毎週木曜日午後7時半からテレビ東京で放映されている、人気漫画をアニメ化した番組です。
いつの時代も日本人は「忍者モノ」が好きですねえ。
古くは「仮面忍者赤影」「サスケ」に始まり、「忍者はっとり君」「ドラゴンボール」などなど。
私は子どもの頃「サスケ」(白土三平作)にはまった一人ですが、生きていく厳しさを垣間見せる内容に、子どもながら何とも云えぬ寂しさ・侘びしさを感じた遠い記憶が残っています。
子どもにつられて「NARUTO」を見始めたのは、もう5年くらい前になるでしょうか。
そのストーリーは大人でも十分に楽しめるレベルに練り上げられていて感心しました。
よくよく考えてみると、時代設定も不確かだし(江戸時代風と思いきや、ラーメン屋が出てきたり)、隠れて行動するイメージの忍者同士が堂々と派手な戦いを演じたり・・・ヘンといえば変です。
「忍者」というキャラを用いた「戦いドラマ(戦国物語?)」という感じでしょうか。
その昔、SF小説の一分野で宇宙を舞台にした戦争物を「スペースオペラ」と呼んだように。
ただ、他の子ども向けマンガ・アニメと異なり、惹きつけられる何かがそこにあります。
それは、「成長物語」と「血のつながり」という要素。
手の付けられないやんちゃ坊主だった主人公のナルトが、苦しい修行で挫折を味わい、仲間とのふれあいの中で友情を育み、戦いの中で勇気と信念を抱くようになって行くのです。
さらに生き抜くための厳しさと、自ら背負う業を知っていく場面では凄みさえ感じさせます。
また、忍者の長である「火影(ほかげ)」を巡って争う場面では血族の繋がりがキーワードとなっています。これは横溝正史の小説に通じるモノがありますね。
そして、2009年12月17(木)に放映された上記テーマは、40歳代後半の私も驚嘆・感動する内容で、書き留めずにはいられなくなりました。
もうひとりの主人公であるサスケの兄イタチは自分の一族を皆殺しにして抜け忍となった憎むべき存在。
両親までも殺した彼を恨んで修行・成長したサスケは遂にイタチを超える日を迎えました。
しかし、兄イタチの命を絶った後で知った真実は・・・
イタチは忍者社会の平和バランスを塾考した上での苦渋の決断として自分の一族を抹殺せざるを得ませんでしたが、最愛の弟だけは手にかけられませんでした(この一文の内容を長い時間をかけて描いています)。
自分を憎むことで厳しい忍びの世界を生き延びるエネルギーを与え、成長したサスケが自分を超えたタイミングで自らの命を捧げ、一族の未来を彼に託したのです。
なんといういうこと!
「巨人の星」以来の心理描写に長けたマンガだと思いました。
※ 海外でも人気が沸騰し、主人公のナルトは「ニューズウィーク日本版」2006年10月18日号の特集「世界が尊敬する日本人100」に選出されたそうです(笑)。
いつの時代も日本人は「忍者モノ」が好きですねえ。
古くは「仮面忍者赤影」「サスケ」に始まり、「忍者はっとり君」「ドラゴンボール」などなど。
私は子どもの頃「サスケ」(白土三平作)にはまった一人ですが、生きていく厳しさを垣間見せる内容に、子どもながら何とも云えぬ寂しさ・侘びしさを感じた遠い記憶が残っています。
子どもにつられて「NARUTO」を見始めたのは、もう5年くらい前になるでしょうか。
そのストーリーは大人でも十分に楽しめるレベルに練り上げられていて感心しました。
よくよく考えてみると、時代設定も不確かだし(江戸時代風と思いきや、ラーメン屋が出てきたり)、隠れて行動するイメージの忍者同士が堂々と派手な戦いを演じたり・・・ヘンといえば変です。
「忍者」というキャラを用いた「戦いドラマ(戦国物語?)」という感じでしょうか。
その昔、SF小説の一分野で宇宙を舞台にした戦争物を「スペースオペラ」と呼んだように。
ただ、他の子ども向けマンガ・アニメと異なり、惹きつけられる何かがそこにあります。
それは、「成長物語」と「血のつながり」という要素。
手の付けられないやんちゃ坊主だった主人公のナルトが、苦しい修行で挫折を味わい、仲間とのふれあいの中で友情を育み、戦いの中で勇気と信念を抱くようになって行くのです。
さらに生き抜くための厳しさと、自ら背負う業を知っていく場面では凄みさえ感じさせます。
また、忍者の長である「火影(ほかげ)」を巡って争う場面では血族の繋がりがキーワードとなっています。これは横溝正史の小説に通じるモノがありますね。
そして、2009年12月17(木)に放映された上記テーマは、40歳代後半の私も驚嘆・感動する内容で、書き留めずにはいられなくなりました。
もうひとりの主人公であるサスケの兄イタチは自分の一族を皆殺しにして抜け忍となった憎むべき存在。
両親までも殺した彼を恨んで修行・成長したサスケは遂にイタチを超える日を迎えました。
しかし、兄イタチの命を絶った後で知った真実は・・・
イタチは忍者社会の平和バランスを塾考した上での苦渋の決断として自分の一族を抹殺せざるを得ませんでしたが、最愛の弟だけは手にかけられませんでした(この一文の内容を長い時間をかけて描いています)。
自分を憎むことで厳しい忍びの世界を生き延びるエネルギーを与え、成長したサスケが自分を超えたタイミングで自らの命を捧げ、一族の未来を彼に託したのです。
なんといういうこと!
「巨人の星」以来の心理描写に長けたマンガだと思いました。
※ 海外でも人気が沸騰し、主人公のナルトは「ニューズウィーク日本版」2006年10月18日号の特集「世界が尊敬する日本人100」に選出されたそうです(笑)。