以前取り上げた「百物語」と作者は同じです。
今回は江戸モノでも葛飾北斎と取り巻きの日常を江戸情緒たっぷりに描いた作品。
江戸っ子の”粋”が随所に感じられる傑作だと思います。
これ見よがしのケレンではなく、行間(コマ間?)から情感がにじみ出てくる展開から推測して作者の力量は大したものです。
例えて云えば”いぶし銀の仕事師”でしょうか。
北斎は酸いも甘いもかみ分けた、ちょっと斜に構えたガンコ爺、風に描かれてよい味を出しています。
ほかの登場人物も自他共に認める変人達、それが皆自然体で、人生を楽しんでいる様子が窺われます。
いい時代だったんですねえ。
残念ながら杉浦さんは2005年に若くして亡くなりましたが、この作品は後世に残ることでしょう。
同じく葛飾北斎を扱った駄作映画「北斎漫画」(1981年、新藤兼人監督)とはえらい違いです。
今回は江戸モノでも葛飾北斎と取り巻きの日常を江戸情緒たっぷりに描いた作品。
江戸っ子の”粋”が随所に感じられる傑作だと思います。
これ見よがしのケレンではなく、行間(コマ間?)から情感がにじみ出てくる展開から推測して作者の力量は大したものです。
例えて云えば”いぶし銀の仕事師”でしょうか。
北斎は酸いも甘いもかみ分けた、ちょっと斜に構えたガンコ爺、風に描かれてよい味を出しています。
ほかの登場人物も自他共に認める変人達、それが皆自然体で、人生を楽しんでいる様子が窺われます。
いい時代だったんですねえ。
残念ながら杉浦さんは2005年に若くして亡くなりましたが、この作品は後世に残ることでしょう。
同じく葛飾北斎を扱った駄作映画「北斎漫画」(1981年、新藤兼人監督)とはえらい違いです。