翌日は、朝からハイテンションでした★
《相手はどんな詫びを入れてくるか・・・》
やがて約束の時間が来ました★
私は日本橋中央通りを歩き、高島屋の角を曲がります★目指す喫茶店が見えてきました★
《さあ、対決だ!》
入口の扉を開けると客が4-5人いるのが分かりました★ふと見ると、奥のテーブルに中年の男女が並んで座っています★向かい合わせが普通ですから、すぐに加害者夫婦と分かりました★
《この男は一人で来れないのか!》
私は勢いよく相手のテーブルに近づきます★
『〇〇さんですか?』
二人は同時に立ち上がり、『は、はい、この度はすみませんでした、、、』
奥さんが謝ります★
当の本人は言葉も出さず、軽く頭を下げるだけでした★
『奥さん、奥さん、謝ることはないですよ、奥さんは何もしてないんですから、悪いのは隣の方ですから』
私はそう言いながら男を睨みました★
男は目を合わせません★
『取りあえず座りましょう』
3人はそれぞれ着席しました★
『さあ、それで〇〇さん、どういうお気持ちでいますか』
私は口火を切ります★
すると、奥さんの方から、『はい、本人も充分反省してまして、、、』
『あのね、奥さんに言ってるのではないんですよ、今は私とご主人の話です、小学生の面談じゃないんですから、もう横から口を挟まないで下さい!』
『・・・はい・・・』
蚊の鳴くような声でした★
『あなたは私より年上だし、大人の教師なんでしょうが! 挨拶もできない、謝ることもできない、これじゃあ、母親に付き添われてきた子供と一緒じゃないか! どうなんだ!』
『・・・はい・・・すみません・・・』《斜め下を向き小さい声を出しています》
『それにさっきからそっぽを向いてるが、あんたここへ何しに来たんだ!』
すると奥さんが、
『この人は、こういう性格でして、口下手なんです、すみません・・・』
『奥さんに聞いてないです! あんた! ちゃんとしろよ!』
私は巻くし立てます★
その後しばらく沈黙が続きます★
やがて、
『グルメッチーさん、本当にすみませんでした、申し訳ありません!』
突然、男はテーブルに両手を付いて頭を下げました★
今までのフテ腐った態度が一変です★額がテーブルに付いています★
《いきなりなんだ?》
続く
この男にはお似合いですね。
それに手のひらを返したような態度。
ふ~