さて。ボクサーのグローブは単に素手で相手を殴ると危険だからという理由ではない。他にも理由がある。一つはボクサー自信の手が怪我しないように守るため。である。しかしもう一つ理由がある。それは、ボクサーは素手で殴るより、グローブをつけて殴った方が、大きな力を出せるからである。
相手に与えるエネルギーは、力積=F(力の大きさ)×T(力のかかっている時間)、である。ボクシングではナックルパートで打つ。つまり面で打つ。グローブをはめることによって、それがクッションになるから、T(力のかかっている時間)が長くなるのだ。だから、総量の力蹟も大きくなる。グローブをはめない素手で殴ると、痛みの度合いは格段に大きくなる。しかしグローブのクッションがなくなるから、T(力のかかっている時間)が、少し減ってしまうから、力積が小さくなり、一瞬の痛いパンチとなり、グローブをつけた時より力が少し減ってしまう。
一方、空手のパンチは、面ではなく、人差し指の中手骨の骨頭で打つ。空手のパンチは元々、固い物体を破壊するためのパンチである。つまり点で打つ。固い物体を壊す時、同じ力なら当たる面積は小さいほどいい。針では小さな力でも物体を刺し抜けるが、トンカチでは、物体を刺し抜くことは出来ない。
これは空手の蹴りでよくわかることであるが、空手は虎趾で、相手の顔面という固い物を蹴る時には、強い力を発揮できるから、クリーンヒットすると一撃必殺となりうる。しかし相手の太腿や脇腹など、柔らかい所を蹴るには向かないから、一撃必殺とはならない。ムエタイでは、元々、固い物体を壊すのではなく、いかに相手に与えるダメージの総量を大きくするか、ということを考えて作られた蹴りだから、力積は空手の蹴りより大きいから、実線では、一番有効な蹴り方なのである。だから、空手の試合では、空手独自の蹴りではなく、ムエタイの蹴り方の要素を取り入れなくてはならないのである。
相手に与えるエネルギーは、力積=F(力の大きさ)×T(力のかかっている時間)、である。ボクシングではナックルパートで打つ。つまり面で打つ。グローブをはめることによって、それがクッションになるから、T(力のかかっている時間)が長くなるのだ。だから、総量の力蹟も大きくなる。グローブをはめない素手で殴ると、痛みの度合いは格段に大きくなる。しかしグローブのクッションがなくなるから、T(力のかかっている時間)が、少し減ってしまうから、力積が小さくなり、一瞬の痛いパンチとなり、グローブをつけた時より力が少し減ってしまう。
一方、空手のパンチは、面ではなく、人差し指の中手骨の骨頭で打つ。空手のパンチは元々、固い物体を破壊するためのパンチである。つまり点で打つ。固い物体を壊す時、同じ力なら当たる面積は小さいほどいい。針では小さな力でも物体を刺し抜けるが、トンカチでは、物体を刺し抜くことは出来ない。
これは空手の蹴りでよくわかることであるが、空手は虎趾で、相手の顔面という固い物を蹴る時には、強い力を発揮できるから、クリーンヒットすると一撃必殺となりうる。しかし相手の太腿や脇腹など、柔らかい所を蹴るには向かないから、一撃必殺とはならない。ムエタイでは、元々、固い物体を壊すのではなく、いかに相手に与えるダメージの総量を大きくするか、ということを考えて作られた蹴りだから、力積は空手の蹴りより大きいから、実線では、一番有効な蹴り方なのである。だから、空手の試合では、空手独自の蹴りではなく、ムエタイの蹴り方の要素を取り入れなくてはならないのである。