小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

自殺について

2010-10-24 19:35:46 | Weblog
私は自殺を無条件に悪いものだとは思わない。自殺はその人の思想的決断だと思っている。ただ自殺する場合、死のハードルは絶対に低くしてはならない。と思うのである。死のハードルは高くなくてはならない。自殺の方法には色々あるが、もちろん苦しい死に方と、苦しくない死に方がある。しかし、それと関係なく一人で死ぬには大変な勇気がいる。しかし、そのハードルを越すことこそが自殺が思想的決断となりえることだと思う。自殺は簡単であったり、恐くなかったりしてはならないと思う。だから、死にたいけど、一人で死ぬのは怖いから、女と心中するというような事はしてはならないと思う。二人で死ぬのは、一人きりで死ぬのより、ずっと死が怖くなくなる。しかし、それはダメである。死の恐怖のハードルを低くしてしまうと、自殺が本当の思想的決断かどうかが、あやふやになってしまうと思うからだ。

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