西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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2011年度 第3回女性学コロキウム

2011年12月29日 | サンド研究
2011年度 第3回女性学コロキウム 開催のお知らせ

「文 学とジェンダー フランス文学と絵画」

 2011 年度大阪府立大学女性学研究センター主催(人間社会学部「文学とジェンダー」共同研究プロジェクト共催)の第2回女性学コロキウムを、下 記の通り開催いたします。「文学とジェンダー」というテーマで、今回はフランス
文学と絵画に焦点をあてて見ていきたいと思います。文学作 品の中に絵画が比喩として使われること(例えば「彼女はレオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザのような神秘的な微笑を浮かべていた」など) がしばしば見受けられますが、絵画がフランス文学の中に本格的に登場するのは、フランス革命後、「芸術の大衆化」が実現された19世紀になってからです。 そこから絵画および画家を扱った「芸術小説」が誕生しました。 したがって、本コロキウムでは、19世紀および20世紀の文学作品において絵画および画家がどのように描かれているのかを、ジェンダーの 視点から探っていきたいと思います。

まず、本 学教員の村田が、ドラクロワなど多くの画家と親交のあったジョルジュ・サンドの作品『ピクトルデュの城』を取り上げ、一人の少女が女性画 家に成長していく過程を辿ると同時に、作品と絵画との関連を検証していきたいと思います。次に、青柳りさ金沢美術工芸大学教授が、 マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』をとりあげます。ボッティチェリ、ジョルジョーネ,ラファエロ、マネといった誰にも馴染み のある画家たちの作品への優れた鑑識眼を作品にとりいれる独創的な手法の分析に、ジェンダーという視点を加えることで、プルーストの世界 に新たな魅力が加わります。

皆さまと 自由で闊達な議論ができますことを期待しております。是非、ふるっ
てご参加ください。




日時 : 2012年2月4日(土曜日)午後1時30分~午後5時
1時30分~2時30分

タイト ル:ジョルジュ・サンドの作品における女性画家像

       ―『ピクトルデュの城』をめぐって―

発表者:村田京子(本学教授・女性学研究センター副センター長)2時 40分~3時40分

タイト ル:プルーストとアスパラガスとジェンダー

発表者: 青柳りさ(金沢美術工芸大学教授)

……休憩……

 4時~5時:自由討論

参考 文献: 

ジョル ジュ・サンド『ピクトルデュの城』(小椋順子訳『ちいさな愛の物語』所収、藤原書店)

『ジョル ジュ・サンドの世界』、第三書房
マルセ ル・プルースト『失われた時を求めて』第1巻(吉川一義訳 岩波文庫)

場 所: 大阪府立 大学 中百舌鳥キャンパス B3棟106会 議室

(交通ア クセス、キャンパスの地図等は、大阪府立大学ホームページ

(http://www.osakafu-u.ac.jp/info/index.html)をご参照下さい)

※ 参加は無料ですが、資料配付など の都合で、事前に参加の申し込みを下記の企画・実施担当者までメール(または葉書)でご連絡下さい。また、コロキウム終了後に「なかも ず」駅近くのレストランで講演者を囲んでの食事会(学生割引あり)を企画しています。お時間のある方は是非ご参加下さい。レストランの予 約の都合がありますので、食事会への参加の有無も合わせて、1月22日までにお知らせ下さい。


企画・実施担当:

村田京子:大阪府立大学人間社会学部
bal@hs.osakafu-u.ac.jp

〒599-8531堺市中区学園町1番 1号
072-254-9612(ダイヤル・イン)

お問い合わせは、メールまたは電話で村田まで。参加申し込みはメールま たは葉書で上記の宛先(村田)まで


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