かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

清見糺の一首鑑賞  83

2020-11-09 22:45:49 | 短歌の鑑賞
   ブログ版清見糺の秀歌鑑賞 11 トカトントン                                            鎌倉なぎさの会 報告 鹿取未放

83 文鳥が七つたまごを生んだのと言って不登校の子は駆けてくる
            「かりん」95年12月号

 私の娘を詠んだものであろう。娘は当時九歳で不登校だった。慰めに文鳥を飼っていた。文鳥が卵を生んだ喜びをく報告しようと小さな少女が駆けてくる。「七つ」「駆けてくる」というところにいじらしい少女の姿が出ており、優しい視線が感じられる。自分が少女から信頼されている喜びもあるのだろう。(鹿取)

           

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