いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

ゆうちょ銀行の末路を占う新銀行東京

2010年04月07日 13時04分10秒 | 社会全般
日本郵政のみなさん、特に、現場のみなさんに最も言っておきたいと思います。

新銀行東京という”官業銀行”がどうなってしまったのか、ということを、よく見ておくべきです。彼らの失敗を学ぶべきです。


Yahoo!みんなの政治 - 政治記事・ニュース - 政治記事読みくらべ - FACTA - 瀕死の新銀行東京がメガバンクに融資を懇願


集めた資金の運用能力がなければ、杜撰融資で焦げ付きを増やしてしまい、定期貯金の払い戻しに窮する(笑)というような、石原銀行みたくなってしまうわけだよ。
或いは、潰れた日航みたく「原油先物」や「デリバティブ」で巨額投資損を食らってしまう、とか、だろ。直近では、ゆうちょ銀自身が投資損を1273億円だったか、計上しとっただろ?


石原都知事と日本郵政(西川)の失敗は似ている

新銀行東京に学ぶ経済学~その5


いいですか、郵政を支える現場のみなさん、みなさんの給料を削り取り、待遇を大幅に悪化させ、正規雇用を打ち切って非正規にしていたような連中というのが、こうして「巨額投資損」を積み上げてゆくわけですよ。何の経営責任も負うことなく、だ。

しかも、共通するのは、「官業」として胡坐をかいている上で行う「投資損」というものである。新銀行東京も、日航も、ゆうちょ銀も、同じように役人系の連中とかが無謀な計画をやってしまうとか、「官の金」だと思ってタカリにくるとか、そういうのが一緒なんですよ。


だから、このまま行けば、ゆうちょ銀行も同じように悲惨な未来へと突き進む可能性が高いと思いますよ。一番困るのは、最も人員の多い郵便事業と窓口なんですから。
人数の少ないゆうちょ銀が、将来破綻しようが整理縮小されようが、そういう時のダメージは大したことにはならない(金額的には巨大になると思うが)。その巻き添えを食って、その他大勢の郵政の労働者たちは、一緒にリストラされたりとか迷惑を蒙ることになるわけですよ。


JALのことを思い出してほしい。
無理やり、というか、どういう経緯かわからんけど、JASと統合させられましたよね?
で、元々JAS系って、テレビ業界で喩えて言えば「テレビ東京」みたいなもんで、華がないってことだったんです。フジとか日テレとかみたく、金回りがいいということもない、みたいな(笑)。給料とか大して高くもないけど、地味だけどまずまず堅実経営を心がけて、大きな投資もないけど大損もそんなにない、という感じでしょうかね。でも、JALとくっつけられて、潰れる時は一蓮托生。被害は分け合う、ということになるわけなんですよ。


片や、派手にやって、羽振りよく無駄金を吸い尽くして、でも、潰れるわけ。新銀行東京みたいに、一時は盛大にやって一部の上の方の人間たちだけにうまみがあるだけ。日本郵政に群がった連中とかもそうだったでしょう?
けど、現場はそんなことはないわけで。でも、潰れる時に被害を蒙るのは、現場なんですから。


なので、官業で銀行なんかをやっても、殆どが失敗に終わると思う。
政府関与というのを一部には残したい、ということなら、黄金株でも入れときゃいいだけなんですよ。1株で済むから。で、細々と命令する権利はないけど、「絶対にイヤだ」という権利だけ与えておけばいいんです。役所がいちいち口出ししてくることとかって、殆どの場合にダメになるとか、うまくいかないことが多いんですよ。だけど、「これだけは認められません」という拒否権だけ与えておけば、とんでもないことをしようとするときだけ、止めてください、って言えるんです。それでいいでしょう?


むしろ、地域とか置かれている環境とかで、もっとこうしたい、とか、こんな風にできたらいいのに、とか、そういう工夫の余地や自由が欲しいなと思ったこととかあるんじゃありませんか?
ならば、法律でがんじがらめにされるより、もうちょっと好きにやらせてよ、ということになっている方がいいんですよ。金融とか、小口資金管理なんかをやりたい、ということなら、そういう機能を持って商売ができるよ、ということになるでしょう?
セブン銀行とか、実際そうやってますよね?

けど、本体に銀行を組み込むと、イカれる時には郵政全体が一緒にイカれるわけなんですよ。個別の問題なんかじゃなくなるわけですよ。1軒の郵便局で、コンビニやりたいとか、薬局もやりたいとか、その横で銀行業務もやりたいとか、そういう機能は個々の判断でできるべきなんでは。自分が経営者、という視点ということです。そういうつもりじゃない、損しても「どうせヒトの金」という輩に多額の資金を預けると、新銀行東京とか日航とかゆうちょ銀とかの巨額損失みたいなことを、平気でやってしまうわけなんですよ。それでもいいと思いますか?


なので、本当に郵便を守りたい、と思うなら、危険なゆうちょ銀を「本格的官業銀行」として残すべきではない。どうしても「銀行業務をやりたい」という経営判断ならば、そうすればいいだけ。JRを見てごらんよ。ある程度、自由にやった方がSuicaとか出せて、それなりに事業を成り立たせているではないですか。そういう体制、発想が重要だと思うけど。


過疎地こそ、電子マネーの威力が発揮される、ということをよく考えてもらいたいよね。足腰が弱って、局舎まで行けないとか、交通の便が悪くて行けないとか、そういうのも解消されうるのだ、ってこと。ATM投資が大変だ、ということなら、携帯電話のアンテナ網が来てるなら、そういう既にあるインフラやシステムを利用してできるものを考えればいいんだし。発想として、いちいちおばあさんが何キロも歩いてお金をおろしに行かねばならない、という発想そのものが、間違ってるんじゃないかと思うけど。そういう不便を変えてゆくことこそ、意味があるんじゃないのか?

昔は、川まで水を汲みに行くとかだったでしょう?
遠い場所まで歩いて行かねばならなかった。
けど、それは、便利な水道というものに変わったんだよ。そういうのと同じ。使えるものを使う、便利になる工夫をする、というところに商機があるんじゃないのかな。ま、経営センスがあるわけではないから、よく分からんけど。現場で、もっと考えたほうがいいと思うよ。


結局、このまま行けば、ゆうちょ銀行は巨大な損失発生機関に陥る可能性が大、だろうね。郵政の職員は、そういう結末を望んでいるのか?
末端の人たちこそ、そういうのをどう思うの?
最後には、誰も責任なんて取らないんですよ。石原知事も、西川も、なんらの責任も取ってないでしょう?やるだけやって、でも失敗の責任なんて誰も取らないんだよ。亀井大臣が将来どうにか責任を取ってくれると思うか?そんなことは有り得ないんですよ。


よく考えたほうがいい。
郵政票は、一部の偉い人たちの分なんて大したことない。多いのは、現場の人たちの分です。後から一番損をするのは誰なのか、よく考えたほうがよい。




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
官の経営は失敗する (ぬる)
2010-05-04 20:52:32
はじめまして、
ググっていて偶然ここへやってきました。
自分も、ゆうちょの限度額引き上げ、官製ファンド設立などのニュースを見て、むしろ怒りより不安を覚えています。なんで、マスコミは亀井郵政の動きを新銀行東京の失敗と比較検証しないのか、ゆうちょが破たん→国債未消化→国家デフォルト宣言!の不安が現実味を押しています。
 あと、郵政問題では、JPエクスプレスという共同出資の宅配便会社を作り、僅か1年ちょっとで855億円の負債で倒産しています。なぜニュースにならないか不思議ですが、運送会社の経営に失敗したところで、官が何か経営するのは無理があると悟ってほしかったです。よろしければ、この辺もおしらべになってくてみてください。
返信する
西川体制交代の結果でしょう (まさくに)
2010-05-05 17:51:00
まさしく、「官の経営」は失敗というのが、ごく普通の評価であろうと思います。それは、郵政のことだけではなく、他の事業の多くが「官業」でやって赤字を垂れ流してきたという面が多いのではないかと思います。

ただ、ご指摘の宅配会社のことですが、詳しく調べていませんけれども、恐らく運送会社との事業を立ち上げたのを解消して整理したからではないかと思います。
政権交代後に、西川体制から現体制にどんでん返しとなったので、作った会社は即「閉鎖」に至ったものと思います。「民間会社になんて仕事を回さないぞ、郵便会社で配達するぞ」ということなのではないでしょうか。

通常は新規事業立ち上げの時に、資本も投入が必要ですけれども、その他諸々の投資が必要ですよね(会社を作ったり、看板だの車両だの制服だの…何から何まで)。そういうのは、会社が何十年か継続していけば「元を取れる」という時期が訪れるものと思いますけれども、2年未満ではほぼ赤字にしかならないでしょう。こういうのを清算するとなると、かなりの痛手になるのでは。

契約内容がどうだったのかわかりませんが、提携解消とかを申し出るとなれば、相手側損失を肩代わりするとかになるかもしれず、そうすると余計に赤字が拡大するのではないでしょうか。そうまでして、清算したかった、ということなんでしょう。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。