無理を通せば、道理が引っ込むの？

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　シモクレン（紫木蓮）

ＰＴＡ会費を払わない人がほんの少数居て、役員さんが会議したり、
ＰＴＡ全員で集会を開いたりしなくてはならず、ホント困るわよ～
と聞いたのは、確か十数年前のことだった。

そんな問題で、商売やお勤めしている人は、わざわざ召集されて、
仕事を休まなければならないのである。一人か二人の、不心得者の
おかげで。

「へぇ～、そんな人が居るんですかぁ？うちの学校には居ないです
けどねぇ」などと、呑気なことを言って笑っていたのが、今や、
日常の景色になってしまったらしい、感がある。

ここで、そういう人たちの非難を、始めるつもりはない。

払わなくてもイケるんだ～、という風潮が蔓延してきつつあるのが、
恐いといえば恐い。

かつて日本にあった「恥」の文化が、廃れたということか。

傍若無人？なこのブログが、こんなことをいうのは、イカガなものか
と思うけれど。。。

あえて言えば、家父長制度などが撤廃されて以来、兄弟は後でも
先でも平等、親の面度を見るのも平等に、相続財産も平等に頭分け。

そして、、、誰も居なくなった・・のではないのだろうか、などと
薄ボンヤリと思ったりして。

要するに、誰も責任を取らない時代、妙な屁理屈がまかり通って
しまう世界、が見え隠れしている。

たとえば、ＮＨＫの受信料をお支払いいただいている方のみ、
スタジオへの参加お申し込みが出来ます。などと、驚愕のお知らせ
テロップが流れたりするわけだ。

そもそも変でしょ、その言い方も、などと普段から非常識な私が、
思うのである。

電車で化粧する娘。ファミレスに長時間居座るヤングママ。子ども
の給食費や入学金を払わない親。つながっているんじゃない、同じ
製造生産ラインで。

昔の制度がいいなんて、まったく言っているわけじゃありません。
でも、美徳だった部分も、一切合財捨てて顧みなかったんだな～、
なんて惜しい気がするだけ。

女性が生涯に産む子どもの数が、一人か二人では、廃れてしまうか、
長幼の序も。いぇ、私も二人しか産みませんでしたが。。。

夫の長兄は、中卒で働きに出て、ず～っと家にお金を入れていた
という。他の兄弟は、兄のおかげもあって、上の学校に行けたの
ではないか。そのことに、弟達はたいした恩義を感じていない
ような気がするが、私は個人的に、お兄さんはよくやってくれた
んだな、と尊敬と感謝をしている。

実際若い頃、車の渋滞が面倒くさくて、暮れに里帰りしたくなかった
時、お金がないから、と言った末の弟の言葉を真に受けて、すぐに
交通費を送ってくれたのは長兄だった。

何だか申し訳ないような、ありがた迷惑？のような、罰当たりな
我われバカ夫婦だったこともある。

そんな長兄は、42歳でこの世を去った。やはり、善人は早死にをして
しまうのか。

無理が通れば道理が引っ込む、という。無理を通して、誰かが真に
幸せになれたりするのだろうか。


　
早く出さないと終わりそうな↑シモクレン
　小さな小さなサギソウ（鷺草）