小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

ファウルボールで失明した女性への損害賠償判決

2015-04-07 21:01:43 | Weblog
「日本ハムは7日、札幌ドームでの主催試合でファウルボールが右目に当たり失明した市内の30代女性が、北海道日本ハムファイターズと札幌市などに損害賠償を求めた訴訟で、損害賠償を命じた3月26日の札幌地裁第一審判決を不服とし、札幌高等裁判所に控訴したと発表した。26日の判決後、球団は「今回の判決は遺憾であり、プロ野球観戦の本質的な要素である臨場感が失われてしまうと懸念いたします。1球団のみならず野球界全体に及ぼす影響も十分に考えられることであり、判決内容を精査の上、控訴を視野に検討してまいります」とコメントし、控訴に踏み切る姿勢を見せていた。」

(デイリースポーツ 4月7日(火)18時20分配信)

こういうこと、は、前から、考えていた。

一試合で、ファウルや、ホームランなどは、何本も客席に入るのは、当たり前のことであり、よく事故が起こらないな、と思っていた。

試合を観に来ている客なら、試合に集中しているから、事故は起こりにくい、だろうと思う。(不意打ちが危険)

そして、試合を観に球場に入場する客は、ファウルボールの事故は、自己責任という約束があるのだと思っていた。

ただ、場外ホームランの場合は、どうなるのか、という点は、わからなかった。

場外ホームランの場合、球場に近く、危険が想定される、と、あらかじめ、わかっているのだから、通行者の責任となるのか、球団の責任になるのか、それと、あまりにも、球場から遠い場所なら、歩行者も危険を想定していないから、どうなるのか、疑問だった。

球場の外の、何メートルまでは、「場外ホームランに注意」というような、限界線があるのだろうか、とも、思っていた。

が、実際には、そんな線など、聞いたことなどない。

なので、実際はどうなのか?

テニススクールでは、ボールを人に当てたこともあり、当てられたこともある。それは、当然、起こることである。転がっているボールを踏んで、滑って、頭を打って大きな怪我になった時は、どうなのか?体調が悪かったり、怪我をしていたら、そういう時、無理して、して怪我をしたら、それは、本人だから、自己責任だろう。しかし、コーチとのラリーでは、コーチは、遠い所に、わざと打って、こちらの技術を鍛えて下さる(とやら)、のは、いいが、歳をとった老人の場合は、コーチの方でも危険の予測は出来る。

テニススクールでは、そこいらへんの所をいい加減にしている。

技術の巧拙しか頭にない、バカというより白痴コーチが多い。

スクールに入る時、自分の健康状態や、過去に受けた怪我、テニスをする目的、そして、怪我が起こった場合、こういう場合は、スクールの責任、こういう場合は本人の責任、など、細かく明文化した文章を渡すべきだと、私は思うのだが、そんなことをしているテニススクールなど、この世にない。

テニスが上手い、だの、下手だの、と、くっだらない、ことより、危険があらかじめ想定される、一生に関わる怪我の問題を直視していない。

コーチには、二つの義務があって、一つは、レッスンをすることであるが(どんなバカげた練習でも、それはコーチの裁量権であるので許される)、もう一つは、レッスン中、怪我が起こらないよう、レッスンの責任者として、怪我や事故が起こらないよう、監督する義務である。しかし、世のバカコーチは、後者のことは、ないがしろにしている。

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