強く強く心に沖縄が迫った。体の不自由な老夫婦が、戦乱のなか孤児となり、ガマに飛び込んできた見知らぬ少女を助け、おじいさんがとっさの判断で未来に希望をつないだ。生きるためには白旗を掲げ、アメリカの捕虜になるんだ!そして少女は立派な大人に、今も沖縄戦を語り継いでいる。 (アメリカのフィルムには、長い白旗を木の棒にくくりつけ、しっかりと歩いてくる少女の姿があった)
ふんどしが白旗兼ねし沖縄忌 青萄
角川「俳句」12月号 嶋田麻紀選 (推薦)
☆沖縄忌は六月二十三日。太平洋戦争で大きな犠牲者を出したことは周知の事実。この句のような究極の現実もあったということに打たれる(嶋田先生の選評より)
この句は今井 聖選(佳作)にも採っていただきました。感謝。
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