日本の原風景が、、、近くにあった

寒いけれど、どうしても会いたかった「ロウバイ」に、１月最後の日曜日の今日、会いに行ってきました。





ひよどりさんや、山小屋さんのブログで拝見していた、「ロウバイ」の花。見たことがありませんでした。

香りが良いとのこと。。。どんな香りなのか。。。

伺ったのは、個人のお宅の畑に植えられた、群馬県から移植したという「ソシンロウバイ」と「マンゲツロウバイ」。

なにぶん、少し遠方なので、方向音痴の私一人では、遭難する？恐れがある（笑）前から、娘に同行を頼んでいたのだが、お花に興味がないうえ、とっても寒いし、夕方からはデートの予定もあるしで、昼間だけのシブシブ同行である。

むろん、カーナビは見ているのだが、住所がよく分からない。Ｎ小学校の近くにあるというので、とりあえずその小学校をめざして、クルマを走らせたわけである。

カーナビの言うとおり、知らない山道に入ってゆく。けっこう登ってゆく。いいの？このままで行っていいの？急に不安になってしまう。

私が、地図を見たり、しきりに窓の外をキョロキョロするので、娘が、「お母さん、顔がマジになってるよ～」と笑うのである。

そのうち、広い通りに出て、信号のある交差点付近に「道の駅」らしき建物を発見。駐車場に何台もの車も止っているので、あそこで道を聞きましょう、ということになり途中下車。

そこは「清流の郷かすお」という、まちの駅（道の駅ではなく）だった。お店の人に聞くと、Ｋ市ではあるけれど、市町村合併で名前の変わった、元・Ａ町だった。そう、ここも、合併して名前が変わっていたから、よく分からなかったのだ。

娘が、さつまいものジェラートを食べるというので、お母さんは寒いから食べないし、アナタ責任持って一人で食べなさいね～、というわけで、250円の食券を買う。

感じの良いお姉さんが、普通盛りの3倍くらい大盛りのジェラートを、渡してくれた。すごい～！、しかも甘味もさっぱりしていて素材の味もたっぷりで、本物のお芋がコロコロと入っていて、美味しいの。

お店の人も、親切に道を教えてくれたし、売っている品物が新鮮で、しかも良心的な値段で、スバラシイ。

プチトマト、キュウリ、ギンナン、カボチャの（こしあん）お饅頭、白菜漬け、手打ち生蕎麦、などを買った。

どれも地の物で、町では信じられないような安さであった。お店の人たちも、賑わう観光地ではないためか、変にスレていない。とても気に入って、また来たいと思うほど。素直にそう言うと、すごく喜んでくれて、最敬礼で見送られてしまった。あはは。

だいたいあの辺、と教えられた道を行ったのだが、トンネルを抜けてからの小さなはいり口が分からず、人も歩いておらず、ひなびた農家が点在している、昔にタイムスリップしたような風景のなかを、少し感動しながら進む。

消防分団のところに、おじさんがいたので、車を止めて聞いたみた。おじさんは、ていねいに教えてくれた。こっちにおいで、と言うので車から出てゆくと、さらに、もっと花の良い「ロウバイ」が咲いているところを、親切に教えてくれた。目的のところを見たら、ロウバイとカタクリの花が咲いているから、「Ｈ野」に寄って行くといい、と。


しかし、方向音痴の私のこと、よく分からないけれど、分かったふりをして「Ｈ野」という、名前を覚えた。ていねいにお礼を言って、車に戻る。この土地の人、み～んな、なんて純朴な人たちなの！

娘いわく、トコロさんの「ダーツの旅」みたいだね。田舎の道や、景色も同じだし、なんて。

…ホント、ここはあったかい、昔の田舎みたいだね。今日は本当に良かった～、ここに来て。。。

で、「ろう梅」を見せていただきました。ここでも、持ち主のおじさんが、見に来た人たちにいろいろなお話をして、案内していました。

う～ん。ここには、個人情報云々のカケラもありゃしません。おじさんは、聞かれれば、自分の事でもなんでも答えていました。初めて訪れた、見ず知らずの人たちなのに。

寒い中、出かけた甲斐がありました。少しやつれていたけれど、ろうたけた美しいロウバイも見れたし、香りも嗅げたし。写真も撮れたし。

香りはネ、濃厚なアカシヤの花に似ているような、野生の葛の花にも似ているような…。私の好きな香りでした。

それにしても、この土地が、人が、好きになりました。今日の出会いに、ありがとう　と言いたかったのです。





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