暮らしづくり
コロナ騒ぎ以来リモートワークが増えた。
そこで工夫を重ね、自分の暮らしに新たな視点と実践を取り入れた事例は多い。
それはこんなことだ。
・家飲みだけでなく家事の分担
・食事の後片付けを手伝う
・主夫の料理
・素材に使う家庭菜園
・花苗を買って植えてみる
・部屋に観賞植物を置く
・散歩での新発見
・近場への日帰り旅行、食事はリッチに
などで、サラリーマンも会社だけでなく、家での暮らしを意識し始めた。
つき合いだと称して月に何万円も外で飲んでいたのが、家で飲むから1万円で済む。
仕事についても考え始めた。
「会社で一体何をしていたのか」
「働く意味とは何か」
「これから自分は何をすべきか」
全員とは言わないが、この頃人生や仕事に「意味」を求め始めた人が増えている。
その人々にとって一番身近で実践し易いのは、あらためて暮らしを見つめ、新たに暮らしを手づくりする事だったのだろう。
同時に「これは面白い」という実感と発見があったと思われる。
日本人は未来への脱皮を始めたのではないか。
通勤が減り自分の時間は確かに増えたのだから、様々な方向へ思索を始めたのも面白い。
暮らしから始まり、ご近所づきあい、地域の在り方、政治の在り方、憲法論議、今後の日本の行く末などだが、それらはいずれ行動に現れる。
目の前の仕事でも、
「数字に踊らされるのはもう十分」
「どうせなら意味のある事をしたい」
と心が変化してきたのは日本人だけではないらしい。
一方で定年後も働くことを模索する人は年々増えている。
継続雇用、転職、起業と選択の余地はある。
が、ともかく副収入が欲しい。
年金+副収入の「大衆副業化社会」はもう来ているし、それに備え各種の集まりに参加して情報を集める現役組も少なくない。
こういう意味でも庶民は自分の手で「暮らしづくり」を始めている。
年金というセーフティネットがあるから、この環境を充分に活用してほしいと思う。
新たな仕事との出会いへのコツは
・どんどん動くこと(出会いの回数を増やす)
・中身が分からないなら見て聞いて試してみる
で、アメリカのビジネススクールやシリコンバレーでは「Fail fast(失敗するなら早い段階で)」と教えるらしい。
日本では「やってみなはれ!」の掛け声が有名である。
お金をかけなければ失敗は怖くない。
逆に勢いだけの一発勝負は避けた方が無難である。
こうして静かに活躍するシニアが増える日本は、世界的高齢化社会のお手本となる。
社会常識を身につけたシニアから、自分の実践を含んだ魅力的な日本を発信する現実はもう始まっている。
世界最高齢プログラマー、若宮正子さんはその良い事例のひとつではないか。
さあ、続いてやってみよう!
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