精神科医で作家の、香山リカが、誰かとの対談で、「頑張らないほうがいい」と言っているのをテレビで観た。あれは精神科医の職業病的発言のようにも思う。というのは、精神科医なら誰でも知っているが、(特に勤務医の精神科医は)患者に対して、「無理してはいけない」、「あせってはいけない」、と言うのは患者に対する常套句なのである。うつ病患者にいたっては、「頑張れ」は禁句である。精神科医が、患者に対して、「頑張れ」ということは、きわめて少ない。だから穏当な発言をしているうちに、社会の病理に対しても、「頑張らなくてもいい」という価値観になってしまっているような気がする。しかし彼女の文を時たま、見かけるが、きれる発言は見かけない。
私は自分は寸暇を惜しんで、必死で頑張って生きる主義である。
私は自分は寸暇を惜しんで、必死で頑張って生きる主義である。