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トランプ元大統領をスパイ容疑等で強制捜査したFBI/司法省の違法な暴力

2022年08月29日 17時36分55秒 | 法関係
何としてもトランプ・バッシングのキャンペーンを展開したい民主党とFBIが権力暴走の象徴として、スパイ活動防止法などの適用で家宅捜索を強行した。


これには、バイデン民主党支持の急先鋒、NYTimesもトランプを訴追すべし、との暴論を掲げて躍起になっている。

>https://www.mashupreporter.com/nyt-opinion-trump-not-above-the-law/


当方は、無理筋の違法捜査であると考えてきたが、トランプ邸からNARA(米国国立公文書記録管理院)が機密と書かれた文書等を持ち帰った、という事実を基にして犯罪のでっち上げを行おうとしているようにしか見えない。

「大量の紙」がそこに存在していることで、犯罪を問えるわけではないのである。

さて、FBI/DOJが開示したとする宣誓供述書は、以下のリンクである。

>https://storage.courtlistener.com/recap/gov.uscourts.flsd.617854/gov.uscourts.flsd.617854.102.1.pdf


フロリダのトランプ邸、通称Mar-a-Lago(PREMISES)から、各種の最高機密文書等が発見された、という事実から、トランプがスパイ疑惑であるとか、公文書毀棄とか、極秘文書の隠匿などの嫌疑を主張しているのがFBI である。


例えば、文書の分類として

Sensitive Compartmented Information (SCI)
Special Intelligence (SI)
HUMINT Control System (HCS)

と区分されていたものがあるから違法な文書の所持なんだ、他にもNOFORNもあるぞ、などと言ってるのだが、これらはFBI が主張するのみで、NARAの公式見解は不明のままである。

宣誓供述書には、公開部分に「物理的証拠」や「客観的な証拠」は見て取れない。


端的に言って、FBI 捜査官が「スパイ捜査に精通、熟知したオレの勘で、トランプが犯罪者だと思う」という主張を繰り広げているようにしか見えない。

それが『SOURCE OF EVIDENCE 』の項にある

"The facts set forth in this affidavit are based on my personal knowledge, knowledge obtained during my participation in this investigation, and information obtained from other FBI and U.S. Government personnel. "

『この宣誓供述書に記載された事実は、私の個人的な知識、この捜査への参加中に得た知識、および他のFBIおよび米国政府関係者から得た情報に基づいています。』(DeepL訳)
である。

宣誓供述書には、「スパイ活動を実行していた(しようと企んだ)トランプ」の実態を示す客観的な根拠は、断片すら含まれていない。


さて、法解釈論から考えてみたい。
大統領記録法とは、ザックリ言うと、公文書等を記録して保存し、適切な期間に応じて情報開示をするというもので、その基本部分は次の条文である。

>https://www.law.cornell.edu/uscode/text/44/3301


で、本件に重要となるのが、

(B)does not include—
(i)library and museum material made or acquired and preserved solely for reference or exhibition purposes; or
(ii)duplicate copies of records preserved only for convenience.


という除外規定である。また


(2)Recorded information defined.—
For purposes of paragraph (1), the term “recorded information” includes all traditional forms of records, regardless of physical form or characteristics, including information created, manipulated, communicated, or stored in digital or electronic form.

(b)Determination of Definition.—
The Archivist’s determination whether recorded information, regardless of whether it exists in physical, digital, or electronic form, is a record as defined in subsection (a) shall be binding on all Federal agencies.



の通り、デジタル形式の記録はデジタルのまま、という点と、(b)のアーキビストが記録と認定すれば、その決定が他の全ての連邦機関を拘束する、という点である。


では、問題。
PREMISESからFBIが押収した機密文書類は、「記録」なのか?

恐らく殆どが違うだろう。何故なら、押収物のほぼ全部が「紙」に印刷されていたものだったから、だ。

現在の連邦機関の業務の殆どは、電子的かデジタルデータで存在する文書だろう。紙で物理的に存在する「オリジナル」文書は、かなり昔のものくらいだろう。

現に、公文書館からデジタル式でやって、というお達しが全省庁に行ってるだろう?


そうすると、「記録」に該当するのは、例えば司法省、国防総省やCIAにある、「デジタルで保存されているもの」であって、それをコピーした「説明・閲覧用の配布資料」などではない、ということだ。
トランプが大統領として読んでいたものは、ほぼ全部それだ。


ここで除外規定の
"(ii)duplicate copies of records preserved only for convenience."の意味が分かる。


'records'ではないものは、§2071の適用を受けるのかね?
トランプが自分で保管していた、「記録」の一部分の「写しの紙」が本当に機密文書に該当するのか?

もし、軍やCIAが「最重要機密だ」と主張するなら、トランプに与えた資料を回収せず、情報アクセスの管理をもしてなかった時点で重大な過失であろうにw


「記録」(オリジナル)が存在するのは、DoDで例示すると

国防総省(「記録」の所有権を持つ)
→トランプ大統領に閲覧用資料(「記録」ではない)を複製し「紙」で配布
→トランプが退任後、機密指定期間の解除して私邸に「紙」を保管

FBI はこの保管を「違法だ、スパイだ、妨害工作の§1519だ」と喚いているわけだ。


NARAが保管すべき「記録」なのであれば、

国防総省(「記録」の所有権を持つ)
→NARAへ移管(「記録」の所有権が移転)
→非公開(情報秘匿義務)の期間を協議し決める
 ・30年超
 ・15~30年
 ・短い期間

NARAが情報管理元の省庁に対し「この情報は重要なので、30年以上にしろ」とか命令・指図できる権限があるわけではないのでしょう?


NARAが回収してる時点で、それは「移管された記録」であって、移管前のオリジナル(情報管理元の所有)ではないし、トランプが所有してた「紙」に印刷された情報は「記録」(オリジナル)ではない。


また、仮にトランプ大統領(一種の連邦機関ですよね?)が持ってる「記録」(オリジナル)があったとしても

合衆国大統領(「記録」の所有権を持つ)
→NARAへ移管(「記録」の所有権が移転)
→非公開(情報秘匿義務)の期間を協議し決める
=トランプ自身が「最短」の期間を指定した(=機密解除済)ので秘匿義務は生じない


NARAが回収すべき義務を負う、トランプ大統領が「手書きで紙ナプキンに書いた、極秘メモ」をアーキビストが「これは『記録』である」を認定したら、公文書館に保管せねばならない、ということですよね?

トランプがPREMISESに段ボール箱に入った「写しの紙」を保管しているだけでは、機密漏洩の容疑など不当の一語に尽きる。


NARAに所有権が移転してしまう移管対象となっている記録は、原則として

・現在の業務遂行上の必要性
・時間経過により機密性が低下

等を考慮して、情報(記録)をNARAに移管せよ、ということになっている。


つまり、「機密性が低下」したからNARAが保管するわけで、そんなに重大な機密情報ならNARAではなく、情報管理元の政府機関が保持しとるだろw


傲慢なFBI/DOJは、自分たちが「情報の非公開の年限を判断する権限がある」かのように装っているが、そんな権限は有してない。

決定権を持つのは、アーキビストのみであって、NARAが判断するのだよ。そして、保管状況が違法だとかもFBIが言い出すが、そんな判断権限もFBI捜査官は持ってない。


宣誓供述書に開示されていた、以下の部分


There is Probable Cause to Believe That Documents Containing Classified ND/ and Presidential Records Remain at tile Premises

77. Based upon this investigation, I believe that the STORAGE ROOM, FPOTUS's residential suite, Pine Hall, the "45 Office," and other spaces within the PREMISES are not cunently authorized locations for the storage of classified information or NDI.

Similarly, based upon this investigation, I do not believe that any spaces within the PREMISES have been authorized for the storage of classified information at least since the end of FPOTUS 's Presidential Administration on January 20, 2021.

78. As described above, evidence of the SUBJECT OFFENSES has been stored in multiple locations at the PREMISES.



これぞまさしく、越権行為w

FBI捜査官が想定する「独自の判断基準」では、NARAが保管すべき「紙」がPREMISESに残ってるから、全部返せと言っても返さないので「犯罪捜査の別件逮捕権限を用いて、「紙」を回収すると共に、不届きな管理状況であると思い知らせてやる」という決意を表明しているようなものだ。

権力濫用も甚だしい。

適用条文も根底から誤っている。

PREMISES保管の「紙」が全部"records"に合致してるものであることを、立証してみろ。

FBI長官の言った、'nuclear documents'の管理元の政府機関はどこで、何の「記録」(オリジナル)がトランプに奪取され、秘匿期間を守らずに情報漏洩されたのか、説明してみろ。


イマドキのDoDの連中が、「紙」でしか保管してないオリジナルがあるとでも?ww
しかも、NARA移管前の情報だぞ?


FBIも司法省も、殆どデタラメな法律論に基づいて、杜撰かつ滅茶苦茶な捜査権の濫用を平気で行っている、ということだ。


政治的野心の為に、NYTimes らと一緒になってイカサマ同然の法解釈を適用し、「起訴しろ」と絶叫しているのだ。


バイデン民主党支持層は、警察国家こそ良しとする、ファシストになっている。
ワクチンパスの強制、ワクチン接種の義務化を強力に推進してるのも、同じ考え方によるのである。


イラク戦争の米英を擁護した者は、ロシアを批判できるのか

2022年04月01日 19時02分57秒 | 法関係
ロシアのウクライナ侵攻を批判する気持ちは、よく分かる。
だが、上辺だけを見ていては判断を誤る可能性がある。


ロシアの軍事攻撃によって、民間人の犠牲者を出しており、難民も多い。
これは非難されて然るべきである。


だが、ゼレンスキー政権のウクライナが欧米の支援を受けて、対ロシア急先鋒勢力として軍事的拡大をするのが良いとも思わない。

ウクライナがエスカレートすると、再び欧州全体を巻き込んだ世界大戦へと進展する危険性は考慮しておく必要がある。


では本題に入ろう。

イラク戦争では、国連安保理や国連のイラクへの武力攻撃に対する正統性を与える根拠はなかった。ただ単に、米英が集団的自衛権行使だと叫んで、「イラクには大量破壊兵器がある」との理由から武力攻撃を開始した。

当時、世界中が反戦運動を繰り広げ、イラク攻撃を非難した。

安保理でも、常任理事国のフランスやロシアはイラク攻撃に反対した(中国は棄権)。ドイツも反対し、連合軍に加わらなかった。

にもかかわらず、米国と英国を中心とした連合軍はイラクへ武力攻撃を実行したのだ。
しかも、完全に嘘の理由で、だ。

後日、米英の情報当局が「間違った情報」を政府中枢に出したせいだ、と言ったが、誰がどう見ても「戦争を開始したい連中が、意図的に嘘を言った」としか思えなかった。


簡略化して書くと次のようになる。


◆イラク戦争での米英の言い分:

「生物、化学兵器が存在する」 → 武力攻撃は正しい

事実は「生物兵器は存在しなかった」。

だが、米国、英国や連合軍参加国に懲罰や制裁などは与えられなかった。
嘘を言った米英は、賠償もなし。



◆ウクライナ侵攻でのロシアの言い分:

「生物兵器研究施設が存在する」 → 武力攻撃は正しい

欧米等制裁参加諸国は、ロシアの言い分を嘘だと断じて武力攻撃を違法と糾弾している。
ロシア自身が生物兵器を使う偽旗作戦なのだ、と。


ここで、「ウクライナに生物兵器研究施設が存在するか」ということを確認すると、これは事実である。


何故、真っ赤な嘘を言った米国や英国が何らの懲罰も代償をなくて済むのに、事実を指摘したロシアには非難轟轟となるのか?w

イラク戦争時の米英のハッタリの集団的自衛権行使を認めていた者どもが、ウクライナの生物兵器施設を解明し追及したロシアには同じく集団的自衛権行使を認めないのか?

つまり、二重基準ということである。


ヌーランド国務次官の発言は、ウクライナの生物兵器研究施設が存在し、米国等が支援してきたということを認めている。

>https://www.afpbb.com/articles/-/3394178

【3月9日 AFP】米国務省ナンバー3のビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)次官(政治担当)は8日、ロシア軍が侵攻したウクライナにある生物学研究施設を掌握する可能性について懸念を示すとともに、これを阻止するためにウクライナ軍と連携していると表明した。

 ヌーランド次官は議会上院外交委員会の公聴会で、ウクライナが生物兵器を保持しているかとの質問に対し、「ウクライナには生物学研究施設があり、ロシア軍が掌握しようと試みるのではないかと深く懸念している」と語った。

(中略)

ロシア外務省は6日、米国防総省が資金援助したウクライナの軍事的な生物兵器プログラムの証拠を隠滅した形跡を、ロシア軍が発見したとツイッター(Twitter)に投稿していた。



「生物学」と言ってるが、元はといえば「旧ソ連」の化学兵器等の安全な処理を支援するという名目だったはずだが、現実には「兵器転用」可能な微生物の怪しげな研究である。何ら後ろめたいことがないのなら、ウクライナも支援してきた米国・国務省や国防総省が情報開示できるはずなのだ。


しかし、国際社会に対して、一切の情報提供を拒んでいる。


更に、WHOも生物兵器研究に関連すると思しき声明を公表した。

>https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-who-pathogens-idJPKCN2L80HJ


[10日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)が、ウクライナ国内の公衆衛生研究所から危険度の高い病原体が流出するのを防ぐため廃棄を助言していたことが分かった。ロイターに10日明らかにした。

バイオセキュリティーの専門家は、ロシアの進軍や都市部への爆撃を受け、研究所に被害が及べば病原体が流出するリスクが高くなっていると指摘する。

ウクライナには多くの国と同様、感染症リスクの軽減を研究する研究所があり、米国や欧州連合(EU)、WHOから支援を受けている。

WHOはロシアの軍事侵攻前および侵攻後のウクライナとの取り組みについて、「偶発的または意図的な病原体流出」を防ぐ安全面の慣行を促進するため、同国の公衆衛生研究所と数年にわたり協力してきたと説明。

「この一環として、ウクライナ保健省など責任を負う機関に対し、流出の可能性を防ぐため危険度の高い病原体を廃棄するよう強く勧告した」と述べた。

勧告した時期や、ウクライナの研究所にある病原体や毒物などの詳細は明らかにせず、ウクライナが勧告に従ったかについても返答しなかった。



ロシアに施設を掌握されたりすると、『危険度の高い病原体が流出』する危険性があるから、事前に廃棄しておけ、とWHOが勧告したわけだw

ウクライナには「生物兵器」同等の『危険度の高い病原体』が存在することを、WHOも米国もEUも熟知していた、ということが示されたということ。


何も発見できなかったイラクとは大違いだぞ?ww


ヌーランド国務次官の発言といい、WHOの廃棄勧告といい、ロシア側の言い分を補強する証言が揃っているではないかw


・ウクライナには、生物(兵器)研究施設がある
・『危険度の高い病原体』を保持している
・それは流出の危険性がある
・米国やEUが支援してきた


イラク戦争の文脈に当てはめて言えば、

・ウクライナは生物兵器と見做せる『危険度の高い病原体』が存在するテロ国家の可能性
・米国やEUはテロ支援国家

ということで、ロシアは集団的自衛権を行使したのだ、と主張されたら、どう答えるのかね?w


ロシアはドンバス人民共和国(DPR)とルガンスク人民共和国(LPR)の承認をしており、それらの国への攻撃がロシアの安全保障を脅かすという主張は、米国が過去に武力攻撃を繰り返してきたのと同じように可能なのでは?w


或いは、ウクライナの研究施設において作製されたウイルスが、現実のCOVID-19の変異株として世界各国に「バイオテロ」攻撃を仕掛けた、との情報を有している(米英がイラク戦争時に諜報機関情報があると言ったのと同じ)と主張されたら、ロシアの集団的自衛権行使を認めるのでしょう?w


だって、米国も英国も、イラク戦争時の連合国軍はその理屈で戦争をやったわけだろ?w


ならば、ロシアの時だけこれを否定するのは、理屈が通らないんじゃないの?w


イラクは「炭疽菌も天然痘も存在しなかった」のに、米英に「存在する」と難癖をつけられて、攻め込まれ滅ぼされた。


ウクライナにはWHOが廃棄を勧告するほどに危険な『危険度の高い病原体X』が存在し、ロシアがそれを指摘・追及したら「フェイクだ、偽旗だ」と米英を中心とした欧米(主にNATO・EU勢)が非難する、というわけねw

ヌーランド国務次官が存在を認める研究施設があるのに?w


どこからどう見ても、極悪は米国&英国であり、100%嘘を言い、デタラメの根拠でイラクを攻め滅ぼした。イラク大統領だったサダム・フセインを、悪の独裁者として処刑した。


この大嘘つきの卑怯者が、事実を指摘しているロシアに対し、「ロシアの主張は全部フェイクだ、嘘だ、偽旗だ」と言うのだが、その証言の信憑性はどうなのか?w


米英の立場を擁護する者が、イラク戦争での法的根拠を曖昧にしたり、戦争の重大犯罪を見て見ぬふりをしていながら、ロシアのウクライナ侵攻をそれよりも圧倒的に悪いかのように主張するのは、筋が通らないとしか思えないよねww




北海道における風力発電の利用促進について

2021年10月25日 18時15分33秒 | 経済関連
北海道での再生可能エネルギーの発電比率は依然として低いままである。風力発電はまだまだ有効活用の余地があると考える。
そこで、単なる思いつきだが、個人的な提案を書いてみたい。


◇概要

おおまかな構成は次の通り。


A)風力発電 ―― 送電 ―→
 
  B)水素プラント +火力発電所 ―― 送電 ―→ 系統接続(需要家へ)
    液化水素 
    ↓
C)パイプラインで大消費地へ ―→ 暖房・融雪用(コージェネ等)
    ↓
  燃料電池等



◇各論


A)風力発電について

はっきり言ってよく分からない。
が、北海道の発電容量は大したことがなく、稼働率も25~30%程度であるようだ。降雪寒冷地特有の雪害や凍結などの問題もあるのかもしれない。

とりあえず、素人なりに工夫を考えてみた。


・基幹風力発電機(100kW級以上?できれば1000kW超が望ましい)

これが発電主力となる。欧米によく見られる巨大3枚風車みたいなのでなくてよい。ここで発電された電気は、B)の火力発電所・水素プラントへと送電される。

なるべく稼働率を上げる必要がある。必須要件として、耐久性(製造・メンテが有利なもの)と低コストを目指す。部品や制御系システムができるだけシンプルなものがよい。

日本だとジャイロミル型のような垂直軸風車がよいかもしれない。発電の負荷調節(自転車でいうところの、重いギアと軽いギアのような調節性)とか可能なら、それが望ましい。カットオフがなるべくないもの(風速40~50m/s以上可能が望ましい)


・中小風力発電機(基幹風車をサポートする為)

基幹風力発電機をなるべく一定以上に稼働させるべく、そこに送電する為の発電機として使用する。

大型風車だとカットイン風速問題があるが、中小風車で0.5~1m/s程度から発電でき、安価で耐久性があればいい。一つひとつは発電量が乏しくとも、電気を蓄電池等に送ることができれば、それでよい(塵も積もれば戦法)。

その電気を基幹風力発電機のアシスト電源として使う。送電の仕組みも蓄電できる程度で済むなら、簡素化できるのでは?


サポート風車―→ 蓄電設備―→ 基幹風車(発電)→ 水素プラントへ


風力発電は風次第ということで、不安定さが問題視され、系統安定性にも影響が出ると恐れられてるでしょう?
その軽減策として、弱小風力で発電した電気で大きな基幹風車の回転をアシストすると、エネルギーロスが減らせるのでは、と。
また、カットイン風速以下での発電ダウンを避けることができるのでは?


アシストモーターを回せる電力があればよく、サポート風車は気まぐれ発電であろうとある程度数さえあれば、平準化されるのでは?


基幹風車1基に対し、サポート風車10基とかであれば、基幹風車が止まらない程度に発電可能かもしれないでしょ?

弱小風車が拾い上げた低速時のエネルギーをアシスト電力で使えば、風速2m/sしかない時でも、基幹風車はアシストモーターによる回転力(風速換算)aだと

風速が a+2に増速されたような効果が得られるのでは?
カットインが3m/sだとすると、aの出力分が1m/s 相当あればよいのでは?
そのaに到達するように、サポートするということです。


基幹風車のアシストモーターを回す電力として使えればよいので、蓄電池に送電できればOKで高度な制御装置は基本的になくせるのでは?
丈夫さと低コスト、これが達成できればよいかと思います。



B)火力発電所+水素プラント


水素を製造するプラントを火力発電所と併設する。火力はできれば新鋭の石炭火力発電所が望ましい。

併設する理由は、電力供給の調節を一元的に行う為である。
基幹風車による発電が送電されてくると、一旦火力発電所のどこかに受ける形となります。それがどういう設備になるかは、専門家に考えてもらいたい。

原則として、火力発電所からの送電は従来通りとなります。風車からの送電を系統接続の調節云々というのは、あまり重要ではなくまります。

この火力発電所から供給される電力量は

  風力発電+火力発電の合計量

をいくら送電するか、ということに収束できる。


風力発電側の発電力の増減は火力発電所内で全て吸収し、高圧送電線等への給電は通常通りの火力発電所からの仕組みでよいことになるのでは?

風力発電の発電量が発電所内で全消費できる程度なら、そこで使い切った方が全系統の調節が容易になる。


また、電気に色はついてないので、九州で出力抑制が必要になる局面では、北海道が格安で全量を買い取ればよいのです。通常単価よりも大幅に格安になると思うが、その電力を利用すればいい。

九州で100余るなら、それを関西圏に供給してもらい、余剰分100を関東圏に給電し、東日本全域での供給量を北海道分で100減らして、電気をリレーして受け取る計算になる。


太陽光発電が過剰になる場面でも、全部を有効活用できるようになります。


水素プラントでは、余剰電力が格安で入手できるときは電気分解による水素製造量を増やし、風力発電の余剰分も使える。

或いは、電力供給が減って電気を売った方が得な場面では、風力発電分の電力量も売電に回すことができる。例えば、真夏の夜間では売電、昼間は余剰分で水素製造、と価格による調整を行える。


火力発電所から送電する電気の量をコントロールできればいい(全系統に接続する量)ので、待機が必要な場面では水素製造に回すなどで弾力的な調整が可能なのでは。

水素製造時の電気分解は、火力発電で発生した高温蒸気を用いた方が電力消費が少なく済むなら、効率が良くなるので、併設の効果がある。同時に発生する酸素分子についてもなるべく回収して、液体酸素製造とか石炭燃焼時に高濃度酸素供給で燃焼効率を上げるなどに利用できよう。


要点は、水素製造か電力供給か、発電所時点で選択できる体制になっており、余剰電力を低価格で買い、最も効率のよい運営が目指せるのではないか、ということだ。


c)水素パイプライン

ある程度定常的に水素製造を実現するのであれば、大消費地への輸送問題というのがある。ここで運輸面のCO2排出量が問題視されることになるのであれば、諸外国の天然ガスパイプラインに似せて、水素プラントから札幌近郊の「水素中継所」にパイプラインで送ればよいのではないか、と。都市ガス網ができてるので、技術的に無理とは思えないし。

水素中継所から都市内部への供給網が別途必要となるが、灯油やプロパンガスの供給網を利用できるなら、それでもよい。
バスや自家用車への供給を考えるなら、水素ステーションへの供給も別途お考えいただければ。

仮に50万kW程度を供給するとして、基幹風車の稼働率40%(かなり高い目標)なら設備容量125万kW分が必要となり、1万kW風車なら125基、1000kW級だと1250基の設置が必要となるので、それなりに大変ではあります(原発よりは安いw)。

この他にサポート風車が10倍、送電線敷設や維持管理が必要。
そのあたりは、北海道電力さんに外注するとかで、一致協力してやってゆけばよいのでは。



D)その他


風力発電等で作った水素を燃焼で発電する、というのは、無駄が多くなる。北海道の場合、最も多くのエネルギー消費となるのは冬期間の暖房であり、除雪のエネルギー消費・費用の面でも影響が大きいので、暖房用の石油・天然ガス消費を減らす方がよい。

したがって、水素燃焼による熱を利用できる暖房や融雪用熱源などが、利用効率が高くなると考える。例えていえば、ビル暖房・融雪と給電に水素コージェネのような利用法ということ。それとも、農業用ハウスの暖房利用、とか。

(札幌市の除雪費用が例えば10年で1500億円かかっているなら、そのうち中心街の融雪を水素燃焼で100億程度をまかない、郊外の除雪に余力を回せるようになる、といったメリットが考えられます)

水素エンジンや燃焼の発電は放熱で未利用エネルギーが多いので、不利になりがちかと。

水素の利用が有利なのは、電力を転換して貯蔵可能(=使用時期を選択できる)ということであり、再生可能エネルギーの変動を平準化できる能力が得られるということです。

真夏の太陽エネルギーや強風時の風力エネルギーを、冬でも利用できるということです。
非常時の分散電源としても活用できるし、アンテナ基地局も風車群の蓄電池を利用できれば設置コストを抑制できるかもよ?



◇まとめ

素人考えをつらつらと書いてはみたものの、実際にできること、できないことは専門の人たちにしか分からないでしょう。

エネルギー効率も分かりませんが、少しでも自給エネルギーを増やした方がいいというのは、方向性として大体あってる気がしてます。


原発に巨顎の追加投資を続けた結果、無駄な電力料金高騰を招いたようなものですw
世界的に再生可能エネルギーの利用率で大きく後れをとっているにも関わらず、いつまでも原発にこだわり続けて、無為に時間を浪費したようなものだ。

電力会社は、今後人口減少と製造業など産業用の電力需要が減少するのであれば、量の販売増を目指すのは無理筋であると思うべきなのでは?

それより、クリーンエネルギー・自給可能な再生可能エネルギー(=電気の質)への投資をするのが普通だろうと思うが。


電力網の維持管理や供給調節などは、重大インフラ部分なのだから、資本の大きな電力会社じゃないとできないでしょ?火力発電所との併用なのだし。


自治体・民間企業・電力会社等で合弁企業を作り、地域住民にも広く小口出資を募って設備投資を進めた方がいい。
住民にも自然エネルギーによる恩恵で配当金や電力料金軽減などでリターンが見込めるはずでは。


水素プラントが自信ないってことであれば、とりあえずは拡張性だけ可能な火力発電所と風車だけ設置を進めてもいいんじゃないですかね?

まあエネ庁や環境省に逆らえないってこともあるんでしょうけど、コネ層の「内輪で分配」を固守するような連中なら遅々として進まず、それとも、突然わけの分からん利権先が登場して総取りみたいな真似をするような政治・霞が関ってことかもしれんがw


石炭火力は悪ではありません!

対策次第で、まだまだ使える発電方法ですね。エネルギー効率もそんなに言うほど悪くないし。


専門知識のある方々が詳しく検討してもらい、実現可能性があるとか経済性がありそうなら、何とか推進してもらいたいです。



聖なる水『ワクチーン』伝説の物語

2021年06月06日 12時30分41秒 | 俺のそれ
昔々ある村の教会に、一人の司祭がおりました。教会は貧乏でお金がありませんでしたが、病人を助けたり、巡礼者たちに寝食を提供しておりました。

ある日の夜、助けを求めて3人の男たちがやってきました。3人ともひどく弱っており、激しく咳込んでいました。

男達は、宝物ハンターでした。宝物が隠されたという噂話を聞き、隣村との間にある洞穴に行ったそうです。そこでミイラを見つけ、死体の下の宝物をゲットしようと作業しましたが、実際には何もありませんでした。宝探しを諦めて、この村にやってきたのです。

すると暫くして、3人とも息が苦しくなってきたのです。3人はミイラの祟りにでも遭ったのかと不安になりました。教会に来たのはその為でした。

3人は次第に衰弱し、次々に亡くなりました。司祭は彼らの看病に当たりましたが、どうすることもできませんでした。ただ、これと似た病状の人達を見た記憶がありました。体の弱った村の老人が同じような経過で死亡したことがあったのです。

司祭は、きっと洞穴に何かの手がかりがあるだろうと思っていました。洞穴の場所は3人から聞いていたので知っていました。そこで自ら洞穴に行き、確かめてみることにしました。

司祭が洞穴に入ると、もの凄い数のコウモリの大群が飛び立っていきました。中は湿っぽく、埃臭い感じがしました。男達が見た死体は、そこにありました。周辺には、コウモリの糞がたくさん落ちていました。司祭は思い出しました。「そうだ、昔、どこかの司祭が言っていたな。コウモリの糞は、要人の暗殺目的で集められていたことがあるって」

3人の男は、うっかりこれを飲んだか吸い込んだに違いない。それで死んだんだ。司祭はこの時、邪悪な考えが頭に浮かびました。まさに電撃でした。
「これは使えるかもしれない」


司祭は、木の枝を箸がわりにして、慎重にコウモリの糞を集め、皮の小袋の中に入れました。こっそりと持ち帰り、あることに利用したのです。


暫くすると、隣村で奇病と恐れられる謎の病が発生しました。村人たちは不安になり、病人を連れて司祭の下を訪れました。
司祭は言いました。
「これは、サタンの祟りだ。間違いない。地獄の刻印を受けた者は助からないだろう。それを避ける唯一の方法は、聖なる水『ワクチーン』を飲むことです!」

「今、ほんの少しだけ、聖なる水『ワクチーン』があります。これは簡単には手に入りません。お望みの人には、金貨1枚と交換して差し上げましょう」

人々は先を争って『ワクチーン』を飲みました。中には大金を払うから、先に譲ってくれと申し出る者もいました。
実際は、きれいなガラス製の小瓶に入れた、ただの井戸水でした。それでも、大勢の人々がこれをありがたがって飲むのです。


貧乏だった教会は、ワクチーンのお陰で大いに潤いました。司祭の名声は次第に広まっていきました。司祭は手下を数人雇い入れ、コウモリの糞集めと離れた村々にそれを撒き散らしに行かせました。すると、どうでしょう!

司祭の持つ聖なる水、ワクチーンを求める人々で一杯の、長蛇の列が教会に続いてゆくようになりました。

司祭は大金持ちになりました。
コウモリの糞が、たくさんの金貨になったのですから!
こんなワクチーンなんていう、ただの水を求めて、人々が大金を払ってくれるなんて。笑いが止まりません。


ある時、隣村のはずれに住んでる、魔女と呼ばれ恐れられていた老女がおりました。老女は買物に村の市場にやってきた時、ふと言いました。
「あの病気は本当にサタンの祟りなのかねえ?毒キノコを食べた人に、似た病状の人を見たことがあるよ、あたしゃ。聖なる水だって、ただの川の水と変わりゃしないよ、ふっふっふ」

商店主は老女に言いました。「あんたなんかに何が分かるんだね?司祭さまが嘘を言うわけないじゃないか。あれは悪魔の仕業なんだよ。あんたも死にたくなけりゃ、ワクチーンを手に入れて飲んだ方がいいよ」

商店主は店に納品に来た農家の男に、この時の話をしました。「ホラ、例の魔女がいるだろ?あいつがさ、司祭さまの批判をしてたんだよ、毒キノコか何かでも同じ病気が出るってさ」
農家の男は「ふーん、そいつは聞き捨てならねえなあ、何とかしなきゃな。神に逆らうとは、とんでもない不届き者だ」

農家の男は司祭に会いに行きました。「司祭さま、魔女のやつがとんでもないデマを言いふらしているんでさあ。サタンの祟りではない、って言うんでさあ。ワクチーンも川の水と同じだって言ってましたってさあ」

司祭は激怒しました。「神を冒涜する不埒な悪魔め、やはり魔女の正体を現したな、きみたちで悪魔を懲らしめてやって下さい。少々手荒なマネをしたって、神様がお赦しになるでしょう。トコトン分からせてやりなさい」

農家の男は、村人たちを連れて、老女の家を訪れました。
「やいやい、この魔女め、司祭さまに逆らうとはとんでもないヤツだ、二度と市場に来るんじゃねーぞ、分かったか」

老女は言いました。「あんたたちが司祭に騙されているかもしれないよ、って、忠告してやったんじゃないか。金貨が無駄になっちまっても知らないよ?あんた達のことを思って、言ってやっているのに、どうしてそれが分からないのかねえ」

村人たちは言いました。「魔女のお前なんかより、司祭さまは知識も経験もずっとお持ちなんだよ、立派な司祭さまが騙すわけないじゃないか。嘘を言ってるのは、お前の方だ。おいみんな、やっちまいな!」

老女の家をメチャメチャに破壊しました。男たちは帰り際に、言いました。「いいか、魔女め、次からは、勘弁しないからな、火あぶりにしてやるぞ」


相変わらず、近隣の村であの奇病が発生していました。どこで起こるか分からないので、村人たちは恐れていました。ワクチーンを求める人々の列は、どこまでも続いていました。「今日の分はもうおしまいになったそうだ、明日、また並ぼう」


あの農家の男はワクチーンを飲んでいたので、自分は絶対に大丈夫だと固く信じていました。ところが、離れた村の市場に農作物を売りに行った後から、具合が悪くなりました。あの奇病と同じ病状です。農家の男は不安になりました。「おかしいな、ワクチーンを飲んだのに、何故なんだ」

司祭さまに相談に向かいました。すると司祭は言いました。「聖なる水は、邪心の者には効果がないことがあるのだよ、あなたは大きな罪を犯しましたね?そのせいで効かなかったのです。悪魔の手に落ちたんですよ、あなたは。地獄の刻印が見えますよ、あなたの額に」

農家の男は失意のまま、自分の家へ向かいました。「おいらは一体何の罪を犯したのか?何も思い当たるフシはないのに。息が苦しい…何故おいらなんだ、おいらは信仰心も篤かったのに、どうしてなんだ、神様。いや、待てよ、魔女の家を打ち壊してしまったな、アレが悪かったのだろうか、心から謝罪すれば神様は赦して下さるだろうか?」


農家の男は死を覚悟していました。何とか神様に赦しを懇願して、助けて欲しいと思いました。そこで、心から謝罪する為に、魔女の家に向かいました。

魔女は壊れた家の脇の、ヤギの小屋に住んでいました。
男は真剣に詫びました。
「お前さんを懲らしめようと思ってしたことが、こんなことになってしまった。奇病になっちまったんだ。司祭さまはおいらの額に地獄の刻印が出てると言って、見放されてしまった。お前さんを苦しめた罪で、おいらは悪魔の手に堕ちてしまった。ごめんよ、本当にすまなかった。どんなことでもするので、おいらを許しておくれ」


老女は言いました。
「おまえさん、相変わらずバカだねえ。地獄の刻印なんざ、見えやせんよ。だってはじめからそんなものはないんだからねえ。あたしゃ昔、修道女の下で一緒に暮らしたことがあるんだよ。薬の調合も習ったもんさ。司祭の言葉の半分以上は嘘、って修道女はみんな知ってたよ。病気になるにはねえ、大抵の場合、その元になる理由ってのがあるのさ。毒キノコだって同じさ。それを体の中に入れてしまうと、病気になっちまうってことさ。

これは、あたしの勘だけどね、それはこのカビたパンを食べれば、どうにかなるかもしれないね。昔、似た病気の旅人が偶然持ってたのが、カビたパンでね、それを食べてたら自然に治ったって言うじゃないか。どうだい?おまえさんも、それに賭けてみるかい?」

農家の男は言いました。
「許されるなら、何だって従います。もう先の短い命なんだ、何でも言う通りにするよ」


数日後、ヤギの乳を飲み、カビたパンを食べ、体を大事にしてゆっくり過ごした男は、奇病から回復しつつありました。魔女と呼ばる老女の調合した、苦味のある薬草の煎じ湯を飲み、養生したら、治っていったのです。

男は悟りました。本当の嘘つきは、司祭はだったのだ、と。地獄の刻印など、なかったのだと。
聖なる水『ワクチーン』はただのデタラメで、金儲けの手段に過ぎなかったのだ、と。村人たちは完全に騙されているのだ、と。

司祭は、どうして、こんなことを?

老女は言いました。
「おまえさん、助かったからといって、ここでのことは人には言っちゃいけないよ。もし司祭の嘘をばらすと、今度はおまえさんが半殺しか、いや、本当に殺されちまうからね。今や、司祭の権力は絶対だ。周辺の村の村長や有力者たちと昵懇だし、金貨の威力で司祭には誰も逆らえやしない。貴族もみんな買収されてるよ。少しくらい騒いだ所で、司祭を味方する連中が処罰なんかするもんかい。
地獄の刻印が嘘だ、ワクチーンは何の効果もないただの水だ、なんて言ったって、誰も信じやしないよ。おまえさんも狂ったと言われるだけさ。だから、余計なことはしない方がいいよ」


農家の男は言いました。
「本当に申し訳ありませんでした。神様は、私に罰を与えたのではなかったのですね。真実を見る目を授ける為に、試練を与えられたのだ。そして、本当に神様に仕えているのが、魔女呼ばわりされてるあなたのような人だと、教えて下さった。あまりの怒りで、司祭に抗議しに行こうと思っていたが、あなたの助言に従い、目立つことはしないようにします。ただ、真実をほんの少しでも誰かに知ってもらえるよう、盲目の人々に伝えていこうと思います。この御恩は一生忘れません」


老女
「これも勘なんだけどね、司祭はあの奇病の元になる、何かをどこからか持ってきて、撒いてるんじゃないかと思うんだ。恐怖の奇病の正体は、病気が起こる時期に、同一人物がその村を訪れているんじゃないかと睨んでる。そいつが誰かを割り出せば、止められるかもしれない。おまえさん、それを密かにやってもらいたいんだわ。絶対裏切らない仲間を作って、それをやってごらんなさいな。それが罪滅ぼしってもんさ」


農家の男
「わかりました、やってみます。あなたのお陰で救っていただいた命、人々の役に立てるよう行動しようと思います。司祭の悪事を止めてやる。」



男が生還したことに驚き、涙ながらに喜んでくれた妻と、自身の兄弟だち、そして親類の男で、奇病の捜査を開始した。
尾行を続けた結果、司祭の下をこっそり訪れる男と、その連れを割り出した。彼らが普段はあまり行かない村を訪れた後で、決まって奇病の発生があることが分かったのだ。やはり老女の勘は当たっていた。


そして、連れの男が例の洞穴に行くのも判明した。その帰り際、農家の男たちは捕えて、自白を迫った。連れの男は、簡単に口を割った。
「脅されて命令されてやってるだけだ、ここの洞穴に落ちてるコウモリの糞を吸い込むと、病気になるんでさ。司祭と直接会ってるのは、兄貴だけっす。兄貴はかなり金貨をもらってるんでさあ」

農家の男達は、連れの男を使って、兄貴を呼び出した。
真相を聞かされた村長らの前で、悪事の算段をしてる所を動かぬ証拠として押さえることができました。一部の村人たちは、騙されていたことに気付くことができたのです。
村人たちは、洞穴を土砂崩れで埋めて二度とコウモリの糞を採取できないようにしました。


司祭は、彼らのことなど一切知らぬ存ぜぬで押し通して『ワクチーン』商売を続けました。
村の役人や警護兵らは司祭が買収してあり、彼らの罪は一切のお咎めなしとのことでした。調査の結果、野犬や野良猫などが偶然コウモリの糞を運んだせいで、奇病が拡がったのだ、という結論になってしまったからです。真相は闇に葬り去られました。お金の力には誰も勝てないのです。


時間が経ち、教会へと続いていた大勢の人々の列は、今では誰もいなくなりました。

老女の言う通り、司祭が罰せられることはありませんでした。
教会と司祭が大いに潤い、大金持ちとなったのは動かし難い事実なのです。誰一人として、お金を取り返した者などいません。


元から似た病気は存在していたのに、司祭の言う「サタンの祟り」の言葉を信じたせいで、恐怖と不安から司祭の言いなりになってしまったのです。

忠告した老女の声に耳を貸すどころか、逆に酷い仕打ちをしました。魔女だと決め付け、馬鹿にして、権威ある司祭の方が正しいという意見を押し付けただけでした。


聖なる水『ワクチーン』で儲けた司祭や貴族たちは、今でも金貨でザックザクです。誰も彼らを罰することなど、できないのです。

神様以外は。


民主主義社会の終焉

2021年01月09日 12時12分04秒 | おかしいぞ
世界中の皆さん、今、米国で起こっていることは、民主主義が死ぬかどうかの瀬戸際にある重大な危機です。


米国大統領選挙を巡る不正の数々が暴露されてきました。
それにも関わらず、米国の司法当局はろくに捜査することもなく、不正の山を放置してきました。


その結果、選挙結果の議会承認が行われてしまいました。

それだけではありません。

既に言論の自由は、死んでいるんですよ。

Facebookはトランプ大統領のアカウントを削除し、支援者たちのアカウントも同様に削除されてしまいました。


twitterは、

・Trump大統領

・Michael Flynn

・Sidney Powell


のアカウントを追放しました。


トランプ大統領と支援者たちは、通信手段を確保するべく、止む無く"parler" というマイナーなプラットフォームへ逃避しました。


すると、どうなったか?

googleストアとAppleストアは、parlerをアプリから削除したらしいのです。どうしてかと言えば、利用できなくする為ですよ。


何故、トランプ大統領やparler利用者を制限する必要があるのか?

言論を完全に封じる為です。


同じような手口をこれまでも見てきましたよね?

旧ソ連時代のような、言論統制・情報統制ですよ。或いは、現代における中国共産党のやっているネット上の検閲体制と変わらない。


このような狂気じみた手法を、世界の巨大IT会社、グーグル、アップル、フェイスブック、ツイッターらが特定の人々を狙い撃ちで排除をする為に使ってきたのだということです。


バイデンやペロシや民主党勢に限らず、これら巨大IT企業にとっても不都合な事実を語られてしまうと困るから、ということしか理由がないわけですよ。


重大な事実を明かされるとまずいと思ってるからこそ、行政の命令でも何でもないのに、自発的に検閲を実行しているんですよ?
おかしいでしょう?


違法性を裁判所が判断したり認定できてないし、犯罪を犯したアカウントではないんですよ?


それを民間企業がわざと削除し、利用者締め出しの為、ストアからも抹消するわけです。

こうして巨大IT企業が政治的に中立などではなく、巨大マスコミ同様に「金融支配」を受けてる連中の言いなりになって、検閲や偏向報道をするのと一緒ということです。


米国の民主党員たちよ、あなた方はこの様を見てどう思うんですか?

こんなのが、健全な民主社会だと思いますか?


少数独裁と同じではないか。

ネットと報道を支配する金融資本家たちが、情報統制をやって事実を隠蔽してるだけだ。こんなのは、自由な社会ではない。


この狂気をおかしいとも感じない、体制側信奉者たちも既に独裁体制に加担してるのと同じだ。ナチスを熱烈支持していた当時のドイツ国民と同じだと言っているのだよ。


日本も戦時中に同じ愚行の経験があったでしょう?
言論弾圧をやった結果が、大本営発表とか特高警察とか検閲体制とかだったのでしょう?


今、それと何が違うと言うんだ。

今の巨大IT企業は翼賛体制の連中と同じだ。主流マスコミも同様。

狂ってる。


マスコミ支配・情報検閲社会がもたらす深刻な危機

2020年11月27日 11時49分41秒 | おかしいぞ
米国の大統領選挙は、大手マスコミの論調ではバイデン勝利と伝えられているが、その後も再集計や各州での訴訟となっていることは殆ど報道されていない。


ネット上でも、トランプ陣営が出す情報の多くはFacebook、youtube、twitterなどから非表示や削除といった検閲を受け続けている。これに協力的な米国議員や弁護士等のアカウントまで凍結されているのである。


例えば、ツイッターの検索窓に「不正選挙」と入力して「最新」の結果をよく見て欲しい。大統領選挙結果に対する多くの疑問の声や、ネット上で公然と行われている検閲の酷さについて、垣間見ることができるだろう。


欧米の大手マスコミが何故大統領選挙の結果について、数々の不正が訴えられていても無視するのか、不思議に思いませんか?

例えば、再集計で揉めてるジョージア州で選挙管理事務所が出したゴミについて産廃会社が声明を出したのだが、内容というのが「処分していた中身が投票用紙などの書類だと気付いたので、FBIと選挙管理事務所の役人にそれを訴え出た」というものだった。


これから再集計という段階なのに、紙の投票用紙を破棄するというのは、誰だっておかしいと思うでしょう?
しかも会社はFBI にも通報したと言ったのですよ?


けれど、この事件についてはFBI は完全沈黙(捜査するとの声明もなし)、当の選挙管理側も応えず、大手マスコミは一切無視して誰も報道せず、ということなのだ。


※※※ 追記(27日 13時頃)

一切報道してない、完全沈黙というのは、当方の誤りでした。追加情報を発見したのでお知らせします。

FBI は『州務長官周辺の「脅威」について捜査してる』との事(脅威は具体的に示さず)

22日時点>https://www.forbes.com/sites/jemimamcevoy/2020/11/22/fbi-investigating-threats-against-georgia-election-officials/?sh=228bb8993ebf


報道は本日早朝にロイター記事があったらしいww(何たる偶然)

>https://jp.reuters.com/article/uk-factcheck-georgia-shredding-ballots/fact-check-videos-do-not-show-ballots-being-shredded-in-georgia-idUSKBN2862BS


定期清掃の一環だそうだ。選挙なんてたまにしかないのに「定期」訪問なの?
分量がそう多くもないのに?
他の郡も同じく定期訪問回収処理なのか?
どこでも毎月来てたなら誰かは知ってる(=あまり不審には思わない)はずだし、会社の声明発表にしても「毎月定期訪問の一環です」とか言うのでは?

だったら、FBI の愚図が「脅威について捜査してる」などと言う前に、「会社から通報を受けたが、事件性はなかった」とか発表すればあっという間に疑惑は氷解して済んだ話だろうに。

特定の郡、殊に"Cobb"だけに「引っ掛けの釣りネタ」を意図的に用意してオレが食いつくのを待っていたのかね?w
まあいい。

こちらのミス、としておきましょうぞ。



不正選挙に関して、提訴したSidney Powell 弁護士の訴状がネット上で公表され、その文書はTwitter等で拡散されはじめたら、検閲対象とされてしまったようなのだ。開く前に厳しい警告が表示される。

それがこちら
>https://defendingtherepublic.org/wp-content/uploads/2020/11/COMPLAINT-CJ-PEARSON-V.-KEMP-11.25.2020.pdf


読めば重大な不正の数々が書かれており、これは「ただごとではない」はずが、どの主流派マスコミも完全無視なのである。

バイデンや民主党にとって「不都合な真実」であるのは分かるとして、何故大多数の大手マスコミがこれらを完全無視するのか分かりますか?


マスコミは会社利益を左右する広告主や会社の支配者に従うだけで、事実を見ようともしないし少数者の声を伝えることも完全に止めたということだ。


善良で正直な人々の訴えを無視するのが、今の大手マスコミの真の姿なのだ、ということである。

そして情報拡散に大きな役割を果たしてきたSNSは、今や中国共産党を嗤えない「検閲体制」となっているということだ。そしてこれを当然と言い、賞賛してる者たちまで大勢いる。


かつて日本では、戦時中に大本営発表というのを喜んで報道し、大政翼賛会体制や相互監視社会を絶賛していた愚か者たちが大勢いた。報道や発言にも自由がなくなり、検閲も当たり前の時代だったのだ。


現代において、ここに戻ろうとしていることに疑問を抱かぬ米国の大手マスコミやネット支配力の強いSNSが、これほど多いとは思わなかった。


この成功モデルは、日本での情報統制だろう。

大手のテレビ局は指示された中身の報道を続けている。国民から税金同然の莫大な受信料を徴収しているNHKですら、「プロパガンダ機関」と化してしまった。


未だに続くコロナのバカ騒ぎも同じである。

09年当時だと、情報支配体制やネット支配が現在ほど厳しくなかったのだろう、半年程度「豚インフルエンザ騒動」は続いたが、季節性インフルエンザと同等の扱いに移行し、全国の医療機関が協力して乗り切ったのだが、今は違う。


政府も専門機関も、例えば正確な疫学調査を実施したりすることもなくなったし、実態をきちんと調べ情報を出すこともできなくなった。真実を話す者たちは徹底して排除される時代になったのだ。表舞台から消されるのだよ。

だから本当の事は決して知ることができなくなった。
バカな政府が国民を騙し、一層愚かにしてゆくことこそ、外国の支配側の要求に応える唯一の方法になった。


煽動者たちが使う詭弁術に「コロナで死んでもいいのか」といったものがある。命を守るのが政府の役目だ、と。

誰も「死んでいい」などと思ってる者はいないでしょう?

covid-19で命を落とすのも、自動車事故で死ぬのも、同じ一つの命でしょう?
ならば、自動車を廃止すればいいのでは?
だって、死亡事故を一度たりとも防げたことがないのだから。

かつては毎年5千人以上死んでて当たり前だったが、制度・交通安全運動・啓蒙活動・自動車性能の向上等で、恐らく今年は2500人程度にまで低下していることだろう。

それでも、毎年その人数が死んできたのだが?
しかし、誰も「自動車を廃止しろ」とか「外出するから交通事故死するんだから、外出禁止にしろ」などと強硬に要求してなど来なかったでしょう?

命の重さに違いがあるとでも?
自動車死はよくて、コロナがダメという特別な理由でもあるんですか?


数千人が死亡してきたのに、言わなかった奴らが、今になって「コロナで死ぬのはおかしい!もっと厳しい制限をしろ、死亡をゼロにできる!」などと無謀な要求をしているのだ。

変だと思わないんですか?


これまで毎年、インフルエンザで数千人~1万人オーダーで超過死亡があったのに「全員外出禁止にしろ」「マスク非着用者は罰を受けるべき」「感染させたら罰則だ」などと言ってなかったでしょう?

結核だって、毎年2千人以上死亡してきたのを大騒ぎせず、外出禁止にすることもなかったくせに、どうしてコロナ感染に限ってだけこれほど大騒ぎするのか?


いずれも呼吸器感染症ではないか。
しかも直接的「コロナ死亡」数よりも、圧倒的に多く死んできたんじゃないか。それでイベント禁止だの、飲食禁止だの言って来なかったのに、何故かコロナだけは異様で馬鹿げた対策を言い募る連中が多いのだ。


その本体は、マスコミ支配とネット上の情報支配体制で作られたものなのだよ。
WHOが初期の頃に"Infodemic" と説明していたのは、ある意味正しい。


金儲けとワクチンによる支配体制構築を目論む者たちにとっては、当然の情報操作だからだ。

恐怖の感染症という誤った意識の植え付けで、監視社会を正当化し、強権的政府による管理体制強化こそが正しいと思いこませることができる。実際、現在も日本国政府に「対策を講じろ」と強硬に叫ぶ者たちが望むのは、中国共産党的な管理体制そのものだ。


こうした反対意見を言うと、「コロナで死ぬ人はいる、それでもいいと言えるか、死んだ遺族の前でも言えるのか」などと、見かけ上の正論で潰して回ろうとする輩がわいてくるのだ。


ロックダウン前の時期、英国のジョンソン首相が国民に演説した際、多くの死亡者など被害があるかもしれないが共に耐えてくれ、というような趣旨の発言があったはずだ。それが普通の話でしょう。


未知の感染症に対して、過剰な恐怖心は無意味であり、できることをできる限りやるというのが当たり前で、それでもなお「人々は生きてゆかねばならない」のだから優先されるべきは生活そのものであるはずだ。


ところが、マスコミ支配側はそうはさせじと、ジョンソン首相を翻意させ(結果、ロックダウンさせた)、スウェーデン方式のような考え方を全部否定し潰して回った。


現在の日本は、スペイン風邪が流行した同時代人よりも、はるかに愚かになってしまったのかもしれない。
生きる力が相当衰えてしまった。生きる知恵も乏しい。


まさしく支配層が望む通りの奴隷化、それとも家畜化された日本人になってしまった、ということだ。それが今の衰退ニッポンの大きな要因なのではないかと私には思えるのである。


日本学術会議会員の任命権についての雑考

2020年10月13日 13時58分41秒 | 法関係
内閣総理大臣の任命権について様々な意見が出ているようですが、当方の個人的見解について述べてみたいと思います(法学素人の意見ですので、ご注意をw)。


まず、恐らく内閣府や内閣官房で混同してるであろう(何故なら「日本学術会議の会員は非常勤の国家公務員だ、だから任命拒否はできる」と当初言ってたらしいので)、任命権及び任命権者の関係について、分かり易い国家公務員の任命を例にして考えてみたい。


官僚などの国家公務員採用を短く書けば、

採用試験合格→採用「候補者名簿」作成
→各省庁の大臣が名簿登載者から採用者を自由に決定し、任命

つまり、提示されてる名簿はあくまで「候補一覧」に過ぎず、そこから誰を任命するかは、任命権者である大臣の一存で自由に決められる、ということである。


これを日本学術会議の場合で並べてみると、

日本学術会議内の選考合格→「会員推薦者名簿」作成
→内閣総理大臣が任命


ということで、総理は任命権者なので「名簿から自由に選べるはずだ」とのクソ論法ではないかと想像。

これがデタラメ論法であることを述べてみたい。


まずは、「任命権者」とか「候補者名簿」などの誤解・混同の元になってると思われる国家公務員の制度から。


1)国家公務員法ではどうなっているか

次の条文による。


国家公務員法 第五十五条 

任命権は、法律に別段の定めのある場合を除いては、内閣、各大臣(内閣総理大臣及び各省大臣をいう。以下同じ。)、会計検査院長及び人事院総裁並びに宮内庁長官及び各外局の長に属するものとする。これらの機関の長の有する任命権は、その部内の機関に属する官職に限られ、内閣の有する任命権は、その直属する機関(内閣府を除く。)に属する官職に限られる。ただし、外局の長(国家行政組織法第七条第五項に規定する実施庁以外の庁にあつては、外局の幹部職)に対する任命権は、各大臣に属する。

○2 前項に規定する機関の長たる任命権者は、幹部職以外の官職(内閣が任命権を有する場合にあつては、幹部職を含む。)の任命権を、その部内の上級の国家公務員(内閣が任命権を有する幹部職にあつては、内閣総理大臣又は国務大臣)に限り委任することができる。この委任は、その効力が発生する日の前に、書面をもつて、これを人事院に提示しなければならない。



第五十六条 
採用候補者名簿による職員の採用は、任命権者が、当該採用候補者名簿に記載された者の中から、面接を行い、その結果を考慮して行うものとする。


簡単に言えば、55条1項で、任命権は各大臣(や機関の長)に属しており、採用候補者名簿から大臣が好きに選べる(56条)という意味合いである。

また大臣の任命権は、部下である上級公務員に権限が委任されており、大臣が採用試験をやらずに済む、ということ。
いちいち大臣が全員を面接なんかできないでしょ?


大事な点は、大臣権限が部下に委任されてる場合には法律に規定がある、ということだ。橋下徹みたいな輩の言う「首長の部下がやるのが当然」などの暴論ではなく、そういう場合であっても任命権の委任が条文に書かれている、というのが法的根拠のある理由なのだよ。

役人が勝手に大臣(首長)権限を行使できる立場にあるわけじゃないってこと。

小括1
・採用候補者名簿の中から、大臣(実質的には部下たる採用担当者)が自由に選べる
・大臣権限の委任が条文によって規定されている(ので、部下が選んでよく、採用者を任命する時だけ大臣のハンコで任命が確定する)


2)各省庁大臣の任命行為(権限)は、設置法に書かれていない

ここでも例で見てみよう。財務省の場合だと、


財務省設置法 第三条 

財務省は、健全な財政の確保、適正かつ公平な課税の実現、税関業務の適正な運営、国庫の適正な管理、通貨に対する信頼の維持及び外国為替の安定の確保を図ることを任務とする。


こうなっているだけで、財務省の長たる財務大臣がどうして新しい国家公務員を任命できるのかは、任務の条文上ではあまり明確ではない。

ただ、職員の採用、任用や昇任等の差配というのが、「財務省は、~」以下の任務(事務)に関することなので、「やっていい」ということであろう。


4条の「所掌事務」一覧でも、「国家公務員の任命」に関する条文は出てこない。
けれど、現実には財務大臣が任命権を行使してるわけだから、任務の一部と見做してよいだろう。


小括2
・行政組織の任務(=大臣に与えられた権限)の条文からは、任命権行使の根拠というのは明示的ではないが、任務に含まれていると考えてよいだろう。


3)会員候補者選定の権限は日本学術会議法の3条に含まれる

前項で見たように、各省庁設置法には組織を構成する職員の任命権が「任務」や「所掌事務」の条文上では明確に登場してこないが、大臣権限として認められていることから、含まれると考える(小括2)としたので、これを日本学術会議法で見てみる。


第三条 日本学術会議は、独立して左の職務を行う。
一 科学に関する重要事項を審議し、その実現を図ること。
二 科学に関する研究の連絡を図り、その能率を向上させること。



実際、日本学術会議で会員候補を推薦する権限が認められてきたので、職務の一部と考える以外にはないだろう。

すると、推薦書の作成という行為に対しても「独立して左の職務を行う」は適用されると言える。外部からの干渉を受けない、と、そういう意味である。


小括3
・会員候補選定の権限は3条に含まれるとみなしてよい
・条文の「独立して」は選定行為にも適用される


4)日本学術会議法3条の「独立して」とは、どのような立法趣旨か

専門家があまり説明を出してこないので、当方が素人考えを出すことにしましたよw

参考となる国会答弁が次の部分。


第2回国会 衆議院 文教委員会 第21号 昭和23年6月30日

○高津正道 委員長代理 

第三條の第一項「日本学術会議は、独立して左の職務を行う。」と書いてありますが、この「独立して」というのはどういう意味であるか。第十六條には「日本学術会議に、事務局を置き、翌本学術会議に関する事務を処理させる。」とあります。その事務局は官吏がやるという政府の説明であるが、そうすれば独立してやるといつても、官吏がずつとやつておるのであつて「独立して」というのはどういう意味であるか、その点をお伺いしたいと思います。


○清水勤二政府委員(文部事務官)

日本学術会議は、第一條第二項にありますように、内閣総理大臣の所管になつております。しかし学術のことにつきましては、この日本学術会議が各省の制肘を受けないで、独立した形において自由にその職務を行うという考えでございます。もちろん第十六條にありますように間接のものでございますから、事務局は官吏がこれを行うのでございますけれども、その職務につきましては、政府各省の制肘を受けないというような建前と考えます。


ここでのポイントは、内閣総理大臣の所管になっているが、「政府各省の制肘を受けない」というのが建前である、と。

前項小括3で見たように、会員推薦(当時は会員選挙)は3条の職務の一部をなすので、これが「政府(各省)の制肘を受けない」というのが原則だということだ。


5)日本学術会議の会員候補者推薦書から総理が自由に任命者を選べるか

問題となっているのが、これですね。
日本学術会議法の条文上からは任命することは分かるが、落とすことができるのかは定かではない。

83年政府答弁では、形式的任命に過ぎないので(選挙から推薦に変えても)大丈夫だ、という説明だった。


根本的な論点としては、総理の任命権が部下に委任されていないので、内閣官房の幹部らが総理に提示する前に推薦書から任意で会員を振り落とす行為は、確実に違法である。

もし仮に任命権者たる総理が任命権を行使できるとしても、それが唯一許されているのは総理自身であって、官房長官や内閣府官房長などといった部下(上級公務員)ではない。


この点が小括1で見たように、「国家公務員採用の任命権」行使と混同しているのではないかとしか思えないわけである。


日本学術会議から正式な推薦書が上がってきてしまうと、任命権者の総理が83年答弁の通りに「形式的任命」をする以外にはなく、それは83年改正時の趣旨がそうだったとしか考えられないだろう。

また04年改正以後、学協会推薦から会員推薦に変更されたが、この改正も日本学術会議内部の手続き変更であって、総理の任命権に変更は及ばない。


日本学術会議法3条の「独立して」の趣旨を法改正で変更するなら話は別だが、これまでの法改正の趣旨説明でそうした政府方針が示されたことはない。


従って、形式的には「任命権者は総理」なので国家公務員の任命権と類似の権限行使が可能な解釈はあり得るかもしれないが、現実には発動されたことがなかったわけである。

天皇の大臣その他公務員の任命と似ており、拒否権が行使されたら大問題となるのは当然である。任命行為が「形式的なもの」と国会でも確約してきた政府が、それを無視して解釈を変更したとなれば、国会への説明責任を踏みにじったのと同じだからだ。


たとえ内閣総理大臣の任命権が「発動可能」であるとしても(解釈を変更すればよい)、事実上それが許されてこなかったというのが、日本学術会議法を巡る背景であろう。長期渡る慣習は、十分「法源たりえる」はずだが、これを一顧だにしない無法国家・違法三昧政権は尋常ではないな。


最後に、日本学術会議がどういう思いで設立されたのかが分かる答弁があったので、紹介しておきたい。



第2回国会 衆議院 文教委員会 第12号 昭和23年6月19日

○森戸辰男 國務(文部)大臣

この法案は、わが國の新学術体制の立案、企画を目的として昨年八月結成せられました学術体制刷新委員会におきまして、約七箇月にわたり愼重審議を重ねた成案をもとといたしまして、ほとんどこれを変更することなく、政府において立法化したものであります。この意味におきまして、本法案は、わが國科学者の総意を反映して民主的に立案された眞に歴史的なものと称し得るのでありまして、日本学術会議の成立は、全國科学者の切望するところであると信じます。



当時の学術界でよく吟味し、科学者たちの総意でほぼ変更なく立案されたはずの日本学術会議法が、今では軽んじられてしまうようになったということだ。

それにこの団体設立のアドバイスしてたのは、当時の米国の科学者団体だったのですがねえ。


愚か者たちが支配側に都合よく改変を迫るというのが、よく分かることでしょうw
弱体化させるには、障害となる部分を取り除けばよいのさ。

基本原則を破壊することで、それも容易になるのだよw


日本学術会議の推薦した新会員を総理は任命拒否できるのか

2020年10月05日 18時07分44秒 | 法関係
スガ内閣で初っ端から揉め事ですか。

既に報道されてるように、日本学術会議側から新規会員の推薦名簿を総理に提出した処、スガ総理が「6名の会員について任命拒否」と伝達した、とのこと。正式な手続を経た決定かどうかは、とりあえず分かりません。


そこで、今回の総理権限(任命拒否)について検討してみたい。
(素人の個人的見解ですw)


(1)日本学術会議は「審議会」と同じではない

権限の前に、団体の性格について見てみた。
まず、よくテレビ解説等で登場する識者連中の言う「審議会と同じなんだから、委員の差し替えや人選は行政側にある」という意見はハズレだと思います。

審議会だと事務局(所管する行政側)が自由に学識・有識(財界経営)者等を選ぶことができる場合が多いでしょう。
中には、例えば中教審や中医協のように、関係団体からの推薦委員を多数入れることになっている会議もあるでしょう。が、日本学術会議はこれら審議会とは一線を画していると思われます。

法律上の区分としては国家行政組織法に基づくものだろうと思います。

(審議会等)
第八条 
第三条の国の行政機関には、法律の定める所掌事務の範囲内で、法律又は政令の定めるところにより、重要事項に関する調査審議、不服審査その他学識経験を有する者等の合議により処理することが適当な事務をつかさどらせるための合議制の機関を置くことができる。

(施設等機関)
第八条の二 
第三条の国の行政機関には、法律の定める所掌事務の範囲内で、法律又は政令の定めるところにより、試験研究機関、検査検定機関、文教研修施設(これらに類する機関及び施設を含む。)、医療更生施設、矯正収容施設及び作業施設を置くことができる。

(特別の機関)
第八条の三 
第三条の国の行政機関には、特に必要がある場合においては、前二条に規定するもののほか、法律の定める所掌事務の範囲内で、法律の定めるところにより、特別の機関を置くことができる。



一般的な審議会は「国家行政組織法8条」で、日本学術会議は「法8の3」に規定される機関でしょう。「特別の機関」であって審議会等ではありません。あしからずw

橋下徹弁護士はこの点からして、論者として不適切ではw


(2)日本学術会議の会員はかつて選挙制だった

発足当初は会員を選ぶのは選挙制でしたが、その後中曽根政権下で日本学術会議法の改正があり、推薦方式へと変化した。
(所管省庁も、総理府→総務省→内閣府と流転したらしい)
推薦は各種学術団体からの人選によることになったが、小泉政権下でまた法改正があり、団体からの推薦ではなく、現会員・連携会員からの推薦方式となったようだ。

1983年の法改正の際、中曽根総理の国会答弁が今回の争点になってくるので、それは後述する。


(3)日本学術会議法ではどのようになっているか

一部から「独立の機関だ」という意見もありますが、(1)で見たように行政府から独立した機関(例えば裁判所)のような立場ではありませんし、日本学術会議法上でも総理の所轄とされていますね(完全独立説は否定的かと思います)。

第1条
2 日本学術会議は、内閣総理大臣の所轄とする。



また、総理の任命権は7条2項の通り。

第7条
2 会員は、第十七条の規定による推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する。


17条規定とは

第17条 
日本学術会議は、規則で定めるところにより、優れた研究又は業績がある科学者のうちから会員の候補者を選考し、内閣府令で定めるところにより、内閣総理大臣に推薦するものとする。



なので、日本学術会議が推薦した会員候補者を総理が任命する、ということになっています。


ここで、総理の任命権で「拒否権を発動できるのか」というのが問題となっています。


(4)過去の立法趣旨や経緯はどうなのか

原則的には、1980年代まで総理の任命拒否というのが、明示的に許されるという解釈は登場してないと思います。

国会答弁では、以下のような例があります。


第98回国会 参議院 文教委員会 第8号 1983年5月12日

○前島英三郎君 
代表が選挙によって選ばれるということが国のいろいろな審議機関に見られないわけですけれども、この中では、いままで選挙によって選ばれてまいりました。これはやっぱり大変重要な特質でありまして、この原則が守られなければ本会議の存在理由もまたあり得ないというふうな気がするんですけれども、今後この学術会議は、たとえば他の諮問機関のような形に変わっていくのでしょうか。その辺はどうなんでしょうか。


○中曽根康弘君 
これは、学会やらあるいは学術集団から推薦に基づいて行われるので、政府が行うのは形式的任命にすぎません。したがって、実態は各学会なり学術集団が推薦権を握っているようなもので、政府の行為は形式的行為であるとお考えくだされば、学問の自由独立というものはあくまで保障されるものと考えております。


○前島英三郎君
そういう意味では、政府案を私ずっと聞いておりましても、学術会議の存在理由をなくすというふうな危険性をも一面感じているのですけれども、その辺は、全く自主独立、そういう介入する意図はあり得ない、こういうことで理解してよろしいですか。


○中曽根康弘君
昔のような学術会議はなくなってくると思います。つまり、学者が選挙運動に狂奔して、郵便を配ったりいろいろやっておると。学問の権威というものは票数にかかわるものではないという面があるのであって、そういう意味において、生きた人間同士が生きた人間の権威者を選ぶという方がより真実に学問の場合は近いと私は考えております。


さすが大勲位中曽根と言われるかもしれません。不沈空母発言のタカ派と言われた中曽根総理は現代政治家たちよりは断然まともで、見識もあったということですね。

『政府が行うのは形式的任命』『政府の行為は形式的行為』にすぎないと、繰り返し述べており、総理が任命拒否を行う実態というのは想定されてない、と言っているわけです。


他にも、今で言う内閣府の大臣の答弁。


第100回国会 参議院 文教委員会 第2号 1983年11月24日

総理府総務長官 丹羽 兵助君

今回の改革そのものは、学術会議が先生のおっしゃいましたように真に科学者の代表機関としてその本来の機能を十分果たすことができるようにするため会員の選出方法等を改めるものでございまして、その会員の選出方法も、いまお話がありましたが、内閣総理大臣による会員の任命行為というものはあくまでも形式的なものでございまして、会員の任命に当たりましては、学協会等における自主的な選出結果を十分尊重し、推薦された者をそのまま会員として任命するということにしております。

 だから、会員の選出方法等を改めるということであって、その心配はないと思いまするし、いまお話がありましたように、学術会議の性格、目的、任務等に少しも変更を加えるものではない。

 特に、総理のもとに置く、総理府に置くよりは文部省の方に移した方がいいではないか、こういう先生の御意見もございます。先生はそういう御意見でございましょうし、そういう考えを持っていらっしゃる方もあるでしょうが、私の方としては、先ほど申し上げましたように、政府としては、学術会議が真に科学者の代表機関としてということでございますから、そうした専門的な文部省の所管よりは政府である内閣に、総理府の、総理のもとに置いた方が代表機関としての権限がある、また責任を大きく感じていただける、そういう意味で私どもは従来どおりの総理府に置かしていただきたい、こういう考えでございます



要するに、

『内閣総理大臣による会員の任命行為というものはあくまでも形式的なもの』

『会員の任命に当たりましては、学協会等における自主的な選出結果を十分尊重し、推薦された者をそのまま会員として任命する』

と所管大臣が答弁しているわけで、これを覆すにはそれなりの理由と説明が必要である。


(5)まとめ

条文上では拒否権発動は不明瞭だが、機関自体は総理の所轄下にある。ただし「特別の機関」として、独立性が担保されてきた経緯がある。

会員推薦は日本学術会議の自主性が尊重され、総理任命は形式的なものに過ぎないというのが政府方針だった。

これを覆したのがスガ総理であり、かつて同じ手法を用いたのが例の「解釈改憲」である。説明もできず理由も不明だが、過去からの行政解釈をひっくり返した、ということだ。

言うなれば、最高裁が判例変更を何の理由も言わず、説明もできず、けれどもある日突然最高裁判例を覆して違う結論を出した、というのと同じ。


アベスガ政治の本質は、こういう部分にあるのだ。彼らにとって、法や規範は無視できる。何より優先されるのは、「オレの意思」である。

嫌だから嫌、言いたくないから言わない、こうしたいからそうする、つまり幼児同然w


これを野放しにしてきたのは、愚かな日本国民ということだね。有権者が懲らしめないから、いつまでもこんな馬鹿げたことが継続されるのだよ。

「懲らしめる」とは何か?
与党の議席を激減させる、ということだ。

たとえ野党が政権取れずとも、議席が減れば政治責任が痛感されるというのが、選挙であり政治だろうに。そんな簡単なことすら分かってないのが、今の日本の有権者たちということ。だから政府が増長するし、法を無視した理不尽な支配が続けられるのである。


虚飾と縁故腐敗のアベ政治を振り返る

2020年09月17日 18時48分38秒 | 政治って?
アベはよく「悪夢の民主党政権」と呼んでいたが、私にとってはアベ政権こそが本物の悪夢であった。

アベ政治のペテン手法は、まずTPP参加表明から始まった。民主党政権時代では参加とは言っておらず、事前交渉に参加するかどうか、という段階だった。

ところが、アベ自民は「TPP反対」と掲げて選挙を戦っておきながら、勝利で政権を奪還した途端にアベがTPP参加を表明した。

アベの嘘つき政治の始まりを国民が目の当たりにしておきながら、その後もズルズルとアベ自民に選挙での議席を与え続けたのだ。アベ政権を増長させ、腐敗をエスカレートさせたのは、愚かな国民の選択だった。

選挙で痛手を受けないアベ政権が味をしめて、後の森友・加計問題や桜を見る会等の伏線となったのだ。

大企業中心の優遇政策と意図的円安効果によって、企業業績が上向き株価が上がったことなどでアベノミクスの大成功を喧伝し、それが消費税の大増税の口実であるにもかかわらず、アベ自民を選挙で支えた「一部の利益獲得者たち」がいたのだ。


唯一、アベ政権に国民側からの目に見える抵抗となったのは、戦争法案に関連する国会議論の時だった。国会周辺でデモが繰り返され、国会審議も難航してはいたが、多数派を占める与党側の馬鹿げた策によって、参院外交委員会のインチキ採決が行われた。

後日会議録は公開が長期に渡り封じられた上、委員長発言や採決結果などは殆ど捏造に匹敵する内容に書き換えられていた。アベ政治の文書改竄・捏造体質はここに結実したのだ。この後からは、いかなる行政文書であろうとも、簡単に偽造改竄が繰り返されるようになった。森友事件でそうしたアベ政治の体質が明るみに出たのだ。


また、アベ政権によって官僚の規律が完全に崩壊した。
以前だと野党議員が各省庁に「~の文書を出してくれ」と要望すると、ある程度は対応していたろうし、国会質疑においても不十分ではあっても応えようとする姿勢は残されていた。

だが、アベ政治の縁故腐敗体質が霞が関に充満すると、一部の官僚たちはあからさまに野党議員を蔑み小馬鹿にするようになった。簡単に言えば「俺らのバックには、アベやスガがついているんだからな、木っ端議員なんか相手にするわけない」、みたいな風潮だ。

特に酷くなったのは内閣官房・内閣府・財務省・経産省などである。文書のインチキ三昧の巣窟となった連中だな。


わが国の戦後政治において、これほどの腐敗とデタラメが官僚内に浸透したことがあったろうか。
文書主義は、ほぼ死んだ。
壊れたものを戻すのは、非常に困難だ。官僚の杜撰な体質が次の政権でも一層強化されることだろう。


都合の悪い文書は存在しないことになった。改竄や偽造がバレると、文書を作るなという方向性になった。要するに、徹底した「検証を妨害する」行政が公然と行われているのだ。


驕りと見栄のアベ政権は、経済統計でも改竄や偽装を繰り返すようになった。アベ政治の実態というのは、桜を見る会も重要な基幹(経済)統計も同じく国民を騙す為に少々見栄えをよくしようというものだ。

ロシアとの北方領土交渉にしても、何らの成果が上がらずとも「もうすぐ妥結できる、領土が帰ってくる」かのように誇張していたのだ。時々あまりに酷い嘘だと、日本政府の公式発表をロシア政府や大使館から否定される始末である。


アベ政治とは、虚飾の腐敗政治であり、捏造風土を政官界に拡大した。


こうしたアベ気質は、裁判所や検察にも当然及んだ。わが国では、法規範が崩壊したも同然だ。出世が大事なので、アベ官邸の言いなりになる輩が続出した。司法が、法よりも「政治権力」に服従することを選んだということである。独裁国家にありがちな体質ということ。


それに伴って、警察や海保のような暴力を行使できる組織が、一般市民に対し何らの法的根拠がないのに身柄拘束を平気でやるようになった。まともな法治国家であれば、違法な暴力を用いた警察や海保などは訴追され罰せられるはずが、日本という国においてはアベ官邸があらゆる支配を強めたことで、国家による暴力が堂々と行使されるようになったのだ。その狂気に目を向けない愚かな国民によって、アベ政治が支えられたのだ。


アベの「あんな人たちに負けるわけにはいかないんです!」演説に、アベ政治の特徴が現れている。アベは自分に反対する者たちは暴力で沈黙させ排除すればいい、と思っているということだ。

アベにとって自分に反対を言う人間は、既に「国民ではない」のだよ。アベがおトモダチを優遇し、味方と思う人間たちは「桜を見る会」に大量に呼ぶというように、ご褒美を与えたいのである。自身のカネではなく、国民の税金で。
森友加計問題は、その一端が垣間見えたに過ぎない。実際には、更に巨額の恩典を受けた連中が大勢いることだろう。だから経団連がいつもアベ政権を応援していたわけで。


そういう腐った連中がアベ政治を支える根幹だったのさ。
戦時中の「国家に反対しなければ、特高警察に逮捕されたりしない」と嘯いてた連中と極めてよく似ている。大政翼賛体質なのだ。

多分、スガ政権でも同じ事が繰り返されるだろう。


アベの約8年間で、大多数の国民は貧しくなった。
増税効果もあって、一層苦しむことになっているにも関わらず、選挙でアベ政治を否定しない国民の気持ちがよく分からない。
世界の中の日本、という視点で見ても、衰退し沈没して行ってるのに、漫然と時間だけが過ぎているのである。


にっぽん、沈、没!  ちん ヴォツ!!(大和田風)


アベ政治は、沈没を加速させたんですよ。
それにすら気付けない国民ならば、更にどんどん落ちて行くしかないでしょう。


福島原発事故後、若年者の甲状腺癌は増加した(データ追加後)

2020年09月05日 11時15分44秒 | 社会全般
2016年以降のデータが公表されてないようなので分からないが、2015年までの数字は発見できた。
(昨日の子宮頸癌の数字も、ここで検索しました)

>https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

※※9/12 16、17年のデータが公表されていたので追加しました
参考>https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/dl/index.html



年齢階級別の罹患率(人口10万人当たり)を一部書くと以下の通り。

男性

  ~4  ~9  ~14  ~19  ~24  ~29(歳)
(年)
05  0   0   0  0.531  0.954  1.374
10  0   0   0  0.384  1.202  2.210
11  0  0.107  0.330 0.321  2.704  0.735
12  0  0.108  0.133 0.290  1.464  1.504
13  0   0   0.337 1.549  1.069  1.826
14  0   0   0.410 0.878  1.411  1.787
15  0.039 0.110  0.417 0.771  1.986  0.950
16  0.1  0   0.4  0.6   1.9   2.4
17  0   0   0.3  0.8   1.8   2.5


女性

  ~4  ~9  ~14  ~19  ~24  ~29(歳)
(年)
05  0   0  0.136  0.687  3.049  4.885
10  0   0  0.242  1.888  5.004  5.583
11  0   0  0.624  1.589  6.868  6.907
12  0   0  0.489  2.476  6.142  6.886
13  0  0.076  0.850  2.747  4.798  7.224
14  0  0.077  1.113  2.833  4.514  9.926
15  0  0.385  0.547  2.787  5.592  8.096
16  0.1  0.2  0.3   3.0   7.1   11.6
17  0   0.1  0.6   3.5   7.1   12.4



男女とも、罹患が増加してる層があるようにも思えるが?

(追記  15歳以上の女性では16年以降、甲状腺癌が顕著な増加傾向である。男性でも同じく増加傾向が窺える)


福島県の大規模な検査実施で発見された例も少なくないだろうが、15年になると何巡目かになっているはずだろうから、発見から漏れてたとは考え難いのでは?


男性は甲状腺癌の発生がそもそも少ないはずが、福島原発事故後に増加に増加したのだとすると、それは何が理由だと思うのか?
ここ数年のデータも秘匿されてて、変だと思わないのか?

データ整理に時間がかかるとしても、16年とか17年のデータさえ非公表ってどういうことだと思います?w

時効待ち、とか何とかですかね?
それとも、記憶が薄れるのを待つとか?


追記:
17年までのデータが公開されてたのに気付いてなかったので、当方の勘繰りでした。お詫び致します。

記事を書く10日ほど前に公開されており、エクセル形式とは思ってなかった為、調査不足でした。すみませんでした。