廣島パイレーツ・チャンネル

広島の名も無き”田舎侍”が地元プロスポーツを中心に色々と書いて行く過激なスポーツコラムや、広島の市政や街づくりについても

築城論

2010-05-17 22:22:22 | Weblog
 先週、いつものレンタル屋で借りた映画のDVDは『築城せよ!』です。 聞いた事の無い映画で、レンタル屋の棚で見掛けてちょっと気になったものだから借りてしまいました。 物語は城跡の発掘調査中に戦国時代からタイムスリップして来た武将達が現れて城跡の石垣の上に城(と言うより天守閣)を造ろうとするが資材が無い。 それを城跡の発掘をしていた大学教授と学生達がネットを使ってダンボールの提供を呼び掛け、それを見た人達がダンボールを持ち寄って集まり、武将達と一緒にダンボールで天守閣を本当に造ってしまった。 一方、地元の市長さんと役人は城跡は取り壊してあの場所に工業団地を造って工場を誘致しようとし、こちらもネットで人を集め”攻城戦ゲーム”の名目に観光客を使ってダンボールの天守閣を破壊しようとするのですが果たして...と言うお話です。



 ダンボールの天守閣はともかくとして、全国で城跡の発掘や建物の再建が行われていますね。 江戸時代末の時点で全国に約400もの城や陣屋があったそうですが、明治初期の廃城令で”前時代の遺物”として壊されまくって取り壊されたり市街化されたりして激減し、”街のシンボル”だと保存運動などで壊されずに残った城も太平洋戦争末期の空襲で焼けて失われてしまい、江戸時代の天守閣がそのまま残っているのは姫路城彦根城松江城など12城だけなのは城好きにはよく知られている話です。 もしもタイムマシンがあるのなら後の時代の人の為に廃城令だけでも止めさせてもらえれば...もちろん戦争も止めさせたいですけど。

 現在、日本各地に城跡公園の敷地内にコンクリート造りの天守閣だけ造った”城”があります。 ちなみに広島城もその一つだったのですが、現在は二の丸に城門やなどを再建して一応、城(要塞)らしい体裁は整えています。 出来れば本丸の入り口である中御門と周りの櫓も再建すればもっと良くなると思うのですが、限られた市の予算ですからサンフレッチェの”専用劇場”の方を優先してくれた方がいいです。 広島城、カープのマツダスタジアム、そしてサンフレッチェにも”城”が必要ですから...

                              

 昔は城跡公園の石垣の上に適当なコンクリート造りの天守閣を建てたりしていたのですが、今は文部科学省の史跡管理の方針が厳しくなって、正確な資料(古写真か設計図面)を基にして木造で造らないと許可が下りなくなっているそうです。 高松城では天守閣を再建しようとしているのですが資料がわずかな写真しか無く、文部科学省の許可がなかなか下りないそうです。 私としては”木造”と言う点にだけ拘ってくれれば規制は緩和するべきだと思っています。 まず写真が日本に普及したのは幕末から明治にかけてで、幕末の時点で残っていなければ写真に残すのは無理ですし、設計図面に至っては城が”軍事施設”の側面もある事を考えれば完成後に即処分するに決まっているのですから。 今は石垣の形状や昔の絵などから当時を予想してCGなどで城を再現したりしています。 今、日本各地に居る城郭研究家たちに”再設計”してもらって木造で造れば何百年後には大きな価値が出るのではないかと思います。 私がそんな形で天守閣を”新デザイン”で造ってみてはと思うのはまず福岡城ですね。 私も行った事がありますけど天守閣の台座だけが残っていて天守閣が存在したのかしないのか諸説あります。 だったら設計者(黒田考高)が同じ広島城の天守閣を参考にしてデザインを起こして木造で建てて福岡に城下町の顔を取り戻して街のシンボルとする...と。 そしてもう一つは対馬金石城です。 ここに天守閣は全く存在しませんでしたが、あえて弘前城をモデルにした天守閣を造ります。 韓国の側に向けてはいかつい外観、そして日本側に向けては普通の櫓と言う特殊な構造で韓国に睨みを利かせ、韓国人が大量に入り込んで話題になっている対馬を”日本領”だと強く印象付ける事が出来ます。 あとは江戸城の天守閣も再建出来れば素晴らしいと思っているのですが...

                           

対話の意義や鞆への愛着確認(中国新聞) - goo ニュース

 ヨーロッパだったかのお話で、あるカップルがクリスマスにプレゼント交換をしようとしたがお互いに貧乏で何も買えない、それで男は父親の形見だった金ピカの懐中時計を売り払って彼女自慢の見事なブロンドのロングヘアに映える金ピカの櫛を買いました。 一方の彼女の方はそのロングヘアを思い切って切ってカツラ屋に売り、その金で彼氏の自慢の金時計に付ける金ピカのチェーンを買い、結局どちらも無駄だったけどお互いを思い合う気持ちを確かめ合った素晴らしいクリスマスだった...みたいなストーリーだったと思いますが、今回の鞆の浦埋め立て・架橋問題を聞いて何気に思い出してしまいました。

 もう一つ、先日私は広島市内の三井越後屋でやっていたイタリアフェアに行き、生ハムやチーズ、ワインなどを見て楽しんだのですが、入り口で無料配布していたイタリアの観光パンフレットを見て驚いたのはイタリアの世界遺産の数で50近くもありました。 日本では世界自然遺産扱いも含めて14しかありません。 この差は昔からの景観や街並みを大事に守って来たからで、日本の場合ヨーロッパと違って石造りでは無く木と紙の家だと言うハンディはあるものの、車が行き交うのに不便だと昔からの街並みを破壊しまくったのが大きな原因だと思います。 今回はお城がテーマですけど、城だけでなく城下町も残っているところは街全体が観光地になっています。 人口減少で車社会も変わろうとしています。 せっかく残っている町並みは残すべきでは...

 埋め立てをして橋を架け、主要道路を連結すれば渋滞は少しは解消すると思いますけど、その代償として何処の町にもある様な平凡な埋立地や橋によって景観は破壊され、観光客も減少しますし、将来鞆の浦が世界遺産に指定される可能性もゼロになります。 世界遺産の効果は絶大で、広島や宮島も観光客が増えましたし石見銀山ではまさに爆発的な増加を見せました。 その可能性が無くなるのです。 地元の方もこれからの鞆町は観光を主要産業に据えるべきだと思うのならトンネル方式など景観保存を優先するべきで、観光は捨てても良いのなら規定路線通りにすれば良い、それだけの話です...

                               

凍結の関空補給金75億円支給へ 政府、伊丹統合案受け(朝日新聞) - goo ニュース

 関空の立て直しについては色々と議論がされていますけど、私はまず伊丹空港の廃止しか無いと思いますね。 関空と伊丹では大阪市内からの所要時間が違い過ぎて国内線の誘致はほぼ不可能ですから。 伊丹空港を廃止して”渋々”関空に乗り入れた羽田からの国内線を使い、関空を”乗り換え空港”として利用すると言うのが私の案ですね。 海外からは深夜に日本着、もしくは深夜に日本発の便を出したいと言う需要があるはずですが、内陸部にある成田では深夜の離発着が出来なくて羽田の国際化に期待が高まっているそうですが、羽田だけでは需要を満たし切れませんから関空に羽田からの夜の国内路線で移動して関空で深夜の国際線に乗り換えてはどうかと思っています。 もちろん関空側も着陸料金の引き下げなど路線誘致の策が必要になりますけど...

                                     

 カープは明日からバファローズとの2試合になります。 そのバファローズからトレードで入団した迎祐一郎選手の入団経験が行われて新しいユニフォームも着て練習したそうで。 迎選手とバファローズに行った喜田選手、長谷川投手がいきなり一軍登録されて”昨日の友”と戦う事になるのか注目ですね。 それと前田(智)選手が指名打者(DH)で登場するかも気になります...

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 ...以上です。
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