通り。

決定とは、いくつかある手段の選択であり、
決断とは、不気味な暗雲の中の賭けだ。

戦争論で有名なクラウゼヴィッツの言葉である。

だから社長にとって一番大切なのは統率力ではなく決断力である。
決断できない者は社長になってはいけない。

しかし責任を一身に背負って決断をすれば、動きが軽やかになるはずだ。
腹が決まる、というのは例えばそういうことで体の方から動き出すようになる。

独断せずに決断をせよ。
別の言葉で言えば、衆知を集めた「決断」こそが社長の仕事である。

実行へのヒント-27

2006年04月20日 | Weblog
直感によるところが多い、などと言うと、「いえ、私は科学的に判断します」という人が必ず居る。

科学的なデータとか調査をしてそのうえで根拠、理由などを明らかにして科学的にしかも論理的に判断します、というのである。まあ、そりゃ手段としてはそうだろう。

どう言おうが本人の自由だけれど、少なくとも「最初」と「最後」は科学的と言えるかどうか。

新しいアイディアは科学的に出てくるのか?
レポートではない現実の決断とは科学的論拠で導かれるものか?

答えは明らかにノーだが、科学的というほうが信憑性があるのでそういっているらしい。
科学的に優れた決断がなされるならば、21世紀の地球はバラ色のはずである。

現実はどうだろうか。

実行へのヒント-26

2006年04月19日 | Weblog
新しい市場での活動は、ドタバタから始まる。

最初にドタバタするのはたぶん社長で、それは製品企画部長も兼務していたりする。
まず行う作業は試作品を見せて、お客さんの反応を観ることである。その反応がよくても悪くてもやることは沢山ある。

新しい商品やサービスはすべてここからで、調査をしようにも市場がまだないのだから仕方がない。

これは大変な作業なのだが、社長の顔は幸せそのものである。
まあ、大体見当は付くでしょう。

そんな風にして試作品はお客様にケチをつけられたり、賞賛されながら段々と広まってゆく。これが新型ビジネスの始まりだが”産業”という名前が付くのはずっと後になってからの話しである。

だから近頃流行の「地域の新産業」などという話しは始めからおかしいので、実際は「地域にアイディア社長はいるか」くらいが本当のところである。ただそれだと軽いから、タイトルには重々しい名前がついている(笑)。

周りが何と言おうとも、あくまでも社長の直感によって”はじまり”がある。

実行へのヒント-25

2006年04月11日 | Weblog
SOHO CITY みたか 外史 ②

SOHOリレーフォーラムを含む三鷹での「SOHOフェスタ(展示発表・講演会。今年の11月で第9回目を迎える)」の第1回目は1999年の2月19日、金曜日に開催された。

当時、SOHO CITY みたか構想の最前線で体を張ってがんばっていた宇山さん(現 三鷹市企画部情報推進室室長)が98年の暮れも押し迫ったころ、「SOHOの展示会をやりたいんだけど」という話しを我々に持ち込んだのだ。

「あれを任すには度胸がいったよ」と、この頃になって宇山さんは笑うが、受ける我々もたいした度胸がいったのである(笑)。

第一、何をどうやったらいいか理解していないメンバーである(笑)。

何にもわからないまま、前田隆正SOHO CITY みたか推進協議会会長に「電通大のケースはどんなんですか」、と聞いてみたり、展示の設営業者を経済課長の小林さん(現 まちづくり三鷹、取締役事業部長)に紹介してもらったりしてアタリをつけていった。

役割分担もまったく混沌としており、宇山さんはフェスタのWebサイトを手作りしておられましたな。本当の話。

で、数名のスタッフが手探りでやった。

結果、当日は小雪が舞う天気にもかかわらず450名の来場者があり、交流会はイモ洗いのごとくと相成った。我々は急遽別室のスタッフルームに食事を持ち込み乾杯。初回のSOHOフェスタは最初から最後までまったくドタバタ状態で、新しいことはその後もこんな形で始まるのが通例となった。

(写真は第8回SOHOフェスタ会場風景)

実行へのヒント-24

2006年04月10日 | Weblog
SOHO CITY みたか 外史 ①

今年、7月の初旬に島根で「第4回SOHOリレーフォーラム」が開催される。
このリレーフォーラムの事始は、2003年に旭川で決まったのだ。

そもそもは旭川で毎年開催されるホームページコンテストの審査員として、第3回目に旭川に呼ばれた。2003年の2月のことだ。

http://www.asc-net.jp/hpcon3/index.html

その晩、旭川高度化センターの内田さんや旭川SOHO推進協議会のメンバーSOHO12名が集まって歓待してくれた。
2次会には内田さん、北口さんと会社のメンバー、佐々木さん、舟橋さんと数名で僕の宿泊していたホテルの最上階でグデングデンになるまで呑んだ。

僕はこうしてわざわざ呼んでくれて、しかも忙しい時間をやりくりして付き合ってくれたことが本当に嬉しかった。だからこそ、そういう思いを他のSOHOにも味わって欲しいと思った。

「一年に一回くらいは日本各地のSOHOが膝を交え、酒を酌み交わすのがいい」

そこで2つのことを約束した。1つは実行し、あと1つはまだ実行できていない。

2つとは、
・ 来年三鷹で「SOHOサミット」をやるからみんなに来て欲しい。
・ 一緒に飲んでいた佐々木さんのストラップを作って売ろう。
だ。

翌日、酔いから覚めたら”サミット”はいかにも大げさな気がしたので、フォーラムに変えることにし、佐々木ストラップの話しは、後日似顔絵で勘弁してもらうことになったが、何枚書いても満足なものができずに約束を果たせないでいる(ゴメン)。

さて、約束どおり2004年の11月には三鷹に旭川、金沢、静岡、金沢、愛知のSOHOが集まり各々の思いを語り合った。夜はしたたかに呑んだ。翌年は6月に旭川で、11月に広島で開催され、今年の島根で第4回になるわけだ。

第2回目の旭川で開催されたときに、旭川SOHO協議会代表の坂本さんから
「5年は続けよう」
との掛け声があり参加者はこれを覚えている。また、開催内容には当事者以外誰も口を挟まないのが暗黙のルールになっている。

島根の次はどこで開催されるかわからない。
でもあと数年、大いに盛り上がることだろう。

だって自らの発意でやっているのだから。

実行へのヒント-23

2006年04月06日 | Weblog
三鷹SOHO倶楽部にも実行する人が集まる。

この倶楽部は1998年10月1日に設立されたSOHOの任意団体である。
8年たって本物に育ってきた。

独特の空気がある。
口だけの人は相手にされない。
組織人の肩書きなどはこれっぽっちも通用しない。
これは8年の相互交流の産物か、と思う。

静かに燃える人たちだから、普段は極めておとなしい。
眠っているようでもある。
時に本当に眠っていたりする(笑)。
ただ、いざとなると瞬時に動く。

中でも数名、勝負の年を迎えている人たちがおり楽しみである。
自画自賛ではあるが、こういう空気は静かで活力にあふれ、実に心地よい。

実行へのヒント-22

2006年04月04日 | Weblog
相手に話してダメなら、自分が今出来ることをさっさとやってしまえばいいのだ。

他人のことをどうこう言うからおかしくなるし、スピードも遅くなる。
自分でできることをやってしまう。
それが仕事の進め方である。

社長なら率先垂範でやってしまう。
営業もOX部長に任せないでやってしまう。

それでは組織がもたない、というのは古くダメな考えでダメなものはザックリと改めたほうがいい。

独断がいい、と言っているわけではない。
話してもダメならやってしまいなさい、と言っているのである。

話して実際にやる相手なら組んでいい。
やらない相手なら組まないほうがいいい。
肩書きがどうであろうと、だ。

今まで組織を泳いできた人は口がうまい。
口がうまいだけで済んできたが、そろそろそういうわけには行かなくなった。

そこで実行者の出番である。
実行して実績を残した人が偉い。
成果主義との違いは、この実績を数値化しないことである。

このチームだからこそ勝った、という場合もあるでしょう。
何しろ「自ずとわかる」という世界が日本にはあるのだから。