雨の中を傘をさして散歩してきました、私の眼にはこんな雨の日が嬉しい日です、すこしの陽ざしでも眩しくてサングラスたより歩くのもいいけど、自分の目で見れる風景がいい!
家に帰ってからビョンホンさんの映画「夏物語」を観て、心が優しく穏やかになれた,そして又、たくさん泣いてしまった・・・
ビョンホンさんは今やビックスター、ハリウッドスターになったけれど、今の私には「夏物語」は心に優しくて大好きだ、2007年の作品だけど私の心のダイヤモンド!
映画からのイメージで書いた、小説<悪い女>又載せてみたくなったので読んでいただければ嬉しいです。
<高ちゃんと私のイメージ?こんな感じで書いてみました>
写真は、大好きな美しき人の映画「夏物語」より、お借りして・・・
元気だったあの頃、ソウルまで試写会に行けた事が、すごく近くで、眼の前でビョンホンさんに奇跡の出逢いがあったことが夢のようです!!!
☆ ☆ ☆
悪い女(小説)
山あいのとある田舎まちでの出来事です、都会から遠く離れた場所、人々に忘れられ、記憶の中からも消えかけてる、さびれゆくばかりの街では、男と女の出会いなど望めないから、誰もが興奮しハイテンションだ!
そのな、若い男女があつまる数少ない貴重な日の小さな出来事でした!
なにしろ田舎まちですから若者と言っても中には三十路をとうに過ぎ四十に足をかけた者も多くなって、それでも、若者男女あわせて24~5人はあつまるのだとか、ひさしぶりに顔をあわせることの懐かしさと淡く、あまく、なにかを期待する、そんな気持ちで私は街の集会所へと急いだ・・・
私は我が家にはめずらしい「とうらい物」のすこしだけ高級なお茶、母が大事にしまっておいたこのお茶を、年甲斐もなく大胆な行動にでて、母に黙って持ち出して、少しだけいい気になっていたのだろうか?
この貴重なあつまりには私の大好きな高ちゃんも来ているはず・・・
この私もそうだが三十路をだいぶ前に過ぎた高ちゃん!
高ちゃんは私よりひとつ年下のいい男、三十路を過ぎても若くて、カッコイイ!
若者のすくないこの街では目立つ存在で、ひそかに想いを寄せる女が多いだろう!
私は急ぎ足で小走りに集会所についた、何人かの顔をきょろきょろとせわしなく動かして、高ちゃんを捜してるじぶんが気恥ずかしくなって、誰にも気づかれないように下をむいた。
高ちゃんはだいぶ前にここに来ていたようで、すでにお酒がだいぶ入っているようだ、高ちゃんは本当はお酒があまり強いほうではない、だからなのか、高ちゃんの顔はピンク色に染まってる、ここに来ている女たちに、われ先を競うように高ちゃんはお酒を勧められたのだろう。
私はなんだか高ちゃんがかわいそうな気持ちになったけれど、その反面、私だけが出遅れしたような、仲間はずれされたような、変な気分になった。
高ちゃんはいい男、今でいう「イケメン」なのだ、それに優しくて、気立てもいい、そんな男を誰もがほおっては置かない、・・・
高ちゃんと私は家が隣あわせ、お隣同士で、子供の頃からよく一緒に遊んだ、いわいる幼馴染の仲良しだった、その頃の私はお転婆で「チャンバラごっこ」「木のぼり」が得意だった、子供の頃の高ちゃんは小さ目な、少しひ弱な男の子だったから、体を動かす男の子の遊びが苦手だった。
そんな時、私はわざと木登りや田んぼの中を走り回るチャンバラごっこをしては弟のように又時には私の手下のように扱っては泣かせたりしたが、高ちゃんと私はすぐに仲直りをして駆け回って遊んだ。
そんな高ちゃんと私は、いつごろからか立場が逆転して、へんにお互いを気遣う、ぎこちない関係になっていた。
それは思春期と言われる時期だったのか、突然、高ちゃんが男のにおい、それはむせ返る青くさい汗のにおいなのか?高ちゃんに気軽に会いたい気持ちとは裏腹な行動をして、高ちゃんを無視してる私自身がわからなかった、中学から高校1年生くらいの一時期のことだった。
そんな私の気持ちを逆なでするように、町のちょっとした実力者の娘で、同じ高校の同級生、しかもクラブまで一緒に陸上部、私とは常に競い合う少し性格が意地悪な子、杉下由布子が高ちゃんと私の間に割り込んできた。
経済力にものをいわせて、由布子は高ちゃんへプレゼント攻勢をはじめて、高ちゃんを自分に気を向けようとする、由布子の兄は大学生でよくバイクを乗り回していて、なかば暴走族のような男だった。
確かに由布子の兄は子供の頃から勉強のできる優等生だったが、なぜか、大学に入ってからは悪い仲間とも遊び回っていると、噂されていた。
そんな時、高ちゃんに由布子は誘いかけてきた。
ちょうどそのころ、高ちゃんはバイクの免許を取ったばかりだったから、高ちゃんの持ってないバイクを貸してあげるとささやいた、高ちゃんは少し悩んだが、バイクに乗りたいという気持ちが強かったのだろう、由布子の誘いにまんまとはまってしまった。
由布子の誘いから2日後の土曜日、事件はおきてしまった!!!
バイクの免許を取ったばかりの高ちゃんはバイクの運転を誤り道路のカーブの車止メ用の鉄柱に激突した、幸い、高ちゃんはかすり傷程度ですんだが、バイクがめちゃめちゃに壊れて、しかも由布子は兄には黙って持ち出して来ていたので、高ちゃんは由布子の兄のバイクを盗んだ事になってしまった。
高ちゃんは警察に窃盗の罪で拘束されてしまったが、由布子は最後まで自分が持ち出したとは言わなかった!
高ちゃんは何日も取り調べを受けたが、初犯だったことやバイクの弁償を、高ちゃんの父親が全額支払う事などで「厳重注意処分」で警察から帰ってきた。
あの事件からもう何年の月日が過ぎただろうか、今、私は急ぎ足で集会所に来て、懐かしく高ちゃんのあの事件を思い出している、あの事件後しばらくは、高ちゃんと私はぎこちない気持ちがつづき、学校や家の近所で顔を合わせても軽くえしゃくする程度で何年か過ぎたが、何がきっかけだったのかは覚えていないけれど、いつの間にか高ちゃんと私は「恋人ともいえず、友人とも」少し違う、微妙な関係で、たまに気さくに話し笑い、お酒を飲む、そんな存在が心地よい、少なくとも私はそうだった!!!
そしてあの集会所でのことが私の今でも「トラウマ」となって私を苦しめている!!!
いそぎ集会所について、高ちゃんを捜しながら人々をかき分けてやっと高ちゃんのそばにたどり着いてほっとして・・・
高ちゃん、だいぶお酒飲んだみたいね!
すこし、アルコール、抜いたほうがいいんじゃない!
このへんで、お茶にしてはどうかな~私のお持たせだけど・・・
<お茶、飲む!私、急いで来たからのどが渇いちゃって!>
<私、少しおなかがすいてるから、お酒は何か食べてからにするは!>
<このお茶、少しお高いけど、とってもおいしいの~>
<それになんどか、今日は高ちゃんと一緒に飲みたいから持ってきたのよ!>
<ね~高ちゃん一緒に飲もうよ!>
そんな言葉を私は高ちゃんにせがむように言った!
高ちゃんはただ優しく笑顔で言った「うん、いいよ!」
いつの間に私たちのそばに来ていたのか、いきなり、由布子の声がして・・・
「高介さん、お酒、飲み過ぎたときは、コーヒー飲まなきゃ~」
「私がコーヒー入れてあげるわ~」
「そんな似合いもしない、高そうなお茶なんか持ってきて!」
「私たち庶民は、インすタイトのコーヒーがいいのよね!」
「高介さん、コーヒー好きでしょ、こっちで一緒に飲みましょうよ!」
そのあとの事はどうなったのかよく覚えていないけれど、こんな些細な言葉のやり取りがいまだに私の胸を締め付ける!
由布子にはそのあとも何かと嫌みな事を言われたりする・・・
高ちゃんと私は今も微妙な関係がつづいてるけど、いつかは変化するのかも知れない、三十路をとうに過ぎたふたり、高ちゃんと私、そして、悪い女、由布子もいまだ独身だ!!!
初恋とは言えぬほど
男と女はあいまいな関係
けれど誰よりもお互いを求めあいする心がささやく
男は少年の想いを残し
女は少女のときめきを忘れられず
いつの日かひとつになる想いと月の光にかさねあう影をいだく
<完>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すこし前に載せたこの小説がたくさんの人に読まれてるみたいなので、今日は少し眼の状態がいいようなので、手直ししてみました。
まだ書きかけの小説がたくさんあるけど、中々仕上げられない・・・
こんな駄作でもお読みいただけで嬉しく、感謝です。
家に帰ってからビョンホンさんの映画「夏物語」を観て、心が優しく穏やかになれた,そして又、たくさん泣いてしまった・・・
ビョンホンさんは今やビックスター、ハリウッドスターになったけれど、今の私には「夏物語」は心に優しくて大好きだ、2007年の作品だけど私の心のダイヤモンド!
映画からのイメージで書いた、小説<悪い女>又載せてみたくなったので読んでいただければ嬉しいです。
<高ちゃんと私のイメージ?こんな感じで書いてみました>
写真は、大好きな美しき人の映画「夏物語」より、お借りして・・・
元気だったあの頃、ソウルまで試写会に行けた事が、すごく近くで、眼の前でビョンホンさんに奇跡の出逢いがあったことが夢のようです!!!
☆ ☆ ☆
悪い女(小説)
山あいのとある田舎まちでの出来事です、都会から遠く離れた場所、人々に忘れられ、記憶の中からも消えかけてる、さびれゆくばかりの街では、男と女の出会いなど望めないから、誰もが興奮しハイテンションだ!
そのな、若い男女があつまる数少ない貴重な日の小さな出来事でした!
なにしろ田舎まちですから若者と言っても中には三十路をとうに過ぎ四十に足をかけた者も多くなって、それでも、若者男女あわせて24~5人はあつまるのだとか、ひさしぶりに顔をあわせることの懐かしさと淡く、あまく、なにかを期待する、そんな気持ちで私は街の集会所へと急いだ・・・
私は我が家にはめずらしい「とうらい物」のすこしだけ高級なお茶、母が大事にしまっておいたこのお茶を、年甲斐もなく大胆な行動にでて、母に黙って持ち出して、少しだけいい気になっていたのだろうか?
この貴重なあつまりには私の大好きな高ちゃんも来ているはず・・・
この私もそうだが三十路をだいぶ前に過ぎた高ちゃん!
高ちゃんは私よりひとつ年下のいい男、三十路を過ぎても若くて、カッコイイ!
若者のすくないこの街では目立つ存在で、ひそかに想いを寄せる女が多いだろう!
私は急ぎ足で小走りに集会所についた、何人かの顔をきょろきょろとせわしなく動かして、高ちゃんを捜してるじぶんが気恥ずかしくなって、誰にも気づかれないように下をむいた。
高ちゃんはだいぶ前にここに来ていたようで、すでにお酒がだいぶ入っているようだ、高ちゃんは本当はお酒があまり強いほうではない、だからなのか、高ちゃんの顔はピンク色に染まってる、ここに来ている女たちに、われ先を競うように高ちゃんはお酒を勧められたのだろう。
私はなんだか高ちゃんがかわいそうな気持ちになったけれど、その反面、私だけが出遅れしたような、仲間はずれされたような、変な気分になった。
高ちゃんはいい男、今でいう「イケメン」なのだ、それに優しくて、気立てもいい、そんな男を誰もがほおっては置かない、・・・
高ちゃんと私は家が隣あわせ、お隣同士で、子供の頃からよく一緒に遊んだ、いわいる幼馴染の仲良しだった、その頃の私はお転婆で「チャンバラごっこ」「木のぼり」が得意だった、子供の頃の高ちゃんは小さ目な、少しひ弱な男の子だったから、体を動かす男の子の遊びが苦手だった。
そんな時、私はわざと木登りや田んぼの中を走り回るチャンバラごっこをしては弟のように又時には私の手下のように扱っては泣かせたりしたが、高ちゃんと私はすぐに仲直りをして駆け回って遊んだ。
そんな高ちゃんと私は、いつごろからか立場が逆転して、へんにお互いを気遣う、ぎこちない関係になっていた。
それは思春期と言われる時期だったのか、突然、高ちゃんが男のにおい、それはむせ返る青くさい汗のにおいなのか?高ちゃんに気軽に会いたい気持ちとは裏腹な行動をして、高ちゃんを無視してる私自身がわからなかった、中学から高校1年生くらいの一時期のことだった。
そんな私の気持ちを逆なでするように、町のちょっとした実力者の娘で、同じ高校の同級生、しかもクラブまで一緒に陸上部、私とは常に競い合う少し性格が意地悪な子、杉下由布子が高ちゃんと私の間に割り込んできた。
経済力にものをいわせて、由布子は高ちゃんへプレゼント攻勢をはじめて、高ちゃんを自分に気を向けようとする、由布子の兄は大学生でよくバイクを乗り回していて、なかば暴走族のような男だった。
確かに由布子の兄は子供の頃から勉強のできる優等生だったが、なぜか、大学に入ってからは悪い仲間とも遊び回っていると、噂されていた。
そんな時、高ちゃんに由布子は誘いかけてきた。
ちょうどそのころ、高ちゃんはバイクの免許を取ったばかりだったから、高ちゃんの持ってないバイクを貸してあげるとささやいた、高ちゃんは少し悩んだが、バイクに乗りたいという気持ちが強かったのだろう、由布子の誘いにまんまとはまってしまった。
由布子の誘いから2日後の土曜日、事件はおきてしまった!!!
バイクの免許を取ったばかりの高ちゃんはバイクの運転を誤り道路のカーブの車止メ用の鉄柱に激突した、幸い、高ちゃんはかすり傷程度ですんだが、バイクがめちゃめちゃに壊れて、しかも由布子は兄には黙って持ち出して来ていたので、高ちゃんは由布子の兄のバイクを盗んだ事になってしまった。
高ちゃんは警察に窃盗の罪で拘束されてしまったが、由布子は最後まで自分が持ち出したとは言わなかった!
高ちゃんは何日も取り調べを受けたが、初犯だったことやバイクの弁償を、高ちゃんの父親が全額支払う事などで「厳重注意処分」で警察から帰ってきた。
あの事件からもう何年の月日が過ぎただろうか、今、私は急ぎ足で集会所に来て、懐かしく高ちゃんのあの事件を思い出している、あの事件後しばらくは、高ちゃんと私はぎこちない気持ちがつづき、学校や家の近所で顔を合わせても軽くえしゃくする程度で何年か過ぎたが、何がきっかけだったのかは覚えていないけれど、いつの間にか高ちゃんと私は「恋人ともいえず、友人とも」少し違う、微妙な関係で、たまに気さくに話し笑い、お酒を飲む、そんな存在が心地よい、少なくとも私はそうだった!!!
そしてあの集会所でのことが私の今でも「トラウマ」となって私を苦しめている!!!
いそぎ集会所について、高ちゃんを捜しながら人々をかき分けてやっと高ちゃんのそばにたどり着いてほっとして・・・
高ちゃん、だいぶお酒飲んだみたいね!
すこし、アルコール、抜いたほうがいいんじゃない!
このへんで、お茶にしてはどうかな~私のお持たせだけど・・・
<お茶、飲む!私、急いで来たからのどが渇いちゃって!>
<私、少しおなかがすいてるから、お酒は何か食べてからにするは!>
<このお茶、少しお高いけど、とってもおいしいの~>
<それになんどか、今日は高ちゃんと一緒に飲みたいから持ってきたのよ!>
<ね~高ちゃん一緒に飲もうよ!>
そんな言葉を私は高ちゃんにせがむように言った!
高ちゃんはただ優しく笑顔で言った「うん、いいよ!」
いつの間に私たちのそばに来ていたのか、いきなり、由布子の声がして・・・
「高介さん、お酒、飲み過ぎたときは、コーヒー飲まなきゃ~」
「私がコーヒー入れてあげるわ~」
「そんな似合いもしない、高そうなお茶なんか持ってきて!」
「私たち庶民は、インすタイトのコーヒーがいいのよね!」
「高介さん、コーヒー好きでしょ、こっちで一緒に飲みましょうよ!」
そのあとの事はどうなったのかよく覚えていないけれど、こんな些細な言葉のやり取りがいまだに私の胸を締め付ける!
由布子にはそのあとも何かと嫌みな事を言われたりする・・・
高ちゃんと私は今も微妙な関係がつづいてるけど、いつかは変化するのかも知れない、三十路をとうに過ぎたふたり、高ちゃんと私、そして、悪い女、由布子もいまだ独身だ!!!
初恋とは言えぬほど
男と女はあいまいな関係
けれど誰よりもお互いを求めあいする心がささやく
男は少年の想いを残し
女は少女のときめきを忘れられず
いつの日かひとつになる想いと月の光にかさねあう影をいだく
<完>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すこし前に載せたこの小説がたくさんの人に読まれてるみたいなので、今日は少し眼の状態がいいようなので、手直ししてみました。
まだ書きかけの小説がたくさんあるけど、中々仕上げられない・・・
こんな駄作でもお読みいただけで嬉しく、感謝です。