小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

米朝合意に安倍晋三は、ガッカリ

2018-06-13 14:30:46 | 政治
米朝合意に安倍晋三は、ガッカリ。である。

なぜなら、安倍晋三が、主張したい所の、仮想敵国(北朝鮮の軍事脅威)、が、なくなってしまったからだ。

安倍晋三の本心は、世界最大の軍事国家、アメリカとの、軍事同盟を強化して、アメリカと共に、武力で、世界を征服したい、というのが、安倍晋三の本心だからだ。

最大の仮想敵国(北朝鮮の軍事脅威)、が、なくなってしまった以上、(日本を攻めてくる国がなくなってしまった以上)、辺野古に強引に米軍基地を作る大義名分も、なくなってしまった。し、憲法改正して、9条に、自衛隊を明記することも、出来にくくなってしまった。

Jアラートも無意味になった。PAC3も、無意味になった。

安倍晋三は、北朝鮮の軍事脅威を最大限の政治課題として訴えることで、(煽り立てることで)、森友学園問題、加計学園問題、を、何とか、そらそうとしてきた。

しかし、それも、出来なくなった。



北朝鮮の金正恩の、本心は、わからない。

しかし、韓国との、南北会談、アメリカとの米朝合意など。

一年前では、信じられないことだった。

確かに、米朝の共同声明では、完全な、不可逆的、非核化、は、明記されてなかった。

しかし、韓国の文在寅と、抱き合い、トランプ大統領と、会って、握手し、会話までした。

これが、すべて、お芝居で、金正恩が、非核化の行動を起こさない、としたら、金正恩は、トランプ大統領の、強気で、単純で、直情径行の、性格を理解しているから、トランプ大統領を、激怒させる、ことは、わかっているから、トランプ大統領を、裏切る、なんて、そんな、ふざけたことは、とても、するとは、思えない。



そもそも、金正恩は、学があり、世界情勢を知っている。

人間が、悪人の改心を喜ぶ心理、を利用して、わざとミサイルを打ち続けてきて、一挙に、態度を変えた、とも、北朝鮮の専門家は言っている。

さて。軍事しか能のない、安倍晋三は、軍事的脅威がなくなった、これから、どうするか?



金正恩は、アメリカに、体制維持、を、交換条件にさせた。

これも、非常に賢いし、必然性がある。

なぜなら、独裁国家が、民主化する場合、クーデターが起こり、独裁者は、革命軍によって、処刑される、からだ。(あるいは国外逃亡)。

フランス革命しかり。ムッソリーニしかり。ヒトラーしかり。東条英機しかり。歴史上、あらゆる独裁者は、民主化する時、民衆や軍に、最悪な方法で処刑される。

民主主義国家でも、金正恩は、隣国の韓国の、パククネ元大統領の悲劇を見ている。

一応、民主主義国家ということになっている、日本の独裁者の、あわれな、なれの果て、も、見ている。

軍事大国アメリカ、世界の警察アメリカ、に、独裁国家の体制維持を、約束させた、金正恩の外交は、賢い。(クレバーなのか、ワイスなのか、は、わかんないけど)



これは、すべて、金正恩の妹の、金与正(キム・ヨジョン)、の助言のおかげ、なのである。

歴史は、すべて、女がつくる。

金与正 「お兄ちゃん。もう、世界から孤立するのは、やめようよ。トランプ大統領は、本気だよ。もし、アメリカが、攻撃してきたら、私たち一族は、全員、処刑されちゃうわよ」

金正恩 「うん。そうだね。じゃあ、どうすれば、いいの?」

金与正 「アメリカと話し合って、非核化と交換に、体制維持を約束してもらうのよ」

金正恩 「なるほど。それがいね。それしか方法がないね。わかった。そうするよ」

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