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吉松育美事件の不可解

2014年01月11日 15時25分26秒 | 社会全般
ゴシップ系のネタですが、偶然目にした事件だったので、ちょっと取り上げてみる。

>http://b.hatena.ne.jp/entry/www.hoshusokuhou.com/archives/35577029.html


裁判所の対応が「?」な事件かな、と思って、少し見たんだが。そうすると、次のような展開だった模様。



・12/11 ブログで告白、刑事告発+民事訴訟提起
>http://blogos.com/article/76077/


・12/16 特派員協会で会見
>http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/menscyzo_20131217_157001


・12/25 昭恵夫人と2ショット
>http://ameblo.jp/ikumi-621/entry-11736216598.html



何と、外国特派員協会で会見をやっていたんですと。しかも、首相夫人、日本のファーストレディに面会して事件の支援をお願いした上に、2ショット写真まで撮ってくれた、とな。


これには驚いたわけですよ。
この吉松さんという人は、一体全体、どんなVIPなんですか、と。


まず、普通に考えて、首相夫人に会うことなんかできない。
余程の旧知の間柄とかでもなければ、民間人なんて相手にされないだろう。公的な行事とかで夫人が訪れると決まっているとかでなければ、どこの馬の骨とも分からない民間人相手に1対1で面会なんかするわけないもの。


特派員協会のゲストスピーカーの選定とか依頼って、どういう日程になってるか知りませんが、事前に決まってなければほぼ無理な日程なのでは。
11日にブログに書いたとして、12日に特派員協会の誰かの目に留まり、13日くらいに会見をお願いすることが決まったとして、16日に会見を行うのは準備期間が短すぎるもの。相手側の予定を尋ねたり、会員の集まる予定とか、そういうのも急に決められるものなんだろうか?


特に、緊急性のあるニュースでもないので、そんなに厳しい日程で会見を開く特別な理由なんて、思い浮かばないもんね。少しくらい後にずれても、何らの問題もないはずだから。12日に大体みんな知るようになったとして、16日会見となれば、これはもう事前にその日に呼ぶことが決まっていたようにしか見えない。


安倍総理のファーストレディとの写真に戻るが、首相夫人には警護ががっちり付いているはずだし、秘書官も付いているだろう、多分。そうすると、誰彼かまわず面会するなんてのは、できるはずがない。彼らの許可(立場上は逆なんだろうけど)が得られなければ、夫人に到達なんかできるはずがない。

では、現在刑事告発していて、よく分からない民事訴訟の当事者がやってきたとして、その人物と首相夫人が面会することの意味が分かりますかね?それは、ある種の「訴訟当事者の一方に加担・肩入れする」ということを示唆するわけだ。

裁判の結果がどうなるかも分からないのに、そんな危ないマネをすると?ヘタをすれば、司法への介入だの不当な干渉だのといった批判を浴びる可能性すらあるのだ。そんな危険を冒してまで、何故首相夫人が一介の民間人に会わねばならないと思うか?


政治的に利用されるのは、主に「不遇な子供」などであって、何らの意図も罪もないような無垢の子供なら、「大統領が味方になろう」「ファーストレディが背中を押すわ」という話にもなろう。それは政治の側が見つけ出してきて、利用するまでだ。しかし、この一件はどう見ても世間のお涙頂戴に便乗した、イメージアップ作戦(通常なら総理の支持率アップを狙ったもの)というものとは全く違う。


では、どういうことが考えられるだろう?
マスコミ利用とか操作は「目立ちやすい」ということで、ここ最近は敬遠される傾向にあった。だから、大手マスコミを利用することはしなかった。
でも、特派員協会に顔が効いて、その上、首相夫人まで担ぎ出せる人物、となると、これはもうアメリカサイドの「外交上の有力者」ということが想定されるだろう。しかも、総理官邸筋が「断り難い」相手である、ということだな。そういう人物からの「お願い」なら聞かざるを得ない、と。

ひょっとすると、取引の交換条件だった可能性も考えられる。普天間移設+靖国参拝関連での、オバマ政権側かアメリカサイドのそれなりの責任者とのとりなし等が必要で、その見返りとして「首相夫人とのクリスマス会談」演出を引き受けた、というようなことかもしれないし。


少なくとも、総理周辺がOKと言わない限りは、勝手に昭恵夫人が面会に応じたということはあり得ないだろう。警護や秘書官の頭越しで「面会してやれ」と決定できるクラスで話が通ってないと、まず無理だ。それならば、全くの無名の訴訟当事者(被告は行政でもないのだ)との面会も可能になるかもしれない。それは平凡な知り合いとかいうレベルではないだろう。外交筋、だ。



そして、追加燃料は、署名サイトだと。


・1/8  署名サイト Change.org開始
change.orgとハリス鈴木>http://www.ashita-lab.jp/special/1541/


例のNHK『日本のジレンマ』に出てた人(http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/2b82a2292aa11bb685196d1b5daa72e2)ね。思わぬところで結びついたな。
あちら側のお仲間をできるだけ動員しよう、ということなのかもしれません。


ま、よく分からない事件ではあります。
ただ、動員力はかなり高いレベルで可能、ということだけは分かる。背景には、どんなコネが存在するのだろう?
日本のチンケな芸能界云々のレベルではないだろうね。



日本の治安水準~4000対1の「リアル鬼ごっこ」

2014年01月11日 10時51分34秒 | 社会全般
杉本容疑者の逃走劇が世界でも話題になっていたとの由。

>http://www.j-cast.com/2014/01/10193927.html?p=all



 例えば米FOXニュースでは「日本の警察が強姦容疑者を捕まえるための全国的な捜査を開始した」、英BBCでは「20歳の杉本裕太を探すために4000人以上の警察が動員された」と報じられているほか、仏AFP通信、中国・新華社の記事でも「4000人、850台を投入」という部分が強調されている。

さらにテレビ局や通信社で報じられた内容が世界中のニュースサイトに引用され、拡散されていった。

海外のネットユーザーからは、「怖いな」「早く捕まってほしい」という感想のほか、「1人のためにこんなに大勢で動くなんて…警察の面目丸つぶれだな」「ほぼ1日中、4000人のマヌケが動いても見つけられないのかよ」「日本の警察はお笑いだなw」など驚きや呆れの声が上がった。


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まあ確かに海外の人たちから見ると、非常に奇異に映るかもしれない。
が、これには、日本独特の事情というものが関係しているだろうと思われる。



①日本は凶悪事件が少ない=「野放しの凶悪犯」は多分少ない

簡単に言えば、日本は安全だ、ということの裏返しである。
例えばアメリカであると銃乱射とか強盗殺人事件とか、白昼でも危険な事件が全国的に見れば日常的に起こっているだろうと思う。なので、「強姦犯人が逃げている」というレベルだと、「何だ、全然大したことないじゃん」という危険度の認識を抱くのが、海外の人たちなのではないか、ということ。

しかし、日本ではそうそう凶悪事件は見かけないし、接する機会は少ないだろうと思われる。なので、「犯人が逃走」しているんだって、というニュースを知るだけでも、十分「危ないわね」と感じてしまうわけだ。



②凶悪事件が少ない故に、捜査員大量投入も可能

前項に関連するが、凶悪な強盗殺人犯だのがそんなにいないので、警官を集中投入可能な条件が揃っている、ということだ。もしも、もっと危険で悪いヤツらがゴロゴロうろついているなら、そっちに捜査員たちの手を取られてしまうから、今回の逃亡犯を追いかけるのに集中できない。でも、急ぎの凶悪事件がなければ、4000人も動員できてしまう、ということになる。



③神奈川県警の威信と面子丸潰れ、という問題

今回の事件の特徴は、地検から犯人の逃亡を許してしまった、という、「警察の落ち度」が関係していたことである。こうした場合、検察サイドからは「警察、何やってんだよ、ウチは全然悪くないよ、神奈川県警が悪いんだからね」ということで、責任のなすりつけが起こり易いだろう、と。

神奈川県警としても、管轄外への逃亡を許してしまった、ということになれば、県警幹部の責任問題にまで発展するかもしれない。県警の面子丸潰れだから。普通に「犯人が見つけられない、逮捕できてない」というような未解決事件と違って、「犯人を取り逃がした」ということになると、警察の大失態として指弾されかねない風潮が、日本の社会全体ないし警察のような機構には存在するだろう、ということだ。


なので、神奈川県警の威信をかけた捜査体制、ということになったはずだろう、と。それが4000人投入ということの意味であろうな、と。一応、全国指名手配を敷いたものの、神奈川県警以外の警察がとっ捕まえる前に、何としても総力を挙げて見つけ出せ、と。


川崎や横浜は都会なので、「かくれんぼしましょ」となれば、隠れる場所はかなりあるからね。たった一人を探し出すといっても、壮大な「かくれんぼ」ないし「リアル鬼ごっこ」なのだから、まあ、大変なんだわ。杉本容疑者が割と「愚か」だったから、この時間で発見できたものの、じっと動かずにどこかに潜伏されてしまうと、簡単には見つけ出せなかったかもしれない。携帯電話を所持してくれて、サンキューです、だった。



ま、そういうわけで、今回の鬼ごっこ(かくれんぼ?)は、日本ならではの事情というものがあった、ということです。海外から見れば、それは不思議ではあるのかもしれませんがね。