斎藤 環【著】
河出書房新社(2009/05発売)
内容説明
今、この作家・小説が面白い!もっとも読み巧者な精神科医による問題作・話題作の臨床精神鑑定。16人へのクリティカル・オマージュ。
目次
「性愛」と「分裂」―宮沢賢治試論
他者としての「妻」―小島信夫『抱擁家族』再読
逆説の同心円―三島由紀夫論
超越性と情動の倫理―石原慎太郎『化石の森』
ヤコブの梯子、ジェイコブの路地―中上健次『十九歳のジェイコブ』
リアルで厳密で、すこし寂しい希望を―村上龍『最後の家族』解説
「精神分析」の呪縛―『狂骨の夢』批判的読解
京極堂との「会話」『狂骨の夢』再論
唯物論的ラブレター―中井久夫の「文体」
言語の谷間の夢の閾―多和田葉子
『残虐記』の二つの謎―桐野夏生を読む
予告篇による二〇世紀―古川日出男
傷つく人形―金原ひとみ
距離と祈り、あるいは世界の多重化に関する覚え書き―米澤穂信
解離、増殖、そして加速せよ―清涼院流水
「キャラ」の戦争
『キャラクターズ』じゃなぜ朝日新聞社を襲うのか―東浩紀と桜坂洋の共作
著者等紹介
斎藤環[サイトウタマキ]
1961年、岩手県生まれ。精神科医。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学。「ひきこもり」研究の第一人者。
評論活動は、時事問題から、文学、美術、音楽からマンガ、アニメ、サブカルチャー全般に及ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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