De cela

あれからいろいろ、昔のアルバムから新しい発見まで

明日楓会設立趣意書

2017-12-29 12:28:30 | パートナーシップ協働・行政
これは神奈川県立愛川高校校長が作成した地域高校協力組織に関する設立趣意書である。
私もこの会の運営委員の一員としてこの趣旨をしっかり受け止め、協力できることはなんでも差し出す考えである。
ここに私の最後の社会御奉公ができるヒントが山積みになっている。

明日楓(あすか)会設立趣意書
近年、各地で高校が人口流出装置になっていると指摘されます。愛川町など県央・相模原北部地域でも同様で、進学・就職で東京・横浜圏に流出した生徒は戻らず、人口減少・超高齢化による社会変動は既に看過できない状況にきています。
既に地域では、雇用創出・子育て支援・起業支援といった取組みが行政により取組まれており、一層の推進を求めるところですが、それにとどまらず、私たち地域課題に真剣に取組む大人の姿を高校生に見せ、ともに取組むことで、生徒にも地域課題への当事者意識を持たせることは、学びへのモチベーションを高める効果が高いうえに、将来、身につけた高い専門性とともに地域を支える人材としての還流が期待できることから、地域にとってもメリットが大きい取組みなのです。従って地域が積極的に学校支援を行うことは、地域のための活動とも言えます。
文部科学省もこの動きを後押ししており、愛川高校を含むコミュニティ・スクールの学校運営において「地域創生」を重視としていることや、次期学習指導要領のキーワードである「地域に開かれた教育課程」はこうしたことを示しています。
私たち明日楓会は、「子ども達の65%が今は存在しない職業につく」とされる時代にあって、新たな職業の多くは与えられるものではなく、「正しい市民活動=人々の主体的参加」の延長に創造的に導かれると確信し、「参加型」の学びを、学校と地域の協働により推進しようと考えます。
大人たちが真剣に地域課題に取組み、高校生とともに課題解決をすすめることで、社会的経済的課題を新たな視点で改善し、10年後20年後に子ども達が地域に戻り、身につけた課題解決力を活かし、協働できる状況を作り、地域の力となり、より住みやすい地域を形成し、お互いを支えあい、何度でもやり直しが聞く豊かな人間関係の中で、家庭を持ち、地域の中で子どもたちを育て、障害のある人も、高齢者も、もちろんそうでない人々も心豊かに暮らしていけるコミュニティの活性化を図りたいのです。
私たちは、愛川高校生と愛川町を含む地域の10年後20年後の活性化を目指す協議会として明日楓会を作り、愛川高校生と地域の協働を通して、明日の地域人材(町の樹=楓)を育てたいと考えます。