“子ども”を取り巻く諸問題

育児・親子・家族・発達障害・・・気になる情報を書き留めました(本棚4)。

『祖父母手帳』

2017年07月30日 10時45分06秒 | 育児
 まだこの本を読んでいません。
 紹介記事(監修を務めた小児科専門医の森戸やすみさんへのインタビュー)を読んだだけですが、フムフムとうなずけるコメントがありましたのでメモメモ。
 予防接種に関わっている小児科医は「感染症と予防接種の基本的なことを教育する場がない」という現実を日々思い知らされています。
 それと同様、現在の日本には子育てを学ぶ場がない、という指摘に激しく同意しました。

 あ、これから読もうとしている人はネタばれの可能性があるのでこのブログを読んではいけません!

■ 育児の常識は時代によって変わる!『祖父母手帳』監修の医師が語る課題
2017.7.19:WEDGE Infinity

・子どもに何かあるとお母さんは自分のせいって思ってしまうことが多いんですよね。「風邪を引いたのは寒くさせてしまったから」とか。子どもは1年間に平均6~7回風邪をひきますからって説明するとホッとしてくれます。

・お父さんは自分のせいって思わない傾向があるように思います。女親は「自分のせいで子どもが~~になる」ことをすごく気にして、男親はもう少し客観的。

・ネット上に育児情報は多いですが、真偽を確かめることはとても難しいのです。情報過多で玉石混交ですが、怪しいもののほうが多いんです。官公庁や大学病院、学会、公の研究所のホームページから探すことをお勧めします。

・ワクチンは大事ですが、同時接種が怖いとか、ワクチン自体がいらないという声があり、悩む親御さんが多いので書きました。予防できる病気が増えたので今は予防接種の数が増えたんですね。日本では混合ワクチンが少ないので、一度に3本4本打つこともあるのですが、親世代、祖父母世代は自分たちはそんなに打ってないからから不安を感じる。予防接種の必要性をきちんと調べてきたお母さんの横でおばあちゃんが「そんなに打つの? かわいそう!」って言っていることもありますね。「うちは心配なので2本までで」って言うお母さんもいます。病気はいつもらうかわからないので、本当は抵抗力の弱い幼いうちに打ち終わるのがいいんです。

・昔は細菌性髄膜炎って年間に1000人くらい発症していました。私が20年前くらいに研修医だった頃、髄膜炎ということがわかってご両親にお話するのがとてもつらかった。1歳未満の子が細菌性髄膜炎になると3分の1は亡くなり、3分の1は後遺症が残る。元気に治るのは3分の1という状況だったのです。それが今はヒブワクチンを4回打てば、ヒブによる細菌性髄膜炎の発症はほぼゼロにすることができます。

・外国の母子手帳は定期予防接種が受ける順番通りに書いてあるけれど、日本は定期予防接種の後に任意予防接種が載っていたりして把握しづらい。受ける月齢順に並んでいたら、受け忘れがないし、確認しやすいし、誤接種が減るし、任意接種のワクチンの接種率が上がるでしょうね。

・日本の母子手帳は専門家が監修しているので情報自体に間違いはないですが、読み物として面白くない。何が重要で優先度が高いのかがわかりづらいです。

・今の日本には育児を教える人がいないんですよね。医者に聞かれても子育てしていない医者もいっぱいいるし、医者は子育てを教える人ではなくて病気の専門家ですからね。基本的には、医者は病気の予防と治療、助産師はお産、保育士は預かっているときだけ、学校は教育機関。


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