小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

空手は固い物に対するパンチ、キックである

2010-11-11 11:30:54 | 武道・スポーツ
空手の突き、蹴り、は固い物を壊すために考え出されたパンチ、キックである。だから空手家は、レンガやブロックなどで試割りをするのである。

一方、ボクシングやムエタイのパンチ、キックは、人体という弾力のあるものに、大きなダメージを与えるために考え出されたパンチ、キックである。だから、ボクシングやムエタイでは、サンドバッグを殴り、蹴ることが練習の基本なのである。ボクシングやムエタイでは、試割り、ということはしない。勿論、空手家やカンフーもサンドバッグのような物を突くこともあるが、それは、手の骨や皮膚を固く鍛えるためであって、巻き藁と同じであって、技術の訓練のためではない。

固い物を壊すためには、当たる面積が小さい方がいいのである。だから空手では、点(中手骨の骨頭)で突き、点(虎趾)で蹴る。一方、ムエタイの蹴りは、どこで蹴るかというと、膝下から足首までの下腿の脛で蹴るのである。ムエタイでは脱力して蹴るから、足首を固定していないから足背で蹴ると足首を捻挫してしまう危険があるからである。人体で硬い所はどこかといえば、それは頭だけである。他の部位は筋肉がクッションになってしまうのである。

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