河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-59

2006年06月28日 | Weblog
アメリカは敗者復活可能なビジネス社会だ、というのは日本に比べて”ややマシ”という程度である。

昨日、三鷹ネットワーク大学で、
・米国起業家の光と影∼その敗者復活戦を見る∼
講師はWashington Strategy Group 社長兼 CEOの今村 勝征さん。

以下は私の解釈。

アメリカの企業は大体500-600万社
毎年、その10%が新しく生まれ10%が消えてゆく。

事業で成功するのは、エンジェルという初期に資金を始め手助けをする人がいるからで、成長時のベンチャーファンドとそれをつなぐ人もいる。
このシステムが出来ているから、成功すればアメリカン・ドリームとなる。

でもものすごい数の会社がその前に死んでゆく。
死んだ会社の経営者が復活する率は日本に比べ多いが、絶対数が多いわけではない。
つまりそんなに差異がある、と騒ぐほどではない。

失敗したら、家族を始め関係者が膨大な被害をこうむることには代わりがない。
無一文になってんも、チャンスがごろごろ転がっているわけではない。
何か間違って日本に伝えられているのではないか。

あるいは、アメリカはそうでもしなくては底辺から登ることの出来ない階層社会だからだ。
アメリカン・ドリームは国策である。


話しを聞いて、日本人はわが道を行くべきだ、それでよい、とあらためて認識している。

実行へのヒント-58

2006年06月22日 | Weblog
コーディネイタ、などをやっているから人様の事業計画書に目を通す。
相談も受ける。
近頃は、コミュニティービジネスなるものが流行りだから、その手の事業計画も多い。

だが、素人の書く事業計画は言葉と数字が書いてあるだけで中身のリアリティーが無い。
素人だから始めは仕方が無いが、何時までもこれでは困る。
私でなく、本人が困る。
それはいろいろな情報を集めて、考えるのは良いのだが、試すことをまったくしないからだ。

例えばある人が「手打ちそば」の店を出したい、としよう。
事業計画書の内容も納得がゆく。
開設資金も自分の貯金でまかなえるからこれもOKだ。

ここまできたら、計画書をこねくり回すより、その手打ちのそばを試食してもらう事が大切なのだ。

味がよい、となれば展開の方法はいくらでも考えられる。
味が悪ければフリダシに戻る。

食べ物商売は理屈よりまず味。
次に店の雰囲気と値段である。

実行へのヒント-57

2006年06月21日 | Weblog
起業で失敗したくなければ、試行期間をじっくりとるのが良い。

ヤマト運輸で宅配を発明した小倉さんは、発想から実行までに5-6年かけたという。アタマと体と両方を使って試行錯誤の間に「行ける」か「行けないか」を総合判断するのだ。

だから短期間の「起業塾」などでできることはそのハジメを行うに過ぎない。
頭の中だけで出来た数字を紙に書いたってたかが知れている。

それに頭が良いのも結構だが、頭だけですべてがわかるというのは病気で「知識病」という病名までちゃんと付いている。

老子はこう言った。
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知識病

自分には知らないことがいっぱいある」と知ることこそ上等な知識なのだ。

何でも頭で知ることができると思うのは、病人といってもいい。
誰でもみんな一度はこの病にかかるがね。

しかし「知らないところからくる道(タオ)につながった時、ひとは、この病からぬけでるのだよ。
だって自分が知識病を病んでいると知ればとたんにこの病は病じゃあなくなるからさ。
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実行へのヒント-56

2006年06月19日 | Weblog
新しい動きとの連動。

この取材記事は、知り合いの本間さんが商店主の広瀬さんと「三鷹ナビ」という地域サイトを立ち上げた、というもの(6.17朝日新聞武蔵野版)。

SOHO CITY みたか構想が世間をにぎわせていた頃、まだ本間さんは三鷹に引っ越して来ていなかった。

商工会や商店会という垣根も取り払って活動しているのが新しいし、「楽しく落ち着けるまち」というのは吉祥寺との対比でいい表現だ。

河瀬さんの万華鏡のお店も載せてください、と言われているのでぜひそうさせていただこうと思う。
店は9月を目処に商品の入れ替えをするのでGOODタイミングだ。

言いたいことは、こういう周辺の動きとも関連付けて、地道にビジネスプロモーションを行うことの大切さである。

あらたまって言うほどのこともないが、存在を知られないSOHOに仕事が来るわけがない。お客様が欲しいと思うような品揃えをしない店にお客様が来るはずがない。

お客様との接点をいかに増やすかが営業の勝負で、それは何も1から10まで自前でそろえなくてよいのである。外部資源をうまく使う。

それに使ったり、使われたりするのはわかりやすくてよい関係である。
そういう集まりには様々なものがあとからついてくるだろう。

実行へのヒント-55

2006年06月15日 | Weblog
頭と体を使えばもっと儲かる、という話し。

写真は14日付の朝日新聞、武蔵野版の記事。
三鷹市で、ドイツのプラーヌンクスツェレ(プランニングセル=計画細胞)を参考にして、新しい市民参加の手法を8月に試す。
記事はその打ち合わせの様子で、右から二人目に座り熱弁(!)しているのが私である(笑)。

(プラーヌンクスツェレの参考URL)
http://www.shinoto.de/pz-japan/

この手法の特徴は
1. 参加者の無作為抽出
2. 謝礼の支払い
3. 専門の情報提供者あり
というわけで、市民は専門知識がなくても安心して参加できる仕組みになっている。

従来の市民参加は「市民活動家」という一群がいて、イデオロギーを基にその主張を展開するか、地域のグループ代表が参加していた。

しかし時代の移り変わりは速いもの。”間接民主主義”を補完する意味合いで今、この手法に注目が集まっている。

全国的な広がりを意識してJCに協力を要請しているのも面白い点だろう。
これからの社長はこういった”まちづくり活動”を提起したり、参加してみたらいいと思う。

それはビジネスとは違った頭の使い方を要求されたりするからだ。
これは自分のためにもなる。

例えば、仕事と違ってトップダウンではなく、同等の立場の市民での合意形成が必要となる。時間をひねり出す分、体はきつくなるがそのプロセスと成果から得るものは無視できない。

だから参加したらフォロワーになるのではなく、なるべく企画の中心にいてアイディアをどんどん出してみたらいい。未知のことだらけだから間違うことも多々あるが、それは軌道修正で何とでもなるのだ。

言いたいのは、こっちで頭を使うと不思議にビジネスアイディアも出てきて仕事でも儲かるようになる、ということだ。加えて時代はビジネスにも社会性を求めるようになってきた。社長が率先して参加すれば社会性での信用度も深まるだろう。ビジネスと社会貢献を両方やるのが今流である。

その意味でも活動の2割くらいまではこんなことに時間を割いてみたら、と言いたい。SOHO社長は通勤時間がほとんどないのだから、その分を回せばよいのです。

(通勤片道1時間×2×22日=44時間。一日8時間働くとして、5日分)

実行へのヒント-54

2006年06月14日 | Weblog
限定的戦略目標が大切、という話し。

1905年(明治38)9月5日に終結した日露戦争は、戦争範囲を限定したために日本の勝利で終結した。

これがロシアの首都まで侵攻し、となれば断然不利である。
ロシアの南下を防ぎ、奉天までが限定目標でアメリカが仲裁に入れて無事講和。

事業にもこの方法を使う。
無限拡大は無理が生じ失敗する。

限定的目標設定で確実に成果をあげるのがコツである。

実行へのヒント-53

2006年06月13日 | Weblog
自分の会社の再設計をするには、まず事業のテーマがあなたの心と合っているか、が重要である。簡単に言えば、本当に好きか、ということだ。

事業を始めるのにはいくつもの入り口があるが、その中で妥当と思われるものは

・ 好きなもの、興味のあるもの
・ 得意なもの
・ かねてから手がけたいと思っていたもの
・ 経験のあるもの
・ やってるうちに好きになってしまったもの

など。

ただ、もし今やっていることが心にピンと響かなくても心配は要らない。
今の事業内容を工夫して自分の「土俵」に引き寄せればよいのである。
そういう事業計画を書いて実行してみる。
トライ アンド エラーで修正をかける。

ただ、こういうワナにはまらない方がいい。

・ 事業規模が小さいのはつまらない
・ 市場調査を最優先すべき
・ ニーズを満たす事業、という模範的だが短絡的な考え

言いたいのはこういうことだ。

・ 大会社でやることと小会社の”視点”は自ずとちがう。

・ 個性的な商品やサービスを心がけたら良い。
  なぜなら付加価値を高める要素が沢山あるからだ。

・ 社長自身の心に響くユニークなビジネスをやろう。
  単に儲けるだけのビジネスには限界がある。

・ 試行錯誤の連続で有利なポジションに導け。
  あきらめず、まずは継続。
  先例がなくてもお客様に教えてもらうのが一番だ。

新しい事業のやり方は誰も、どこも教えてくれるところがない。
ただしココは宝の山、の可能性がある。
それも本人の工夫次第で。

それに、毎年億単位の収入を得ても幸せとは直結しないでしょう。
気持ちよく暮らせる、プラスいざというときのストック、で充分だろう。
その収入範囲なら現実的な事業計画も立てやすい。

夢は近い、とこうこなくっちゃ(笑)。

実行へのヒント-51

2006年06月10日 | Weblog
自社の再設計をしよう、という話し。

4月にIMFはアメリカが膨大な経常赤字によりドルの暴落や世界不況が起きる可能性を含んでいる」という公式表明をした。

このとき経営者はIMF発表と自分の仕事がつながっている、と考えるのだ。ドルの預金をしていなくても、外国の会社の株を持っていなくても、この不況が自分の事業に及ぼす影響は大きい、ドルの暴落は自らの危機だと感じていなくてはならない。

早い話、外部環境の激変が予測される。
こういうときは自社の再設計に着手するに限るのだ。
自分のことなら自分の意思で何とかなる。

自社の再設計=経営計画書の刷新。
ここをやるのが自らの大きな課題であり
「なぜなら、それは私と私の会社は世間の動きと大きく関連しているからだ」
と、捉えられたらしめたものである。

現実に立脚したこの再設計書は、自分にも関係者にとっても新たな生きがいを産むだろう。そして手元に大切に置きたくなる。毎年更新をしたくなるはずである。

まずは2-3年に絞って作ってみたらよい。
手堅い数字が良い。
100点満点など望まなくて良い。
2-3年なら実感覚があるから書けるはずである。

再設計書は現状の刷新であり、自らの未来計画書である。

実行へのヒント-50

2006年06月06日 | Weblog
どんどんやると、やたら失敗する、でも平気、という話し。

代表をやっている三鷹SOHO倶楽部には、デザイナー、ライター、キャリコン、米の販売、味噌づくり、などいろいろなジャンルの人が混じっている。会員は約30名でやることは「SOHOの交流の場を提供する」ということだけ。

個別のプロジェクトは「これやるよ」と手をあげた人がリーダーで、収支を含めリーダーとそれに参加するメンバーの責任。今年で第9回目を迎えるSOHOフェスタin MITAKAの企画運営管理をはじめ、SOHOガイドの発行、Web上での交流と新商品発表の場「三鷹ブレインズ」の運営、毎週水曜日のランチョンミーティング、その他モロモロ。

で、誰かが面白いことを言い出して「それやろー」と乗ってしまうから、どんどん失敗する。
日常的に失敗する。

お蔭様で24ブースが満杯になった賃貸ワンデスクオフィス、SOHOプラザAの契約書を作るときも、素人の我々がやるもんだから、詰めのとき文章を見るだけで嫌になっちゃって(笑)ぜんぜん進まない。それを見て相手も笑っている。

お互いに「アカンな、こいつは~~」とか。
ところが数日経つと直っちゃうんです。

管理色が強い団体だといつも引き算だけれど、我々は意識せずに全部足し算だからかもしれない。人事評価なんてのもないし、面子よりパンツの方が大事。失敗を隠さない風土は大切だと思う。

会社の成績は良いメーカーの社長さんはよく
「失敗だらけ」
と正直に言う人が多いけど、新しいことなんてそんなもんだ、とわかっている集まりはカラッとした空気である。

失敗の数は数えてもいいが忘れちゃう。
結果が出るまでやり続ける。
バクチは始終打たない。

そういう意味では、慎重というか、しぶといと言うか、まあ図太いメンバー揃ってお互いに学びあっているわけです(笑)。

実行へのヒント-49

2006年06月05日 | Weblog
村上ファンドの代表が逮捕された。

間違いは我々にも多々あるけれど、確信犯は見逃せないなぁ。

そういえば
「だめだな、あいつ(村上)は目の焦点が合ってない」
と、近くのラーメン屋の親父さんが見抜いていたっけ。

道徳と心配りの消滅した社会でも
「金さえあれば何とでもなる」
と豪語していた人たちが次々に挙げられ、今後も、ファンド、ライブドア、政治家とのつながりを探る作業が浮上するのだろうが、まあいいや(笑)。

けれど僕らは自分達の将来のために、失われたものを回復したいと思う。
それには100回、1,000回と言葉をつくすより、日常自らの仕事における行動で示すに限る。

立ち上がる、と言うのはそういうことだろう。