かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 103 スペイン⑤

2024-10-03 16:38:59 | 短歌の鑑賞
   2024年度版 馬場あき子の外国詠12(2008年10月)
       【西班牙3オリーブ】『青い夜のことば』(1999年刊)P61~
       参加者:F・I、N・I、T・K、崎尾廣子、T・S、藤本満須子、
           T・H、渡部慧子、鹿取未放
       レポーター:N・I まとめ:鹿取未放


103 大聖堂に一生かけて手彫りせし黒きオリーブのやうなる男ら

         (レポート)
 その仕事をした男達を讃えているのでしょうか。スペインでは不滅のシンボルである神話のオリーブの木である。(N・I)


        (まとめ)
 大聖堂だけなのでどこのものか分からないが、ここは特定しなくてよいのだろう。大聖堂にはオリーブの彫刻がされており、細やかさと数の多さから何人もの職人の男性が一生かけてやっと彫りあげるほどの圧倒的なものなのであろう。そういう職人気質を讃えている。黒きオリーブに浅黒くたくましい男たちを重ねている詠みぶりが面白い。(鹿取)


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