河瀬ビジネスサロン ライフワークを育てよう!

コーディネイター河瀬謙一@SOHO CITY みたかからの発信。
お金をかけない起業と経営で豊かな人生を!

実行へのヒント-768

2022年02月28日 | Weblog


「おまえ、よーく考えろよ」

先に述べた一種の起業ブームは、海辺の波のように幾度も我々の周りに押し寄せている。
私も豊かになれるというのは本当の話だが、相応の時間と努力が必要である。
世の中に魔法の杖などはない。

そこでその間を埋めるのが、

・こうすれば成功できる
・このノウハウが成功のカギだ

といった類の本で、本屋の店頭に平積みにされている。
特徴はロングセラーがなく種類だけが多いことである。
つまり賞味期限が短い。
精読するには値しない。
なのにこれらのノウハウ本を読んだ人がその気になって起業したらさあ大変。
フリーランスの年収は300万円以下の人が60%を占めるという調査報告があるが、その裏にはこんな現象が存在する。

一方、豊かさを保つ真の身の丈起業家、個人起業家は静かにコマを進めている。
この差は何か。

実例がある。
今では健康食品で有名な”やずや”の創業者のハナシである。
この人が”やずや”を創業する直前まで、「あの仕事もいい」「これも儲かりそうだ」と仕事を決められないでいた。
このとき44才。
勉強会で青汁キューサイの長谷川社長に強い口調で言われた。
「おまえ、よーく考えろよ」
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やずやの創業者、矢頭 宣男さん(故人)はその言葉で「ハッ」と気づき、努力を重ねて今日の通販会社”やずや”をご夫婦で力を合わせて築かれた。
この実例が示すように、

・社長が考えを尽くしていない

というのは予想以上に恐ろしいことなのだ。
だから、もし幸せになろうと思ったら、物事をよーく観察し、よーく考えてみることだ。
そのうえでいろいろ出来る事をやってみればよい。

本物の生きた情報はその時に集まる。
そうすれば自ずと道は見えてくる。
起業当初は心細く、迷いながらも事業を進めてきた先輩社長たちが、今は静かに教えてくれる。





実行へのヒント-767

2022年02月27日 | Weblog


成功は回数です

この頃は「一人起業」「副業でスタート」などのプチ起業論が広がった。
一種の「起業」ブーム再燃である。
「副業」での起業希望者はサラリーマンの70%に達する、との調査報告もある。

社会的にも会社全盛時代の限界が常識となった。
そのせいか経済的自己防衛と定年後の生き方を探している人も多い。
そんなわけでこのブログの読者も増え喜んではいるが、一方で稼げる人とそうでない人の二極化は終始ついて回る課題である。

この24年間、身の丈での起業相談や講義の中で見えてきたヒントは次の3点である。

1.事業分野の選択
2.何を売るか、どう売るか
3.試し続けるたくましさ(自己成長)

それぞれについて述べてみよう。

1.事業分野の選択

目のつけどころがシャープでしょう、はひと昔前のシャープのテレビCMだが、どんな事業を行うかを看ぬく大切さは今も昔も変わらない。
多少利益率や効率が低くても、自分に合った仕事には冴えが出る。

また社会と顧客の心理は常に変化しているから、常日頃からそれらの変化を観察しておくことは必須事項だ。
つまり安心はしていられない。
つまり安心しているのはどこかおかしい。


2.何を売るか、どう売るか

私は〇〇をやっています、私は〇〇が得意です、は良いことだがそれだけでは十分に喰えない。
Webが作れます、デザインが得意です、にプラスして顧客の利益向上に貢献できなければ、ただの業者。
安い単価に引っ張られる。
売上向上と問題解決にどれだけ貢献できるのか。
このポイントを外してはならない。

どう売るかの研究も大切だ。
営業なくして経営なし。
マーケティングとは何か。
新人は知らなくても構わない。
それらを学ぶ環境は幾らでもあるので、体得するまで頑張ればよい。
一方、頭でっかちは会議以外に通用しない。


3.試し続けるたくましさ(自己成長)

つまり何かを売り続け、利益を出すには相応の努力が必要である。
Web制作のプロも、デザイナーも経営とマーケティング全体が分からなければ十分には稼げない。
非営利団体にはマネジメントが特に必要だ、と言ったのはドラッカーである。
経営とマーケティングの本なら溢れるほど有るのだから買って読めばよいのだ。
自分に合う良書が見つかるまで片っ端から読むのがコツである。

情報洪水の中から自分なりの良書を選ぶ
精読して深く理解を試みる
それでも疑問は湧くはずだから関連書をさらに読む

それを実践で試してみる
実践と机上の論は違うから、その溝を埋める努力をする
それでも現実社会は複雑だから、あれこれ試してみる事

この”あれこれ試してみる事”の行為こそがあなたのオリジナルである。
あなただけの、あなたの血肉となる大切な要素である。
何もわからない状態から課題解決に至るには、気の遠くなるような”努力の繰り返し”が必要になるのだ。

それは同時に”自己成長”というかけがえのない果実を実らせる。
苦労して、つまづきながら汗を拭きふき山に登り、頂上から絶景を眺めたときの状態と同じである。

つまり課題にまみれて暮らしていることが成功への近道である。
これらのプロセスをひと言でいえば「成功は回数です」。

結果、人様の役に立つ人間になればそれこそ成功である。


実行へのヒント-766

2022年02月16日 | Weblog


動き始める

2月は別名如月(きさらぎ)で、寒い冬が終わり物事が動き始める様を語源とする。

さて、庭では昨年秋に植えたチューリップが、雪も降るこの2月に早々と芽を出している。
その小さな芽を数える毎日はうれしく楽しい。
チューリップは子供のころからなじみの深い花のひとつだろうし、初心者でも育てられ手がかからない点も好まれる。
今年の花は赤をベースに白の斑入りだ。

しかし一つだけ守らなければならない道理がある。
それは寒さを感じないと芽を出さないという道理だ。
秋の終わりに植えた球根は冬の寒さを感じてから芽を出す。

そこで早咲きチューリップは冷蔵庫に放り込んで寒さを感じさせ、その後植えるという。
まあ人間の知恵と工夫と言えばそうも言えるが、私は春に咲くチューリップの方が好きだ。

今まちを歩けば花屋さんやスーパーの店頭ではすでに芽を出した球根を売っている。
植え忘れた人はより高額なお金という代償を払って手に入れる。
それでも売れるのは春のチューリップを好む人がいるからで、その風景はなかなか微笑ましい。

春に植えて秋に咲く。
秋に植えて春に咲く。
園芸はその振る舞いで自然のリズムを教えてくれる。

体調が悪くなった人も自然の中で過ごす時間を増やすと回復する。
こんな療法はこの自然の力による。
三鷹、武蔵野、世田谷の人々にはそういう恩恵を受けているタイプの人々が多い。
毎日都心で働くが、週末には緑を楽しみたい人々だ。
テレワークが一般的になったので、通勤時間分を緑と触れ合うのはいずれにしてもよいことだろう。

さて、当方の仕事は早くも臨戦態勢に入った。
春先にスタートダッシュするには準備が肝要である。
先ずは秋に球根を植えておかねばならない。
寒い冬を経なければならない、の道理である。
このことをおろそかにすると思わぬ代償を支払うことになる。

2月も中盤。
さあ、準備への動きに拍車をかけよう。