長期的視野を持たざるをえず
12年を経たSOHO CITY みたかを振り返り、また次の10年を新たな気持ちで迎えたいと思う。
その過去の経緯は、下記URLのインタビューに答えているので参考にしていただきたい。
http://mitakabizstyle.com/mitakastyle/column/10?page=1
ここでは、そこで話せなかった事を書いておきたい。
なるべく事業をされている方の参考になる形で。
さて、その一番目は、1997年当時に何がどうなるかわからなかったため、長期的な視野を
持たざるを得なかった事である。
もし、私に非凡なる才能があるとすれば、当初からこの新しいコミュニティーの未来を予言
できたと思う。
次々に手を打ってこられたと思う。
しかし残念ながらそこまでの才はなく、一市井の凡人としてあたらなければならない事が
3つあった。
出来てしまった。
・SOHO CITY みたか
・三鷹SOHO倶楽部
・自分の人生と事業
の未来をどうつくるか、の3つである。
目の前の小事にこだわれば、毎日があわただしい。
不確定要素の束が降りかかってくるのだから。
かといって、手を放したら明日にはどうなるかわからない。
そこで私は長期的視野を持って事に当たらざるを得ない、というところに追い詰められた。
そして、ようやく10年ほど経って長期的に考える癖がついたのである。
あるいはそんな境遇になって、社長の勉強をしなくてはならなくなり、それでやった。
スーパーマン登場でズバズバと難題を解決していったら傑作話しだが、その事実はない。
12年前の私はまだまだ駆け出しの小僧で、落ち着く場があったわけではない。
そこで古今東西の経営者の本を乱読し、あるいはテープなどを購入して勉強をした。
それらを実際に応用し試しながら、何度試行錯誤したかわからない。
「今からもう一度やれ。金なら好きなだけやる」
と、言われてもやる気はない。
それぐらい大変だった。
誰に言われたわけでもないが、その逆境がよかったのかもしれない。
もし才能があり、資金や時間が十分にあったなら、私のような性格のものは放蕩を尽くしたに
違いない。
時間軸を味方につけなければ、何事も進められない。長期的に構えなければ何もできない、
という状況にあった事が今日につながっている。
アドバイスとしては、時間軸を味方につけること。
一発勝負をしない事、である。
時代はマラソン勝負を求めている。
私はこれからも社会勉強を続けながら、やりたい事を広げていこうと思う。
組織を大きくするのでなく、成果を大きくするのがこの時代のカタチらしい。
そして逆境は貴重だな、と思う。
失敗も、欠点もあってよかった。
そういうのを全部ひっくるめて”自分らしいな”と、思えるようになった。
ということですね。
>ということですね。
そうだと思います。
経済第一主義が壊れて、新しい価値観が出て来た。
経済は目の前の凹凸より、長期的に不安がない様に
持っていけばいい。
経済成熟社会になった意味とは、経済的に大きく転倒
しなければいい、という事らしい。
金は稼いだ上で、もっとそれを超えたところに新しい意味を
見出そう、と。
つまりは自分の本当にやりたい事に時間を使える。これが大切では。