看護の科学社、2011年発行。
漢方薬の啓蒙本です。
太田黒先生は「水毒」を特に重視している様子。
系統的に勉強した医師以外では自分の経験が色濃く残りますが、太田黒先生も例に漏れず、自分の奥さんのつわりに五苓散が著効したところからキャリアが始まっているようです。
細かい証よりは患者さんをタイプに分けて処方を考慮していますが、読む方としては説得力が今ひとつでしょうか。
アトピー性皮膚炎の項目もあり参考にしたかったのですが「どうしてこの方剤を選んだのか、効かない場合はどう考えて次に何を選ぶのか」という思考過程が見えないので、経験談に終わっている印象がありました。
ただ、「主訴をあえて無視して、その患者さんにどの方剤が合うのか考えるのを基本としている」という視点には目から鱗が落ちました。
病名漢方から抜け出せずにいる初級者の私には、よきアドバイスです。
漢方薬の啓蒙本です。
太田黒先生は「水毒」を特に重視している様子。
系統的に勉強した医師以外では自分の経験が色濃く残りますが、太田黒先生も例に漏れず、自分の奥さんのつわりに五苓散が著効したところからキャリアが始まっているようです。
細かい証よりは患者さんをタイプに分けて処方を考慮していますが、読む方としては説得力が今ひとつでしょうか。
アトピー性皮膚炎の項目もあり参考にしたかったのですが「どうしてこの方剤を選んだのか、効かない場合はどう考えて次に何を選ぶのか」という思考過程が見えないので、経験談に終わっている印象がありました。
ただ、「主訴をあえて無視して、その患者さんにどの方剤が合うのか考えるのを基本としている」という視点には目から鱗が落ちました。
病名漢方から抜け出せずにいる初級者の私には、よきアドバイスです。