あれはもう50年も前のことなので、告白?しても良いかしら
つい先日、何となく寝付けなくて、夜中に起きだして、テレビを見た
SONGSだった
歌い手は、井上陽水だった
曲は「シルエット・ロマンス」だった
夜中の事でもあり、私の耳では歌う、陽水の声は聞こえないけど
昔、好きだった歌なので、記憶の中で聴こえていた
耳が健康だった頃はあまり詩にこだわって聴いてなかったのか
あの日、あの歌の詩が気になった。
字幕の一節、一節が結構な、ドキとするほどの艶やかな言葉の連なり
健康で元気だったら、
恋を語る言葉も、普通なのだろう
何だか、ひどく、年老いた気分になった(実際、老女なのだから仕方ないが)
もう、若くない、
けれど、私が若かった頃
恋をしても、あんなふうに艶やかな言葉がつづれただろうか
遠い、昔の、初恋
おそらく私は恋愛が下手だったのだろう
若者の小さな集まりの中に彼はいた
何となく気になり、意識した彼だけど、言葉は、挨拶程度
けれど、ある日、突然、彼は現れた、私の仕事の取引先の病院にいた
私が、聞いていたのは、確か「東大病院の研修医」だと
でもなぜ、この大学病院にいるの?
私は、なぜか、ドギモギ、恥ずかしくなって、走り去ろうと急ぎ足になる
彼は、突然、「○○さ~ん、お茶しませんか」と声をかけてくれた
私の初恋は、この一度のカフェでの逢うセ゚だけで、淡い初恋が消えた日
今でいう、韓流ドラマじゃないけれど
私にはあまりにも、身分違いのお相手で、文京区の病院のおぼちゃまの御曹司
どう考えても、私の恋のお相手にはなれないお人だと、
これ以上は近づくまいと、心に決めて、淡い初恋の終わりでございました。
おかげさまで、つたない小説の中で、私の恋は幾重にも発展させて
夢見る、昔乙女の恋物語
夢の中では自由自在に大恋愛だって??
けれど、悲しいかな
最近の私は恋心も忘れてしまったようで・・・