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鮮やかに赤い星形の花 ルコウソウ(縷紅草)
長らくサボっていました。
過去の<取材記録>を書こうとしながら逡巡していたのは、”言葉”の問題でした。昔は使えていたのに、今は使ってはいけないらしい言葉が沢山あるようです。
俳人であり、障害者文化史を書かれている花田春兆さんは「(たとえ差別用語であったとしても)言葉に罪はないよ」と常々仰られていました。
「言葉には罪はない」。。世上の「言葉狩り」に反発して、作家の筒井康隆氏が過去の一時期”断筆宣言”をしていたこともありました。
私は言葉にも、毒のある花にも、そしてある種イワク付きのお金や品物にも、本来何の罪もないのだろうと、今は思っています。周囲を暈かしてマイルドにしても、そのものの本質が変わるものかどうなのか。
話が横道に逸れますが、ちょっとご勘弁を。。。
ずいぶん以前のことでした。困っている人の面倒を、親身になってよくみていた姑(ハハ)が、その縁者の方からお礼のお金を頂いたことがありました。正直、頂きたくない人からのお金だったようです。
ハハのところは当時けっこうな貧乏でしたが、ハハは私たち息子の嫁さんたちや娘を呼んで、そのイワク付きのお金を気前良さ気に配ろうとしたのです。
皆に、ほな手を出しなさいと言って、お札を掌に乗せてゆくのです。私は驚いて、手を引っ込めました。
理由の分らないお金は頂きたくない、と思いました。ハハの妙に燻ぶる心の内が、垣間見えた気がしたのです。
どうもハハはお札を清算して、気持ちの負担を減らしたいのではないか。その時の私は、そう判断したのです。
ハハは「あんたはヘンな人や~。こっちが気前ようお金を上げると言っているのに、私は要りまへん!などという人が居てますか」と。
夫に訊いてみると、「呉れるというものはハイハイ、アリガトウ~!と言って貰って置けばいいんだ」そうです。
ハハは気分を害したようでしたが、後で私を後ろから捕まえに来て、エプロンのポケットに強引に?入れてくれはりました(笑)
私はこのお金をどうしたら良いのか、しばらく悩んだ気がします。
今思えば、お金に罪はなかったのです。毒を持っているといわれる花にも、花そのものには全く罪はないのです。そして、言葉にも・・。
また余計な理屈を捏ね始めていますね。要するに、これから書こうとすることへの言い訳、エクスキューズを長々と述べたに過ぎないようです。
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シュウメイギク(秋明菊) 白とピンクがありますが白の方が人気モノ?
今はホームレスと言えばいいのでしょうか。取材時の30数年前は「乞食」という言葉が、まだ許されていたのでしょうね。
俳優の小沢昭一さんにインタビューした時は、過激な言葉のオンパレードでした。彼は「乞食」というものを、差別や排斥するものとして使っているわけではなくて、自らに引き寄せながら愛情深く使っていました。
しかし、気にされる方もいらっしゃることでしょう。逡巡しながらもここまで辿り着きましたが、当時の記録として読んでいただければいいのかなぁ、という気持ちもございます。で、次回から始めたいと思いますので、よろしくお願い申します~。
「漂泊者たちの 滅び行く”放浪芸”を求めて旅をした 芸人・小沢昭一が 大仕事をやってのけた その後を語る」という「小見出し」にて。
もう(自分が)後戻りできないように、書き出したそばから急いでUPします
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男女雇用均等で、「看護婦」が、「看護士」になることに何の意味があるというのか。
表面的に変えても、なにになるのかと・・・
「女優」は「俳優」でなければいけないのかなと・・・
問題は中身なのではないかと・・・
勿論変えなければならない言葉、使ってはいけない言葉もあります。
「ニコヨン」とか「浮浪者」とか、いうことばもありましたね。
言葉は、また、時代を反映しているのかもしれません。
どうなるか、楽しみですね。
「ヘクソカズラ」など本人にとっては迷惑でしょうね。
また、イヌとかキツネ、タヌキなど動物の名前を勝手につけられた植物もあります。
これらすべて「花に罪はない」のです。
「小沢昭一的こころだぁ~」
ラジオでよく聞きました。
どんな話になるのでしょう?
「不適切な言葉があったことをお詫びいたします」などと、TVでもよく使っていますね。視聴者からソッコーで苦情が来るのでしょうね。
差別用語、とかいうのですけれど。ホントうっかりした事が言えなくなってきています。
辞書に載っている言葉でも、使ってはいけないのでしょうか。話し言葉では、その辺の境界がむずかしいのですが。
「浮浪者」を使えなければ、チャップリンの映画は解説できません(笑)「路上生活者」でも、分らなくはありませんが・・今ひとつ臨場感が・・
コメントをありがとうございました
「ヘクソカズラ」は気の毒ですよね。ブログに写真を出しても、名前を書き込みたくないと仰る方も居られます。え?私は平気で書きましたが・・ヾ(@^▽^@)ノ あはっ!
小沢昭一さんは、昔仕事でお会いしました。Hなおじさん風で、余り好きではなかったのですが、仕事でしたからね。でも今は大好きですよ。あんなオモロイ人はそうは居ないですから。頑張って長生きしてほしいと思っています。コメントをありがとうございました
「言葉」を使う
「人」だけが
「罪作り」だと
思ったりして
…どんな「もの」でも、それ自体は罪ではないのですね。やはり罪を作るのは人なのでしょう。
やはり「罪」があるのは、人間の心の方でしょうね。
よくドラマなどでも、嫌な人から貰った花束を、躊躇いもなくゴミ箱に捨てる人が出てきたりします。
そんな気持ちも分らないではないのですが、花束に罪はないのです。せっかく綺麗に咲いてくれたお花ですもの。
気持ちを取り直して「このお花はこのお花。元々のお花に罪はない」ということを、一方で分らなくてはいけません。私もそう口に出して、自分に分からせています。え?何を?
コメントをありがとうございました