いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

ドジな

2012年02月05日 18時22分16秒 | 俺のそれ
先日、スーパーで買い物をした時、失敗があった。


妻から購入を頼まれていたので、ある商品を購入しようと2つ手に取り、レジへと並んだのだった。

列の前にはご年配のご婦人が2人おり、財布を取り出したり精算したりするのも遅いのだが(要するにノロい婆さんだ)、陳列されてる商品などを見て素知らぬふりをしていた。


で、ぼくの前の婆さんのカゴはレジ打ちが終わって、レジのおばさんが「こちらはご一緒ですか?」と不意に聞いてきたのだった。
ぼくの商品はカゴに入れず台の上においてあったのだが、婆さんの商品とは離れていたから、関係ないのにね。
でもレジ係のおばさんが聞くので、婆さんが「いえ、違いますよ」と答えた。

ぼくは、このレジ係の人は何を言ってんだろ、全然別に決まってるじゃん、と思った。どう見ても、一緒の買い物客に見えるわけないじゃん、と。


で、ようやく、ぼくの番になった。
バーコードをピピッとやりながら、再びレジ係のおばさんが「お連れ様はご一緒ですか」と聞いてきた。
勿論、ぼく一人しかいないのだから、ぼく一人に決まってるじゃん、と思った。
レジ係のおばさんはぼくより体重が重いのは確実で、身長は同じくらいあった。女性としては、ごつい感じだった。酷い喩えで申し訳ないが、イノシシとウシを足して二で割ったような、まるで獄卒が如きおばさんだった。
そうか、商品がぼく一人で運べるか心配しているのかな、と思った。重いけど、大丈夫だよ、ぼくは一応男なんだし。車までの短い距離だから、運べるよ、と。

大丈夫です運べますよ、と答えようかと思ったが、ここは自然に答えることにした。

「いえ、いません。一人ですよ」(ニコッ)


すると、やや困った表情を浮かべながら、周囲を一瞬キョロキョロと見渡して、「○○円です」と言った。続けて、

 「こちらの商品はお一人様一点限りなんですぅ」

と言ったのです。

何?えっ?ぼくが?

 「お一人様一点限りです…限りです…かぎりで…です…す」

頭の中で、こだましましたよ。ええ、ええ。
いいえ、こだまです。
そんな感じ。


なんだ、いやだな~、最初から言ってくれればいいのに~
とか思いつつ、気付いてなかった、ぼくは、全然、と後悔。


バツが悪いのですが、「ああ、そうだったんですか、気付きませんでした、あ、あの、一つでいいですから…」と言ったんですが、ゴツい獄卒の如きおばさんが妙に優しい口調で、「いえ、いえ、いいんですよ、お連れさまがおられた、ということで」とまるで天使のように微笑んでいるではないかっ!


もうね、獄卒は間違いでした、仏か菩薩のように思えましたよ、ホントに。
すまんかった、おばさん。ぼくが間違っていました。
先の、脳内やりとりも、みーんな間違っていました。
先読みしてたのも、全部間違いでした。
前に並んでいた、クソ遅いばあさんの返答も、全てはぼくへの警告だったのですね。
ばあさんにも迷惑をかけて、すまんかった。


で、結局、そのままレジを通してくれて、2つ購入となったのでした。
レジのおばさん、獄卒とか呼んですまんかった。反省しています。