【2014.12.05(fri)】
★勉強会での話題~来年以降のNISA制度のことなど~
・少し前のことになりますが、年1回全国各地で行われる
<さわかみ投信>さんの勉強会が鳥取でありました。
・さわかみファンドの加入者は鳥取県で約300名とのことでしたが、この日の参加者は7名。
殆ど座談会のようなものです。
参加者同士、各自の投資スタンスなど含めた自己紹介からスタートしました。
・さわかみファンドへの投資を始めたばかりの方や、1999年8月設定来のヘビーな方まで、
投資経験も様々ですから、色んな想いが聞けて面白い。
・30代と思われる女性がさわかみファンドを設定当初から15年も続けておられるのが分かり、
随分とお若い時から始められていることに感心しました。
その年代の私は遊ぶのに夢中で、投資など頭の片隅にもありませんでした。

この方のように若い時からコツコツと積み立てていれば将来が楽しみだと思います。
・今巷で売られるファンドは約5,000本。その平均寿命は2年程度であるそうです。
無くなる訳ではありませんが、純資産額が下がり続け運用がままならない..
ファンドマネージャーが優秀であっても、相場が下がった時に買い付け出来ない。
その結果、所謂“死に体”の状態になってしまうファンドが実に多いのだそうです。
・投資先として新たなファンドを模索する時には、金融機関に勧められるがままに買うのではなく、そのファンドの運用哲学と、長期間の運用実績を必ず自分で確認すべきだと..
・さわかみファンドの投資方針は一貫して“世界経済の成長を下支えする会社に投資する”です。
一例として設定当初から一度も投資対象から外したことのない
<東レ>について触れられ、この会社への投資が今実を結んでいるという話をされていました。
・以前より炭素繊維で有名ですが、一つの事業の柱として水ビジネスが注目されています。
新興国のインフラ整備の中でも生活に直結する水処理の問題は要です。
自社開発で各種の水処理膜を揃えているメーカーは、世界でも東レのみとのことで競争力に秀でている。
個人的な投資対象としても、充分魅力的だと思います。高いですけど..
・今の市場環境ですから、さわかみファンド自体の運用実績も良く、直近の実績は私の場合で、×1.5で、個人的な私自身の運用実績に迫ってきています。
・ちなみにさわかみファンドの組み入れ銘柄116社の内、私の保有する銘柄は9社でした。
それ以外の保有銘柄の内容は私と全く異なっています。
成程と思わされる銘柄が並んでいます。堅いですね。プロが運用していることを感じます。
・NISA制度との関わりについても触れられましたが、熱心ではありません。
現在の税制では申込みはどちらかの金融機関1つに限定されるので、もしさわかみ投信を選択すると“さわかみファンド”1本のみの適用になってしまいます。
・いかに全幅の信頼を置いていても、投資対象がこのファンド1本のみということは考えられないので、
多くの方は他の金融機関・証券会社を選択されていると思います。
非課税に出来ないのは今の制度上仕方ないのですが、これは残念なことですね。
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・年末が近くなった関係で、金融機関や証券会社から“2014年のNISA枠を使い切って下さい”のコールが激しくなりました。“使い切ったら○○の特典があります”などのお誘いまであります..
・これは他のセミナーで聞いた話です。
少しデータが古くなりますが某証券会社を通じてNISA枠で購入された日本株の銘柄ベストランキングが発表されていました。それによれば購入上位の銘柄は以下のような結果でした。
1.武田薬品工業
2.みずほフィナンシャルグループ
3.○○証券
4.キャノン
5.三菱UFJフィナンシャルグループ
6.トヨタ自動車
7.三菱商事
8.あおぞら銀行
9.三井住友フィナンシャルグループ
10.イオン
・値動きの安定している大手企業、又高配当で知られる企業が多い。
売買益を狙うよりも、長く保有して配当を非課税で受け取りたいという個人投資家の思惑が伺えるようです。
・私は、昨今の為替相場の影響で、保有していた【ブラジル債券】のファンドが納得のいく水準に戻ったのを機に売却しました。サッカースタイルは好きですが、どうも国として見ると危うい部分が多いと感じるのです。
かつてのブームに乗じて買ったファンドです。1国だけに集中するのも良くないと思い、日頃から売却のタイミングを伺っていました。
・4年8ヶ月の保有にて×1.15の結果は運用実績としては低いですが、損をしなかったことで良しとします。
・ところで、NISAの枠内で低位の日本株をいくらか購入しました。
その残枠にて
<ピクテ新興国インカム株式ファンド>を【金額買付】しました。
今は状況が良くないですが一国に集中することなく、マイルドな成長を期待しています。
・【金額買付】は約定日に基準価格が変動しても、口数を調整して指定の金額で購入できるので、
NISAの残枠をきっちり使い切るのには適していると思います。
家族の枠は残していますが、自分の枠はこれで無くなりました。
・ANAの株価が増資前の水準に戻してきましたね。一時×0.6位まで落ちた時には、
元に戻るまでに長い時間がかかるだろうと思っていました。
原油価格の下落など取り巻く環境が良くなり、思いの外早い回復でした。
・同様に海運業についても長い海運不況のトンネルを抜けた処で、燃料費の削減が追い風となって株価を戻してきています。5年間もずっと水面下で私の保有銘柄の中で問題児だった
<日本郵船>が普通の子になったのが嬉しい。全く何が幸いするかわからない..
・NISAの制度は今年が初年度でしたので、使いづらい面が多々ありました。
税制改正によって来年からは、窓口となる金融機関を1年毎に変えたり、口座廃止後の再開設が可能になったりと改善が図られます。
・使用する個人の立場では、金融機関の縛りなく、NISA枠が自由に使えるのが一番有難いのですが、それは管轄する側にとって、とても手間の掛る仕組みになります。
ですから検討は進められているものの、実現は中々難しいような気がします。
・SBI証券では、NISA預りで保有している分配金再投資型の投資信託について、再投資の預り区分をNISA(非課税)扱いに
出来る様になりました。
受け取り金額が、ロスなくNISA預りで再投資できるのがいいですね。
・NISAの制度は来年以降もより合理的にかつ利用し易くする為に、官でも民でも継続的に改善が図られていくものと思います。
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・最近読んだ投資関連の本で、これが目に止まりました。
<富の不均衡バブル~2022年までの黄金の投資戦略~>若林栄四著 2014.6月発行
・米国経済を中心とした世界経済の方向性について8年先を展望。
日本経済については混迷の時期を脱したとして、明るい見通しを述べられている。
・著者は金融の歴史を知り、的確な相場の大局観で個人投資家に大きく支持されている方のようです。
独自の視点から導かれる見解は、他で聞いたことが無く、とても興味深いものでした。
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・最近良く見掛けるようになった
<皇帝ダリア>2014.11.27
ご近所のものです。
背丈の倍にもなるので我が家ではとても育てることは出来ません。
広い畑をお持ちでしたら是非!!。
Investment I think that we should be cautious.

See you.
I.O